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はじめから刺繍図案作りのすゝめ。簡単なはじめ方。

長年刺繍をされてきた方でも、図案づくりが難しい、苦手という声をよく聞きます。本や先生の図案で、刺繍を楽しむのもよいですが、せっかく気軽に作品を販売できる時代です。ただ作り続けるよりも、手に取ってもらえたら、励みになりますよね♪ 

販売となると、ご自身のオリジナル図案であることは必須になりますので、刺繍技術と並行して、図案作りも初心者からどんどん挑戦していくのがおすすめです。まずはこんな落書きネタ帳作りから、初めてみるのはどうでしょうか?

図案デザインのはじめ方。まずは落書きから。

しっかりしたデザイン図案作りについては、また別の記事でまとめたいと思いますが、まずは難しいことを考えず、落書きからはじめます♪

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用意するもの
スケッチブック(ノート)・トレーシングペーパー・書くもの

①ステッチブックでネタ帳作り
スケッチブックでネタ帳を作ります。直接描くだけでなく、色々なところにした落書きのコピーをペタペタ貼り付け、スクラップブックのように使います。

真っ白な紙を前にして、さぁ絵を描くぞ!となると、結構描けないものです。おすすめは普段からちょいちょい落書きをして、ストックしておきます。会議中や電話中のメモ落書きなんかも最高です!切り取れないものはコピーしたり、写メしてあとで紙に写しておきましょ♡

②落書きから図案に起こす方法
ネタ帳から、メインしたい絵をトレーシングペーパーに写しとります。続いて、周りに並べたいモチーフもレイアウトを考えながら、トレーシングペーパーに写しとっていきます。トレーシングペーパーがあると、あっちこっちモチーフを動かしたりと配置を吟味できますので便利です!またここで使ったトレーシングペーパーの図案もネタ帳にはさんで保存するのを忘れずに♪

↓こちらは、私の落書きをしたポストイットです。この落書きをそのまま刺繍にしたのが、スライドの2枚目の写真になります♪

まずは自分で描いたものを、どんどん刺繍してみるに尽きます。
そうすることで、このサイズだとこれが難しい、ここはこのステッチなら表現できるかな?、ここを先に刺繍しよう、等々、お手本がないから自分で研究せざる負えなくなり、結果、表現力や応用力が自然に身についていくので、おすすめです♪


なぜはじめから図案作りをおすすめするのか。

なぜ初心者から取り組みたいのか。
刺繍を始めたばかりの方は、作るだけで楽しいし、趣味だし、別に売ろうなんて思ってないし、まだそれ以前の段階だし、と思われるかもしれません。でも結構すぐぶち当たる問題だったりします。

刺繍は思っているより上達がはやいです、裁縫などをされている方なら尚、すぐに販売もできてしまうことでしょう。なので早くから自分の図案で刺繍してみることをおすすめします。

作品の見方が変わります。
お手本通りに作ると、何が起こるかと言えば「技術力の比較」です。
お手本と比較して、他の参加者の作品と比較して、自分は上手い?下手?器用?不器用?となります。比較が悪いわけではないのですが、ただ作品を見る時基準がまず「上手い下手」になってしまうのは、勿体ないです。

ワークショップでは、はじめから図案作りに挑戦して貰っています。それぞれの作品になるので、上手い下手だけでは比べられなくなります。デザインがいいね。レイアウトがかっこいいね。配色が素敵だね。ここをこのステッチでやるの良いアイデアだね~などなど。「その人しかない魅力や個性」に目がいきます。結果、多面的に作品を見ることができ、いっきに視野が広がります。

初めは面倒かもしれませんが、一度経験すると作品の見方が変わります。
いいんです、その後、既成の図案で刺繍を楽しんで貰っても。

自分のオリジナルを守ることにつながる。
これはちゃんと知っていて欲しいなという願いでもあります。デザイン盗用問題は、ハンドメイド業界も果てしなくグレーです。意図してやっている場合もあれば、知らなかったや、だだの偶然もあると思います。判断が難しいです。

刺繍本に載っている図案も、教室の先生のお手本も、ほぼ全て著作権を放棄してないです。なので非営利のバーザーや教室主催の展示会での、販売はOKな場合もありますが、基本販売はできません。たとえ配置をかえ、一部加工し、色を変えても、販売作品は二次利用ということになり、著作権侵害にあたります。盗作です。でもバレないでしょう?と思うかもしれませんが、今は画像検索などで、類似作品が上がってくるので、その検索も簡単だったりします。

皆少なからず、誰かの影響を受け、学び、今作品を作ってきているので、完全なオリジナルなどなく、白黒つけられないことですが、誰しも試行錯誤して生み出した物への愛情は半端ないですよね。まずそこをお互い大切にしあいたいものです。

こんな諸々の理由から、私はワークショップの初回から図案作りにも奮闘してもらいます。中には「面倒だから、絵心ないから、先生のサンプル図案のそのままがいい」なんて方もいらっしゃいます。(正直なところ、教える側からすれば、お手本通りにして貰った方が楽ですが....) でも始めてだからこそ、その情熱溢れる時に、基本の一歩先を考えながら視野を広げ、どんどん吸収していって欲しいなぁと思ったりします。

まずは落書きから、はじめてみませんか?

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