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筋肉がこるってどんな状態?

こんにちは、body∞infinity(@body8infinity)の益満です。
本日は肩こりなど、「筋肉のこり」というのがどのような状態なのか解説します。

筋攣縮と筋短縮

筋肉のこりとは大まかに2つあります。
医学用語で筋攣縮(きんれんしゅく・筋スパズムともいいます)と筋短縮です。
どちらもこり感や痛みを感じますが、痛みが出る状況や原因は異なります。

筋攣縮

筋攣縮(以下筋スパズム)は、筋の痙攣と血液の循環が悪くなることで起こります。
筋肉は豊富な血液量を必要としており、血液循環が滞ると筋細胞は徐々に変性し、発痛物質を放散します。

なぜ血液循環が悪くなるかというと、姿勢が悪くなることなどによる筋への刺激が脳に伝達されます。刺激を受け取った脳が脊髄反射という反応を起こし、筋肉内にある血管が圧迫されて循環が悪くなるのです。

痛みの特徴として、こり感を感じている部分を押すと痛みを感じやすいです。

筋短縮

筋短縮とは、筋肉の伸長性が低下した状態のことをいいます。
これは運動不足などの関節の不動によって起こります。
筋肉自体に刺激が入らないため、筋肉の伸長性の低下と、筋の周りにある筋膜のコラーゲン分子の硬度が高くなるため伸長しづらくなるのです。

痛みの特徴として、こり感を感じる箇所を押しても痛みは出現しませんが、筋肉を伸ばすようなことを行うと痛みを感じやすいです。

2つの特徴の見分け方

筋スパズムは血液循環が悪くなることで起きます。
そのため温めたり、軽くさするようなマッサージを行うことで血液循環が良くなれば症状が軽くなることが多いです。
筋肉の構造自体に問題があるわけではないので、すぐに症状が良くなることが多いです。
予防として、長時間同じ姿勢をとっていると血液循環が悪くなることが多いのでこまめに姿勢を変えるようにすることです。

筋短縮は筋肉自体の伸長性の低下で起きます。
そのため、肩こりの場合では両肩をあげてみる・首を左右に倒してみるなど関節を動かすようにしてみましょう。その際、関節の動きが左右で違う場合は筋肉の短縮が起きている可能性が高いです。
筋短縮の場合、筋肉の構造自体の問題があるためストレッチを継続して行う必要があります。
痛みが出ない範囲で20秒程度こり感を感じる場所をストレッチしてみましょう。

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今回は「筋肉のこり」がどのような状態なのか解説しました。
原因によって対処方法が変わってきます。
痛みが出ない範囲でお試しください。本日はこのあたりで失礼します。

【参考文献】
赤羽根 良和;肩関節拘縮の評価と運動療法:p76-84

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