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動機づけ面接法のポイント③

前回からお読みいただいている方には繰り返しとなりますが、大切なことなので何度も言わせてください。
『人は自分自身の言った言葉を信じます』
現状維持の言葉(維持トーク)を言えば、それを信じて、ず〜っと変わることはありません。
一方、変化に向けた言葉(チェンジトーク)を言えば、それを信じて、変わる決意を固めます。

今回は、チェンジトークの種類を紹介します。
『DARN-C』(ダーンシー)がキーワードです。

Desire:願望の言葉(〜したい)
Ability:能力の言葉(〜できそう)
Reason:理由の言葉(〜だから)
Need:必要性の言葉(〜が大切)
Commitment:決意の言葉(〜するつもり)

これらのチェンジトークを戦略的なオープンクエスチョンによって導き出すのが動機づけ面接法のポイントになります。

比較的簡単にチェンジトークを引き出す方法は、DARNをそのまま聴くことです。

Desire:願望:どんなことを希望しますか?
Ability:能力:そのために何ができそうですか?
Reason:理由:そう考えた理由は?
Need:必要性:それはどれくらい大切なこと?

DARNは1つだけでなく沢山出してもらいます。
前回お伝えした『おススメのオープンクエスチョン』を織り交ぜながら、
・具体的にはどういうことですか?
・他にも何か考えられますか?
・もっと話してください。
・話してみてどんなことに気づきましたか?
と質問して、DARNのチェンジトークが乱発するよう導きます。繰り返しになりますが『人は自分自身の言った言葉を信じます』ので。

そして最後に
Commitment:決意:明日から何をしますか?
と決意のほどを聴いてみて下さい。

Commitment(決意)のアクションプランは『いつ・どこで・誰と・何を・どのように』といった具体的な言葉で発するほど、実際に行動を起こす確率は高まります。

もし、Commitment(決意)が固まっていなかったとしても落胆しなくてOKです。
DARNのチェンジトークが足りず、変わるための準備ができてなかったのですね。
ということで、あなたの役割は、また同じようにオープンクエスチョンを聴き続け、チェンジトークの量を増やしてもらい、変わるための準備を進めてもらうことだけです。

まとめ
動機づけ面接の最中に相手からチェンジトークが出てくると、お互いに会話が楽しくなってきます。
次は、どんな回答が来るんだろう…?
自然と相手に興味が持てているのは、あなたの面接がうまく進んでいるサインです。
ただし、相手が『でも』と言って抵抗しているときは最悪な面接になっているサインです…

以上、よろしくお願いします。

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