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Q.E. ルール / サマリー [q.e.]

【基本情報】

プレイ人数:3-5人
プレイ時間:45分
対象年齢:8歳
発売時期:2019年
テーマ:経済×借金
メカニクス:オークション/セットコレクション
ゲームデザイナー:ギャビン・バーンバウム(Gavin Birnbaum)

【ゲームの概要】

Q.E.(Quantitative Easing)とは、経済を活性化することを目的とし、中央銀行が国際やその他の金融的な資産を購入するための新札を発行する金融対策のことです。

【ゲームの目的】

・プレイヤーは2008年に起きた経済危機において、「巨大すぎて破綻できない」大企業に経済支援を行う、国家代表になります。
・ゲーム終了時、プレイヤーたちは獲得した企業に基づいて得点を得ます。
・最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利します。
・しかし、最も多額の資金を消費していたプレイヤーはゲームから脱落します。

【ゲームの準備】

入札タイル/個人ボード
・各プレイヤーは担当する国を1つ選び、入札タイルと個人ボード、ボードマーカーを受け取ります。
・個人ボードは、プレイ人数に対応する面を上にします。
(UKは5人プレイ時のみ使用します)
産業タイル
・黄:農業、赤:住宅業、青:政府、緑:金融業、茶:製造業の5種類があります。
・全てシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
・産業タイルは他プレイヤーには非公開です。
(政府の産業タイルは5人プレイ時のみ使用します)
企業タイル
・プレイ人数に応じて企業タイルを取り除きます。
 3-4人プレイ時:UKタイル3枚、JP政府タイル、CN政府タイル(16枚を使用)
 5人プレイ時:1VPタイル4枚、JP農業タイル、CN金融業タイル(15枚使用)
・使用するタイルをシャッフルし、裏向きの山を作ります。
スタートプレイヤー
・最も最近銀行に行ったプレイヤーがスタートプレイヤーとなり、QEトークンを受け取ります。
・このトークンはゲーム終了時まで持ち続けます。

【ゲームの流れ】

・スタートプレイヤーから時計回りで順番に、3-4人プレイでは16ターン、5人プレイでは15ターンを行います。
・全てのプレイヤーが競売人を行うまでを1ラウンドとし、再びQEトークンを持ったプレイヤーが競売人になると、新たなラウンドが開始します。
・各ターンでは、企業タイル1枚が競売にかけられます。
・各プレイヤーが入札し、最高額で入札していたプレイヤーがその企業タイルを獲得します。
・各ターンは次の流れで行います。
 1. 企業タイルの公開
 2. 非公開入札
 3. 企業タイルの落札
 4. ゼロ入札の公開
 5. 競売終了
・全ての企業タイルが獲得されたら、ゲームは終了します。

1. 企業タイルの公開

・競売人プレイヤーは、企業タイルの山の一番上のタイル1枚を公開します。
・競売人は自分の考えた入札額を、入札タイルに記入して公開します。
・入札額は正の整数でなくてはいけません。

2. 非公開入札

・競売人以外のプレイヤーは、その企業タイルへの入札額を入札タイルに記入し、競売人に渡します。
・入札額は、競売人以外のプレイヤーには非公開です。
・入札額は正の整数かゼロで記入します。ただし、競売人と同じ額は記入できません。

3. 企業タイルの落札

・競売人は全ての入札額を確認し、最高額の入札者を発表します。金額は非公開です。
・落札された企業タイルに落札額を記入し、最高落札者に渡します。他プレイヤーは金額を把握することはできません。
・自分が獲得した企業タイルの裏面はいつでも確認できます。
・もし、競売人が落札した場合、全プレイヤーに見えるように記入します。

4. ゼロ入札の公開(3人プレイ以外)

・競売人は、ゼロで入札していたプレイヤー全員を公開します。
・ゼロで入札したプレイヤーは、2勝利点を獲得し、個人ボードの2VPのスペースにチェックを入れます。
・ゼロ入札で勝利点を獲得できるのは、1ラウンドにつき1回のみです。(全プレイヤーが競売人を行うと1ラウンド終了)

5. 競売終了

・競売人プレイヤーは入札タイルをそれぞれの持ち主に返し、各プレイヤーは入札タイルの記入額を消します。
・まだ企業タイルの山がある場合、現在の競売人の左隣のプレイヤーが新たな競売人となり、「企業タイルの公開」から競売を始めます。
・企業タイルの山がなくなると、ゲームは終了します。

【ゲームの終了】

・全ての企業タイルが獲得されると、ゲームは終了します。
・最終得点計算を行い、勝者を決めます。

最終得点計算

・各プレイヤーは、自分が獲得した全ての企業タイルと自分が所持している産業タイルを、各カテゴリーごとに個別に数えます。
・各タイルは、各カテゴリーにおいて1度ずつ数えます。
・次の得点を計算し、個人ボードに記入していきます。
①企業得点
・獲得した全ての企業タイルの表面に書いてあるVPを獲得します。
②ゼロ入札
・ゼロ入札のチェック1つごとに2VPを得ます。(1ラウンドに1回のみ)
③国営化
・自分の国家と一致する企業タイルの枚数に応じてVPを得ます。
 3-4人プレイ時:1枚:1VP、2枚:3VP、3枚:6VP、4枚:10VP
 5人プレイ時:1枚:3VP、2枚:6VP、3枚:10VP
④独占化
・各産業ごとに、2枚以上所持している産業のタイル数に応じてVPを得ます。
 3-4人プレイ時:2枚:3VP、3枚:6VP、4枚:10VP
 5人プレイ時:2枚:6VP、3枚:10VP、4枚:16VP
・複数の産業で獲得できます。
⑤多様化
・産業の種類を数え、種類数に応じてVPを得ます。
 3-4人プレイ時:3種類:4VP、4種類:8VP
 5人プレイ時:3種類:8VP、4種類:12VP、5種類:17VP
・複数の産業で獲得できます。
⑥小計
・①-⑤のVPを合計します。
⑦消費額の合計
・各プレイヤーは獲得した企業タイルの裏に記入してある金額を全て合計し、消費額の合計を算出します。
・消費額が最高額だったプレイヤーは、ゲームから脱落します。同額の場合は、その全員が脱落します。
・消費額が最小額だったプレイヤーは、VPを得ます。同額の場合は、その全員が同値のVPを獲得します。
 3-4人プレイ時:6VP
 5人プレイ時:7VP
⑧総計
・全ての勝利点を合計して総得点を算出します。
・脱落していないプレイヤーの中で、総得点が最も高いプレイヤーが勝者となります。



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