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『INDIE Speedrun Summit』の主催を奪い取らせました

主題の通りです。
次の主催の2人が突然文書を出したもんだから自分も急いで書いてます。
相談なしで文書が出るあたり、ちゃんと私から奪っていってくれたなって思って嬉しくなっちゃいますね。

さて、もう少し詳しく書きましょう。

去る2023年11月25日~26日、インディ・同人ゲーム限定のRTAイベント「INDIE Speedrun Summit 2」を主催させて頂きました。
33時間連続のオールナイトイベントとして好評を頂きありがたい限りです。
そして、その閉会式にて次回の予定について以下のように宣言しました。

インディゲームが好きな人・RTAイベントに情熱がある人に本イベントを奪い取って欲しい、と。

なぜこのような決断をしたのか。
閉会式で話した内容+αをここに残しておきます。

簡単に結論だけ言うと、「ガンガン代がわりして変化し続けるイベントであって欲しい」からです。


理由1:先駆者の立場を持ちたくない

イベントを運営したことのある方なら分かるかと思います。
コンセプトのあるイベントをやると主催者が先駆者となり、以降に同じコンセプトのイベントが開催しにくくなる。もしくは伺いを立てないといけない空気ができあがる。

これは主催者が否定をしても発生するもので中々にやっかいです。
また、この先駆者という立ち位置は権力じみた性質も持っており、人によっては悪用する場合もあります。
当然、悪い事ばかりではなく当人にノウハウが蓄積されたりご本尊として扱われて周囲が動きやすくなるメリットもあるのですが、私はこの先駆者という立ち位置が好きではありません。
なにより、インディゲームっぽくありません。

インディゲームの定義は難しいし面倒なので詳細には言いませんが、個人的には「挑戦的に一念を貫いた輝き」みたいなものがあると思っています。
これは同人ゲームも同様です。
そんなインディ・同人ゲームを扱うイベントにおいて、先駆者という立場があるのはそぐわないだろうというのが第一の理由です。

だから「引き継ぐ」ではなく「奪い取らせる」という表現にしています。
前主催の手元にはイベントの未来の可能性ができる限り無い状態にしたいんです。


理由2:インディー・同人ゲームへの情熱が薄れた

こっちは閉会式では言っていない理由です。

そもそも、INDIE Speedrun Summit 2 を開催したのは周りの要望に応え、自分自身の禊をする意味合いが大きかったのです。

話は、第1回INDIE Speedrun Summitのあった2021年のころまでさかのぼります。


情熱を見込んで誘われた運営

当時の私はゲーム活動の中でも、インディゲームをディグるのが一番好きでした。
itchiやらsteamやらリアルイベントやらでゲームを探してはプレーし、ときおりRTA配信をするとかしないとか。
そんな最中、突然知らない人からDMが届きます。
「今度インディーゲーム限定のRTAイベントをやるから、インディゲームに詳しいあなたに運営に入って欲しい」

超怪しい。なんだこれ。
当時の私はRTA界隈だと解説はおろか運営活動すらしておらず、詐欺の可能性まで考えました。
ただ、好奇心には勝てずホイホイついて行って最終的には運営に加わり、インディ・同人ゲームに詳しい人間というお役目をしっかり果たしました。

第1回が終わり次回はどうするんだろうとソワソワし出した頃、主催の方が辞退すると言い出しました。
更に同じタイミングで他の方も脱退を宣言。
気づけば自分と主催の方のみとなりました。
ここで、第1回主催の方へ「せっかく楽しい思いをさせてもらった & インディ・同人ゲームが好きだから、次回の主催をやってもいいか」と聞いて、主催を引き継いだのです。

しかし、問題はここから。
この少しあと頃から、インディゲームがあまり好きではなくなっていきます。
理由はここで書き残すと絶対炎上するので書きません。簡単にいうと辟易した感じです。

これと合わさるように、コントローラーコレクションが楽しくなったり、RTAで解説や運営活動が増えたり、更には引っ越した結果ゲームより地元や途中下車での探索が楽しくなったりと、インディゲームからどんどん距離を離すことになります。
この頃には「INDIE Speedrun Summit なんてもうみんな忘れてるからいいだろ」くらいの気持ちになっていました。

しかしターニングポイントが来ます。
RTA in Japan Winter 2022です。


熱が無くてもやらねばならぬ

この頃にはRTA走者の知り合いがそこそこに増えており、初めてRTAのオフイベントでいろんな方と話す機会に恵まれました。

すると、びっくりするくらい「INDIE Speedrun Summitの次回はやらないのか」と聞かれまくるのなんの。
冗談抜きで1日会場にいたら3人くらいからは聞かれました。

ここで、ふと熱が戻ってきました。
インディゲームに対して、というより、ここまで言われて動かなければ男が廃るというやつです。
見ず知らずで誘ってもらって運営をやらせてもらい、1年半越しまで聞かれるくらいの事やってんだ。
ならば前主催と走者へ恩を返すのが道理だろう。
という事で第2回開催を決意したのです。


…と、だいぶ長話&昔話になりましたが、ようするに第2回開催自体が前主催へのお礼みたいなもんなんです。
今もインディ・同人ゲームは好きですが、当時ほど「大好き!」みたいな情熱はありません。
ゲーム好きとして最低限の情報収集としてインディゲームのオフイベントは行くけど、ゲームを積極的にディグることはしなくなった感じです。

情熱の推移を示すデータとしてちょうどいいのが、INDIE Speedrun Summitの1回目と2回目で応募されたゲームについて、私が認識していたかとプレーしていたかのパーセンテージを出したものがあります。

プレー率の下がり方よ…

ご覧の通り、認識率が上がってるくせにプレー率がガクっと下がっています。
「情報だけ集めててプレーしていないゲームが増えた」という事が丸わかりですね。

こんな状態で主催を続けるなら、もっと情熱のある人に奪ってもらった方がいい。その方がこのイベントのためになる。
そんな結論に至った次第です。

ただ、だからと言ってINDIE Speedrun Summit 2でゲーム選考やイベント運営で手を抜いたつもりは全くございません。
むしろ、第1回からの1年半で身に着けた知識とスキルと人脈をフル活用して最高のイベントにしたつもりです。これは胸を張って言えます。


理由3:実験的丸投げでイベントに変化していって欲しい

そんなこんなでインディゲーム熱が右肩下がりになっているものの、イベント運営や企画広報をやってる身としてイベントの今後はちゃんと考えたいわけです。

最初は自分の代で潰すか、と考えたのですが、どうせ無くすつもりならもっと面白い実験的なことをしたっていいだろうと思い至りました。

そこで、引継ぎを一切せずに、運営外の人間へ丸投げするのはどうかと思いつきました。
今インディーゲームに情熱がある人間にイベントコンセプトだけ投げて、毎回各人で頭をひねってやってもらう。
そう考えただけでワクワクしました。

私はRTA界隈へ来る前に別のコミュニティでもいろいろしていたのですが、丁寧な引継ぎって面白くないんです。
運営内部に次期主催を囲ってアレコレやっても、前任の事を気にしすぎて縮こまった内容になったり、逆に反発しすぎようとして前任者が後片付けするハメになったり。
結局複数代かけて前任者と同じ思想を持つまで面倒見ることになり、その後も形骸化したものを続けるのが安パイになって続けることが目的になってやることが当たり前になって運営がブチ切れたりとか…。
ああ、いやだいやだ。

だったら、ちゃんとインディゲームに情熱があって、面白い事をしてくれそうな人に丸投げした方がかえって上手くいくのでは?
そんな仮説が私の中にあったので実践することにしました。

当然、このやり方は私の勝手な考えでしかなく、次の主催が10代くらいやるかもしれません。規模も小さくなるかもしれません。企画意図も変わるかもしれません。

でも、今を保たなくて構いません。
丸投げすることで必ず発生する変化に期待したいんです。めちゃくちゃ我儘なのはわかってますが、丁寧な引継ぎで固まるより100倍マシです。
そのために、次の主催には何も情報や資料を渡さないし、聞かれても絶対に応えません。
実験的丸投げなら、これくらいやるべきと今のところ思っています。

もし自分が次にINDIE Speedrun Summitに関わることがあるとすれば、未来の主催が第1回・第2回開催回の名誉を棄損する事をした時です。
未来を丸投げした分、私には過去を守る義務があります。


おわりに

閉会式ではちょっとカッコつけた話をしてしまいましたが、全容はこんな感じです。

長いし全文読まれないかもしれませんが、変なことをする以上は書き残すべきと思って全部書きました。

それにしても、こんな決断をしたのに受け入れてくれた運営メンバーには本当に頭が上がりません。ありがとうございます。

INDIE Speedrun Summit はこれで私のあずかり知らぬものになりました。
来年か再来年か、あまり気張らずに楽しくやってもらえれば嬉しいです。
よろしくお願いします。

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