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許したくない自分を許すこと。

夫が「親の面倒を最後まで見届ける」
と言う意思は強かった。

私がこんな扱いを受けてるのに!
私より親なのか?
そう考えてしまう時はたくさんあった。
夫さえも疎ましく感じる日もあった。

義父母の態度や怒り方と
夫が似ていると感じる時、
子供達まで気性が似ていると
感じることは、私には耐えられない
ことだった。
家族間の感情の連鎖を断ち切りたい。
子供達に引き継ぎたくない…
それが発端だった。
穏やかな家庭を知らずに育った
夫が不憫にも思えていた。

自分達のエゴを家族間で押し付け
あって生きる姿。
徹底的に自分が正しく、相手に理解が
ないと知ると、見捨てたように蔑む姿。
夫の家族を通してずっと見てきた。
同じ空間にいるだけでも、本当に
苦しい世界だった。

その世界が辛すぎたから
自分の我を無くして、
誰でもありのままを受けいられる
悟りの境地に行きたいと願った。

自分自身の観念や概念をずっと
見直してきた。
自分の中の癒えない感情が、
義父母姉、時には夫を悪者に
しているのだろう。

愛や、思いやり、感謝から
かけ離れたエゴ。
それは私の中にも存在している。
与えても与えても、相手から返る
ことはない。
いつの間にか、愛情が返ってくると
期待した自分を恥ずかしく思った。

今の私には、もうこれ以上労力を
与えることはできない。
もう与えるためのエネルギーが空に
なってしまった。

泣きながら、ずっとやっていた。
やっても、やっても平気で裏切る。
裏切っていることさえ知らない
(気づかない)人に、それを伝えたところで
何一つ解決はない。
卑屈になるか、さらに横柄な態度に出る
だけだった。

芯から根付いた悪態は、舌の先が乾けば
次から次と繰り返し、悪びれもなく
平然としている。

過去を許せないのではない…
私にとって、理不尽と思える扱いが
ダラダラと続くことに、
もうホトホトウンザリしている。

自分の見方を変えても、変わらない。
だって、私にとって最大の苦痛が
夫の家族には普通の当たり前の
日常だから。
夫や義父は手を貸さない。
でも妻、嫁がやるのが当たり前。
拒むならどうぞご自由に。
愛情も何も与えない。
ずっとそんなスタンスだ。

夫の家族を否定し続けるのは
私が望む「悟り」とは逆走なのはわかってる。
どんな人間にも良いところはある。
その部分を見て生きていたつもりだ。

でも夫の家族の冷酷非道な扱い。
それを当たり前だと悪びれもせず
自分は優しいと口に出す傲慢さ。
私は受け入れたくはない。

許せない自分を許して、解放してあげたい。


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