最古の記憶

日記と言いつつ、最初の数回は人生の振り返りを交えていこうと思う。

皆さんは最古の記憶は?と聞かれたら何歳くらいまでさかのぼれるだろうか。研究によると平均で2.5~3歳の頃の記憶がもっとも古いらしい。

私が覚えてる限り一番古い記憶は、弟が生まれた時だ。三歳年下の弟が生まれた翌日か翌々日に父に連れられて病院に行った。新生児室にピンクの毛布に包まれて並べられているたくさんの赤ちゃんのなかに、一人青い毛布にくるまれた弟がいた。ガラス越しに対面した瞬間を今でもはっきりと思い出せる。しかし、その時の感情はうまく思い出せない。少なくとも嬉しくはなかった。なにせ大好きなママが何日も家を離れ、弟に付きっ切りなわけだから。

弟の幼少期はとても可愛かった(顔が)。対する私はというと、とんでもなくかわいくない。小さい子はみんな無条件でかわいいと相場は決まっているのだが、私は自他ともに認める不細工であった。(ちなみに「他」は母である。ひどい。)目は一重で腫れぼったく小さい。そして凛々しい眉毛と低い鼻。ツーアウト満塁でノイジーに打席が回ってきたときくらい絶望的である。そんな中可愛い弟が生まれてきちゃったわけなので、親戚は大盛り上がり、私の嫉妬心も大盛り上がりである。のちに母から聞いた話では、寝ている弟を踏みつけようとしたことがあるらしい。子供とは恐ろしいものである。

そんな劣等感からかはわからないが、幼いころから極度の人見知りで、幼稚園や習い事に行くのも苦痛だった。父が無口なほうなので遺伝だと思っていたが、この文章を書きながら幼少期のこの体験が今の性格を形作っているんじゃないかと思えてきた。

…なんだかとても気分が沈んできたのでこの辺で終わろうと思う。
次の振り返りは幼稚園編を書こう。


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