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ドニー・ダーコ

※映画の一部ネタバレを含みます

難しい映画だった...。

1回目見た時はなかなか理解できなくて「もしかして自分の理解力が足らなすぎるんだろうか?」と不安になったのですが、他の人のレビューとか見てると1回目では理解しきれなくて当然らしいので、そこは安心しました。

物語の全て理解はできなかったんですけど、作品の雰囲気はかなり好きですね。

登場人物も恐怖と愛の2つの感情だけで人の行動の動機を決めつけようとするする自己啓発家とか、気に食わないものは禁書という形で排除しようとする教師、極めつけは主人公を犯罪に導こうとするうさぎ(イマジナリーフレンド)など、かなり濃い面々でした。

でも1番濃いのはやっぱりドニー!
ドニー役のジェイク・ジレンホールの演技が本当に不気味(ほめ言葉)で、ドニーの焦燥や苛立ちが見ているこっちにも伝わってきました。

物語の根幹には、子供を型にはめようとする大人に対するドニー(子供)のフラストレーションや心の闇、みたいなものがあるのでしょうか。

そして、その心の闇を薬物療法で解決しようとすることへの反感みたいなものもあったりして?

あと、冒頭の「デュカキス(政治家)に投票するかしないか」とかいうやりとりにも、何か意味があるんでしょうね。

色々書きましたけど、たぶん上に書いたことでは10分の1もこの作品について説明できていないと思います。
この作品の公開当時、映画ライターの人はめちゃくちゃ苦労したでしょうね...。

でも、作品に漂う雰囲気とかちょっとした描写とかで「この映画が何を伝えたいのか」を感じ取ることはできると思うので、まったく意味の理解できない映画ではないと思います。

雰囲気は人によってはかなり刺さると思いますし、何よりジェイク・ジレンホールの演技が魅力的すぎるので、それだけ目当てでも満足できるのではないでしょうか。


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