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本当に強い拳は分散によるリラックスからできる

では解説します。

■「クソ握り」をしてはいけない理由

  • 百回握って「百握り」

  • ウンコを握って「クソ握り」

どちらも力任せに指先だけで握っている状態で、本来の力を使いきれない動きとなってしまう。
それだけではなく肘、肩、腰、膝を痛めかねない。

とはいえ「力任せ以外の方法があるのか」ともしや思うかもしれないが、それがある。

体の自然な動きに任せるという方法である。

■本当に強い拳とは?

漫画のトンデモ技から現実の軍隊格闘までに共通していることは、

拳は生命線で握ることである

点である。

どうやるのかというと、

  • 1.人差し指を握り込む

  • 2.中指から小指までを握る

  • 3.曲げた状態で人差し指に寄せる

というものである。

なるほど、相手にあたる部分がガッチリと硬くなっているので衝撃でぐねったりする心配はなさそうである。
とはいえ、親指が不安定で、手首も動くので、このまま相手にストライクをしたら「親指と手首が同時に折れそう」というのが正直な感想である。

握る動作

そこで、バレエのテクニックである「親指をしまう」ことをアレンジして拳を握ってみる。

  • 1.親指以外の4本の指を折りたたむ

  • 2.親指を人差し指に添える

  • 3.手首にある親指側の横線と小指側のそれを同時に中指のつけ根と向かいあうように前に出す

これを「握る動作」という。

握ることの欠点

とはいえ「握る」ことには欠点があって、

手順で握らなくてはいけない

のである。

拳を中心に体を固める感じがするので、立つなどのときは安定はするが動きづらくなる。

隙ができるので、「いつでも動ける」ことが求められる仕事で使う場はあんまりないので、長続きはしないことも欠点である。

■体側に沿って上げる

そこで全身を使って丁寧にテーブルのコップを取りにいくように、腹から拳を持ち上げる。

締める動作

  • 1.親指以外の4本の指を折りたたむ

  • 2.親指を人差し指に添える(ここまで同じ)

  • 3.体側に沿って持ち上げる

手の甲側にある、ひじ鉄が伸びるほうを意識することがコツである。

「握る動作」に対して、動き続けようとするときに向いている。

これを「締める動作」という

パワールートの連動

同じ拳を作る動作であるのにも関わらず、なぜ腹から拳を持ち上げると違いが出てくるのかというと、

つけ根を前に出すことが肩を下げるから

である。

指を曲げると同時に手首の皺を前に出すことで、小指側のピンキーラインと親指側のサムラインの同時連動する。

  • ピンキーライン(小指側):肩甲骨の外側を下げる→背中がはたらく

  • サムライン(親指側):肩甲骨の内側を下げる→腹の緊張を取る

ちなみにこれは、手の平の中にある指の骨である中手骨を使ってものを持つことでもある。
これは「小さな手」というのもので、その先端どうしを向かい合わせると簡単になる。

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  • 手と体幹のマニアックな解説

となる。

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