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【ドミニオン】何故礼拝堂はとても安いのか?

ドミニオンの礼拝堂は2コストという安さですが効果はとても強力です。コストパフォーマンスで言えば今なお最強レベルのアクションでしょう。ドミニオンに慣れてない人は値段が安い&礼拝堂を使う意味が分からないという理由で購入を敬遠しがちです。

この記事では何故これほどまでに強い礼拝堂がたった2コストなのかを語ってみました。

コスト=カードの強さではない

ドミニオンは全く同じカードプールでデッキ構築を行う素晴らしいゲームシステムです。このシステムの素晴らしい点はぶっ壊れカードを作ってもゲーム性はそこまで損なわれないところです。

例えば極論1コストで「属州を無償で獲得する」というぶっ壊れた効果を持ったアクションカードがあってもゲームが成立します。ドミニオンのゲームシステムはかなり強固でどんなカードも許容できるからこそ完全ランダムのサプライで遊ぶことができるといえます。

だからこそドミニオンではカードの強さとコストは必ずしも対応しているわけではありません。勿論大半のカードはコストが重いほど強い効果となっていますが例外もあります。それが廃棄系カードであり、礼拝堂というわけです。

もし礼拝堂が適正コストだったら

礼拝堂のような1度に4枚までカードが廃棄できるカードを適正コストにすると5コスト程度だと思います。しかしそうすると先に5金出たプレイヤーがとても有利になります。廃棄でデッキを薄くする行為は出力も安定性も大きく上がるため一度ついた差を逆転するのはとても難しいです。

礼拝堂のような大量廃棄カードを高コスト化した場合に起きる現象はゲームの単純化です。大量廃棄カードを先に買いうまく使えた方が大幅有利になるのでそれだけでゲームが決まってしまいます。これは現在のドミニオンでも鍛造のみが廃棄カードの場合などで往々にして発生しています。

しかし実際は2コストという破格の安さなので誰もが最初に買うことができます。その結果デッキが薄くできるという世界、ルールのもとデッキの構築力が求められるようになりドミニオンスキルが必要となります。このゲームの製作者も言及していますが礼拝堂というアクションはルールを作っているようなカードになります。

誰もが買えるようにすることで格差をなくす

廃棄系の効果はデッキ構築に大きな影響を与えます。だからこそ大量に廃棄するカードの値段を安く設定することで先に買えた方が勝ってしまうという現象をなくしているわけです。

強いカードだからこそ格差が発生しないように誰もが買えるようにするというバランス調整ができるのがドミニオンというゲームの良いところです。初心者の内は安い=弱いと思いがちですが礼拝堂に関してはその法則はあてはまりません。

礼拝堂が出てから7年後には寄付という大量廃棄系のイベントが出ています。こちらも8借金という誰でも買える値段設定です。このゲームでは大量廃棄要素は誰でも買えるように設定されており、私もそれが正しいと思っています。

終わりに

今回は礼拝堂の強さとそのコストの安さについて語りました。ドミニオンは最初に効果だけ読んでも強さが分かりにくいことが多く、礼拝堂はその代表格だと思います。最初は意味不明のカードだったものが理解を深めるにつれて最強カードであることがわかる、この経験は中々できないと思います。そしてそれほど強いのに2コストという安さというのもちゃんとした理由があるのです。礼拝堂はドミニオンというゲームシステムの深さが分かる良い1枚だと思います。

これからも色々なカードが出てくると思いますがコストに惑わされずにしっかりカードの強さを計るようにしましょう。

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