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ツナグムさんの会社説明会に参加してみた

京都で面白いことをしてみよう!とまちにでたら『ツナグム』『京都移住計画』というキーワードは避けて通れないんじゃないかと思うくらい、いろんな場所で、いろんなことをされているみなさん。
学生さんであれば町家やQUESTIONで、行政や企業の方であれば打ち合わせや取材で、そして市民として様々なイベントやプロジェクトで、お世話になる人も多いのではないでしょうか。

町家 学びテラス・西陣
https://www.kyoto-su.ac.jp/facilities/terrace/index.html
QUESTION
https://question.kyoto-shinkin.co.jp/


そんなツナグムさんが、はじめて!(多分)正式に!(多分)、仲間を募集するというお知らせを出されました。

聞けば「ツナグム『で』働く人と、ツナグム『と』働く人を募集します」とのこと。

「ツナグム『で』、ツナグム『と』ってどういうことだ??」
「そもそも、ツナグムって何してるんだ?」
と大注目。その結果、先日開かれた会社説明会には、言葉どおり”老若男女”100名強が申し込まれ、70人くらいが集結しました。

せっかく参加したので、その時のことをまとめてみようと思います。

ツナグムって、どんな会社?

いまのツナグムは…海老芋?

まず、田村さんがツナグムという組織全体の話をしてくれたのですが突然出てきたのがこのスライド。

「いまのぼくたちを表現すると、これなんです。みなさんわかりますか?」
と、田村さん。

「海老芋?」「たわし?」
一瞬ざわつくチャット欄…でしたが、分かる人にはすぐ分かり「サナギ!」「エリックカール!」と答えが飛び出てきました。

そう、これは絵本『はらぺこあおむし』のサナギの絵。
サナギの内側というのは細胞がどろどろと溶けている状態で、ツナグムさんもこのサナギよろしく、変化しようとしている時期なのだそう。

だから今回の求人は、受け皿としての仕組みがしっかり出来上がっているとは言い切れず、むしろその状態を面白がり・楽しんでクリエイトしてほしいという話から始まりました。

まず、2014年の創業からいままでを大きく3期にわけ、ツナグムのあゆみについて説明。移住支援という事業からスタートしましたがこの8年間でその幅は拡がり、さらにそれぞれが新しい形に発展してきています。

そしていまが「TRANSITION」の時期とのこと。

いままで事業を作ってきた人がプレイヤー第一線から離れ事業の属人化を脱するために、
事業やノウハウを次世代にバトンを渡すために、
バトンを渡して空いた手で新領域にチャレンジするために、
すなわち「次へ移行するため」今回メンバーを募集することにしました。


ミッション・ビジョン・バリュー

ツナグムさんのミッション・ビジョン・バリューのお話もありました。

「おそらく、バリューは3つある」。パキッと分かれずグラデーションがあるから「おそらく」とのこと。この曖昧さがぼくららしい、と話されていました。


意外だったのはビジョンを明文化したのはおよそ1年前だったということ!

会社に就職する、転職するだけの働き方はたのしくない、面白くない。
フリーランスもフクギョウもよし、独立して田舎へいくのもよし、行った先でゲストハウスを運営する?!なんてのもよし。
多様なはたらき方…ひいては生き方ができる未来をつくりたい、全ての事業はここに通ずると仰っていました。

ツナグムというチーム

ふつうは会社説明会ではミッション・ビジョン・バリューが語られておわり、ですがツナグムさんはそうではありません。
自分たちがどのような組織体であるのか、ありたいか?についても触れられました。

ツナグムに所属している人だけでなく、クライアントやパートナーも含めた関係性すべてをチームとして認識しているとのこと。
お金になるか?よりも、それらの関係性の中で行なうことが描きたい未来につながっているか?を大切にしているといいます。

ツナグムさんの考える関係性を今回の求人に寄せて言及すると、

ツナグム『で』はたらく
 何をするか・どのようにするかが現時点で決められているわけではないがミッションやバリューを達成する人
ツナグム『と』はたらく
 事業やプロジェクトベースで企画をともにする等で関わる人、あるいはライターさんやカメラマンさん等のクリエイター

だそうで、ここで多くの人が腹落ちしたように感じました。

どこにもピラミッド構造や上下関係はなく、あくまでもみんなフラットで、OBOGなど距離がはなれた人も含めて仲間だと思っているという話はとてもツナグムさんらしかったです。

ツナグムのマインド

そしてツナグム『で』はたらきたい人には意外に大事かも?!と思ったのが、さらっと触れられた「マインド」について。
つまり、どういう価値観か、ということですね。

ひとつは「福祉的」であるか。
ビジョンがハッキリ、明確!というわけではなく、むしろ見えていない、どんな未来を描いたらいいかわからない場面からはじまることも多いツナグムさんの事業。
まずは同じ場に共に在ること。寄り添うこと。
すべての要因が健康的ではないことも受け容れられることが必要だといいます。

もうひとつは「好奇心」!
これは、ツナグム『で』を検討している人にとって一番大事だそう。
日々行き交う情報や何気ない景色を「これってどういうことなんだろう?」と純粋に捉え、発言できるか。興味を持って、行ってみよう!話を聞いてみよう!と思えるかが大事だそうです。
たしかに、多様な人と関わる事業を考えると、まずは目の前の相手のことに関心を持てるか?ってとても重要ですよね。

ツナグムって、何してんの?

「…で、もし関わることになったら何をするの?」
という疑問を解消するため、後半は事業について3パートに分けて説明がありました。
決して事業部があったり、しっかり縦割りされているわけではなく、イメージを持ってもらうために今回は3つに分けて示されたとのこと。

ローカル移住、関係づくり事業

「京都」というと寺社仏閣のある街並みを想像する人も多いですがそれは京都市の話。
じつは京都府は縦に長く、大きく「海の京都」「森の京都」「お茶の京都」と分けられ、それぞれのエリアで異なる顔を持ちます。
ツナグムさんではこの南北にひろがる京都府各エリアの魅力を発信したり、課題解決するための伴走支援をしています。

これまでは京都府移住コンシェルジュ事業に代表されるように、都市部→京都府各地へつなぐ事業がメインでしたが
最近は京都府各地にUIJターンしたプレイヤーを地域プロジェクトへの関わりを持ってもらうための企画をするなど、現地内の動きを生み出すための施策も増えてきているそうです。
☆くわしくはツナグムさん自身の記事をcheck!

HR(Human Relations)事業

「京都移住計画」からはじまったツナグムさん。その大黒柱だったのは「働く」を支援するこの事業です。
そしていま、前述のビジョン「生き方・働き方の選択肢を拡げ、共に生きやすい社会を実現していきます」の実現へスピード&パワーアップするため、HR部門をさらに充実していきたいと考えておられます。

求人プラットフォーム「Beyond Career」の採用支援の企画営業などはもちろん、それらのプロモーションや副(複)業・継業などの相談に乗ったり支援をしたり。まだまだできること、すべきことは広がっていきそうです。
☆くわしくはツナグムさん自身の記事をcheck!


エリア連携、発信事業

ツナグムさん本社は西陣の町家シェアオフィスにあります。「京都リサーチパーク町家スタジオ」だった頃から関わり、京都産業大学の「町家学びテラス・西陣」になった現在でも、この場所で様々な人が集い・交わる仕掛けをし、新しい価値を生み出す実験をされてきました。

近年は京都産業大学さんの場であることも相まって、学生さんの地域連携の支援や「西陣ネイバーフッド」というエリア活性化事業もスタートして西陣エリアを中心とした新しい形の町内会づくりにチャレンジしています。
この動きをさらに加速するべく、西陣をフィールドとして学生さんや地域の人とつながるためフィールドワークにでたり、イベントへの参加や企画を進めていきたいと考えられているそうです。
☆くわしくはツナグムさん自身の記事をcheck!


所感

わたしは、ツナグムの人たちそれぞれと場を一緒にさせてもらったり、お仕事させてもらったりしてきました。
けれど、皆さんそれぞれが全然違う動きをされているからか、はたまたキャラクターがてんでバラバラだからか、「ツナグム」という組織の一体感を感じることがほぼなかったのが本音です。

今回「何をしているか」ではなく「何を想っているか」「何をみているか」から全体を捉えられたことによって、「ツナグム」という組織に、いわゆる全国優勝を目指す部活動のような一体感はないけれど、別々の日常を過ごしていてもお正月はあつまる親戚のような、何か一貫したものを感じ取れた気がします。

その一貫したツナグムさんの想いや目指す未来に魅力を感じて、それぞれの事業やコミュニティが育まれている…説明会の内容に重ねて言えばチームの輪が広がっているし、結局みんなツナグムさんのファンになっちゃって70人も説明会に来ているんだろうな、と流れの早いチャット欄を眺めつつ思ったのでした。

かくいうわたしも、全く応募する気はないのにしっかり参加しちゃったし、こうしてnoteまで書いちゃっているわけです。
人たらしなみなさんなのです、やれやれ。

ありがたく・嬉しいことにわたしは「ツナグム『と』働く人」なので、
他にどんな「ツナグム『と』働く人」がいるのか、これから新たにやってくる「ツナグム『で』働く人」はどんな方なのか。

わくわくです。


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