(ドミニオン)4ターン目まで見てみよう

ドミニオンにおいて1ターン目と2ターン目の購入はとても大事です。そこでの購入がこの試合でこれから作るデッキの足掛かりになるからです。

1ターン目の手札を見れば2ターン目に出るお金の量も分かります。そのため1ターン目は2ターン目に買うものも決めた状態で購入を行います(初期デッキは銅貨7枚屋敷3枚と決まっているので1ターン目3金なら2ターン目は4金になることがわかる)。この1ターン目と2ターン目の購入を「初手」と表現し「初手銀貨ー銀貨を買った」などと試合を振り返ることが多いです。

さて、初手の購入は1ターン目にカードを買う前から想定できますが慣れてくるとその後の3,4ターン目まで何金出るかある程度想像できます。3,4ターン目まで想像することで効率の良い構築手順が分かるだけでなく、買ったカードが今後どのように働くかをイメージする訓練にもなるため一石二鳥です。

今回は頻出する初手の組み合わせから出る3,4ターン目の金量を出方について解説します。

この記事のターゲット層

ドミニオン中級者(Dominion Onlineレート55以下)

デッキ内総金量を把握する

ドミニオンを初めてたてのころは3,4ターン目なんて想像もつきません。実際にターンを迎えて出た金量から何を買えばいいかを考える羽目になります。しかしこれは行き当たりばったりな構築になりやすく効率が悪くなりがちです。

3,4ターン目の金量を想像するにあたって必要な情報はデッキ内総金量です。自分のデッキに金量が何金あるかわかればそれが2ターンに分かれて出るので各ターンが何金ずつ出るかわかります。

例えば初手銀貨ー銀貨と買った場合、デッキ内総金量は11金です(初期デッキの銅貨7枚+銀貨2枚=11金)。これが2ターンに渡ってでるので最大で6金-5金と出たり7金-4金と出たりします(手札5枚以上にはならないため8金は出ない)。

ただし実際にはこんなに金量が出たりしません。なぜならデッキ12枚を5枚-5枚と引くので12枚中2枚のカードは引けずに使えないからです。屋敷2枚が引けずに使えなかった場合が上記の最大金量になります。銅貨を引かなかったり銀貨を引かなかったりで使える金量は減ります。

このようにデッキ内総金量を知ることで3,4ターン目のある程度の金量が分かります。

例1:初手銀貨-銀貨

どのサプライでも初手銀貨-銀貨は可能です。この初手をした場合3.4ターン目は5金と3~4金が出やすいです。勿論6金も5金-5金も出ます。

上で言った通りデッキ内総金量は11金。使えない2枚のカード次第でこの11金は減りますがそこまで不運じゃなければ3,4ターン目のうちどちらかは5金がでます。出なかった方のターンは3~5金の間になりやすく。概ね4金です。

なので1ターン目の購入前に
1ターン目:銀貨
2ターン目:銀貨
3ターン目:研究所(5金)
4ターン目:改築(4金)
と買って構築していく……と想定することができます。この時3ターン目と4ターン目の購入の順番は入れ替わっても問題ありません。なぜなら3ターン目と4ターン目の間では捨て札シャッフルが入らずにどの順番で買ってもデッキパワーは変わらないからです。

ちなみに初手銀貨ー銀貨と言いましたが2金出るアクションでも同じことが言えます。家臣-銀貨でも基本的に同じような金量出力となります。

例2:2ドローアクション+銀貨

初手に堀を買うのもあり

次に覚えておきたいのは2ドローするアクションと銀貨の組み合わせです。2ドローするアクションとは例えば堀になります。

この場合3,4ターン目のどちらかで堀を使えば4ターン目には山札がなくなります。初手銀貨ー銀貨では引けずに使えなかった2枚が2ドローによって使えるからです。

この場合のデッキ内総金量は9金。これを余すことなく使えるため基本的に5金-4金か6金-3金にしかなりません。2パターンしかないので覚えておくのもよいでしょう。

2ドローカードを初手で買うため引き切り構築をする場合によく頻出する初手です。
1ターン目:銀貨
2ターン目:堀
3ターン目:港町(4金)
4ターン目:議事堂
などと想定できるとスムーズな構築ができます。

ちなみに2ドローカードが山札の下の方にあって4ターン目までに引けなかった場合はこの限りではありません。レアケースの不運ではあるのでそうならないように祈りましょう。

例3:香辛料商人-銀貨

初手で買われやすい

後は個別カードでパターンが分かれます。ここでは1例として特徴的な香辛料商人ー銀貨の初手を見てみましょう。

デッキ内総金量は財宝だけだと9金ですが香辛料商人は銅貨を1枚廃棄してしまうため使用した場合はデッキ内総金量は8金になります。香辛料商人の効果で2金出すと10金に回復しますがドローにしてしまうと8金のままです。

そのため3,4ターン目の金量は4金-4金か5金-3金になりやすいです。4金-4金の場合のことも想像しその場合はどのような購入で切り抜けるかを考えておくとよいでしょう。

逆に5金出た場合もう一方は3金しか出ないので、5金カードが欲しい場合その相方として3金は何を購入するかまで想定しておくと構築で困らなくなります。

まとめ

ドミニオンは始まり方が決まっているデッキ構築型ゲームです。そのため初動はある程度パターン化できます。サプライのカード次第ではありますが最初の数ターンはある程度想定して構築に臨むと綺麗で効率の良いデッキが出来上がるので余裕があればチャレンジしてみてください。

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