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ウイングスパン戦術紹介~集中ビルド~

本記事はウイングスパンの戦術の一つ、私が集中ビルドと名付けている戦術の細かい紹介をします。
概要は下記記事をご参考ください。

ウイングスパンの基本は全レーン強化

ウイングスパンは3種類の資源獲得アクション(餌、卵、ドロー)で資源を稼いで鳥カードをプレイすることでエンジンを構築します。
そのアクションの際に配置した鳥の起動事項を発動するので起動時効果をたくさん置いてあるレーンのアクションが必然的に強くなります。
では常に一つのレーンに鳥を集中させればよいかというとそうでもありません。なぜなら3つのレーンで得られる3種の資源はどれも必要不可欠であり、鳥を出さずに育ててないレーンが一つでもあるとその資源が枯渇して結局非効率な行動を連打することになります(例:卵レーンを育てないと卵が足りなくなり、1~2卵しか取れない弱い行動を連打しないと展開できなくなる)。
資源が一つでも欠けてしまえば動きが悪くなるシステムのため、気軽に一つのレーンに集中させることはできないようになっています。
基本的には全てのレーンをしっかり強化して全資源をちゃんと獲得できるようにしておく必要があります。

別種の資源を得られる鳥

しかしウイングスパンには、所属しているレーンとは別の資源を獲得できる能力をもつ鳥が存在します。
例えばワタリガラスはどこにでも配置できて卵を捨てて2餌をとる効果があります※。これを卵レーンに置くと「卵レーンのアクションで卵を取りつつ、ワタリガラスで餌も獲得する」ことができます。

これで卵レーンで餌を獲得できるようになったので餌レーンを育てる必要性が薄くなりました。なので餌レーンに鳥を置かずに、代わりに卵レーンやドローレーンに鳥を置いて育てることで鳥を集中させてアクションの効率を上げることができます。本来なら餌が足りなくなるところですが卵レーンで餌が獲得できるため餌不足に陥る弱点を克服している形になります。

このようにそのアクションレーンとは別種の資源を獲得する鳥を使うことで、あるレーンのアクションを不要にしそのレーンを育てない代わりに他のレーンに集中させて効率の良いアクションを行う戦術を私は集中ビルドと名付けています。名前の通り、どこかのレーンに役割を集中させて他レーンの成長を放棄する戦術となります。

※ちなみに私がプレイしている環境ではワタリガラスで取れる花蜜は1つまで、というハウスルールを採用しています

集中ビルドの強み

集中ビルドの強みは何といってもアクションの効率化によるハイパフォーマンスにあります。集中させるレーンには、別種の資源を得る鳥の他には起動時に点数を稼げる鳥がよいでしょう。集中させたレーンの起動回数は大きく増えるため起動時に点数稼ぐ鳥のバリューがとても高くなります。
また、終盤は空いているレーンに高得点の鳥をプレイすることで卵の消費を抑えて点数行動ができます。この終盤の効率の良い点数の稼ぎ方も魅力の一つです。
ハイパフォーマンスのため鳥カード点やボーナスカード点にも期待でき、差し込んだカード、貯えた餌、卵の数も稼ぎやすいため隙の少ない戦術になります。

集中ビルドの弱点

そもそも集中ビルドができる鳥を引けないとできないのが最大の弱点だと思います。
また、序盤のドローで育てる気のないレーンの鳥ばかり引くと展開が苦しくなります。
ラウンド終了時効果の獲得力はピンキリです。めちゃくちゃ有利なこともめちゃくちゃ不利なこともあります。できれば有利な時にやりたい戦術です。
花蜜マジョリティは集中レーン部分で最多となることは難しいですが、後から育ててないレーンに高得点鳥を出す時に花蜜を大量に使うことでそのレーンで最多になることはできます。構築をサボったレーンで取れるように意識しましょう。

集中ビルドの種類

集中ビルド戦術はどの鳥を使ってどこに集中させるかでプレイ感が変わる戦術です。ここでは集中ビルドの種類について語っていきます

・卵ドロー集中ビルド

●可能な鳥
ワタリガラス、シロエリガラス、ユリカモメ、オガワコマドリ、アンナハチドリなど

卵レーンやドローレーンに餌を獲得する鳥を配置して餌レーンの構築をサボる戦術です。
長所は点数エンジンにうまくつなげられる点。ドローレーンでソリティア風に動けたり卵レーンで10点行動などが期待できます。

弱点はそれでも餌が枯渇する点。餌一つ獲得ではそれなりに起動する必要があり付随して起動する鳥でしっかり点数を稼ぐ必要があります。ワタリガラス、シロエリガラスですらカード点を稼ぐには不足です。
この構築では最終的に点数レーンを作らなければ勝ち切ることが難しく引きに大きく左右されます。ソリティアに近い展開になりますがソリティア程安定して構築ができません。

もしくは餌補助する鳥がもう一羽欲しいところです。カラス系が有名ではありますがいざ構築したときの制限は多いです。
構築をサボった餌レーンに配置できる高得点の鳥カードが少ないことも向かい風です。7点以上の鳥が少なく、ボーナスカードを引ける鳥も点数が控えめなので最後の点数行動にも少々不安が残ります。
ドローレーンでのドローの質を高めて目的のカードをちゃんと引く努力が必要になります。

総じて集中ビルドの中では一番扱いの難しい戦術という評価です。引きに左右されやすいのが一番のネックです。

餌ドロー集中ビルド

●可能な鳥
ヤブガラ、キガシラムクドリモドキ、エボシクマゲラ、カンムリウズラ

ドローレーンや餌レーンで卵を得て、卵レーンの構築をサボる戦術です。
卵は餌に比べて必要数が少ないので構築に困らない点が一番の利点です。中盤まではのびのびと展開できます。一番最初にお勧めしたい戦術になります。
ただし4列目の卵2個を要求する場所に鳥をプレイするところまでいくと途端に卵の数が頼りなくなります。そこからのさばき方がこの戦術の課題といってもいいでしょう。

他プレイヤーの産卵に誘発して産卵する誘発効果(赤色)を産卵レーンに配置できると頼もしくなります。引けない場合は中盤から餌レーンに点数力の高い高得点の鳥やボーナスカードを引く鳥を3枚まで配置し、一度4産卵したほうがよい展開になりやすいです。

長所は動かしやすさです。卵をもらう効果は点数に直結しているため序盤から効率よく動きつつ点数を稼げます。最終的なカード点、ボーナスカード点もしっかり稼げます。
また卵レーンに置く点数力の高い鳥にも恵まれています。産卵反応の誘発効果(赤色)の鳥も多くプレイ時効果(白色)の質もよいため安定して高得点を狙えます。

弱点は中盤以降の卵の枯渇です。卵を産む1羽だけでは最後まで卵の面倒は見れないためうまく立ち回る必要があります。
また差し込んで卵を産む鳥を主軸にしている場合、都合の悪い引きをしても差し込めばよいので引きには左右されにくいのですが手札枚数の絶対数が増えにくいという欠点もあります。少ない手札でも戦えますが他の差し込み系のカードとの共存は難しいことを覚えておく必要があります。

弱点を上げてみましたが割とプレイングでカバーすることができ、餌レーンを育てて餌獲得アクションもするため花蜜マジョリティでも優位になりやすいため隙のない集中ビルドという評価です。
とりあえず差し込んで卵を産む水辺に棲む鳥を引けたなら狙ってみるとよいでしょう。

餌卵集中ビルド

●可能な鳥
フタオビチドリ、アメリカズグロカモメ、アメリカオシ、シュバシコウなど

餌レーンや卵レーンでカードを引くことでドローレーンの構築をサボる戦術です。私の中では最強の集中ビルドという評価です。
そもそも餌卵集中ビルドをできる鳥が少ないのであまりお目にかかれませんがうまく組めた時のパワーは随一です。

他の集中ビルドと違い手札が枯渇するということは殆どなく2羽目の補助を必要としません。むしろ手札が増えすぎる傾向にあるので差し込む鳥を用意した方がよいです。
ただ餌レーン、卵レーンともに手札を別資源に変換することも可能なので中盤までは必要ありません。引いた弱いカードは捨てて資源に変えていけば問題ありません。

卵レーンを放棄してないため最後の点数力も担保されており、餌レーンを放棄していないため花蜜マジョリティも取りやすいと本当に隙のない戦術になっています。
ドローレーンを空けている点もポイントが高く、ドローレーンにおけるカードには高得点鳥が多く置くカードを迷うほどです。点数の高い連続プレイ鳥も質の良いボーナスカードドローもそもそも9点の鳥も多くいるため点数獲得力も高いです。

長所は上で挙げた通り。そして短所ですが……特に思いつきませんね。弱いカードしかひかないと辛いですがそれはどの戦術でも同じです。対応する鳥カードが少なく組む機会に恵まれないのが端緒といえるでしょうか。
普通の集中ビルドの中では最強の戦術だと思います。

特殊な集中ビルド

ここからは特殊、というか1レーンで3資源すべてを獲得できる場合の話です。勿論めちゃくちゃ強く大体勝てます。

・餌集中ビルド
餌レーンで卵もドローも賄える構築。餌に困らないため一番展開しやすく高得点を出しやすい。花蜜マジョリティにも争いでも有利。変わらず最強。
・卵集中ビルド
卵レーンで餌もドローも賄う構築。卵の置き場所に困るので卵を沢山おける鳥が重宝する。産卵アクションが一番効率いいのに置き場所がないからと点数効率的に劣る鳥カードプレイをしがち。
・ドロー集中ビルド
ソリティアに移行することが多いですが、チフチャフやタテガミガン、コブハクチョウを引いてからの動きではないためそのままだと中途半端な点数になります。それらが引けたら最強ですが引けなかった場合に点数が伸び悩むので諦めて他レーンも育てて2レーン展開になりがち。

というわけで集中ビルド戦略の詳細について語りました。参考になれば幸いです。

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