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スピリット・アイランド ルール / サマリー [Spirit Island]


【基本情報】

プレイ人数:1-4人
プレイ時間:90-120分
対象年齢:13歳
発売時期:2017年
テーマ:精霊×侵略者
メカニクス:場札の獲得/モジュラーボード/ハンドマネージメント/協力プレイ/アクション事前決定/プレイヤー別固有能力
ゲームデザイナー:R.エリック・ロス(R. Eric Reuss)

【ゲームの準備】

《敵対国やシナリオを使用する場合》
・ゲームの準備が変更されることがあるので、最初にこれらを選びます。

侵略者ボード

●不安マーカー
・プレイ人数×4枚の不安マーカーを、ボード上部の「不安プール」に置きます。
●不安カード
・全てをシャッフルし、次のようにして「不安デック」を作り、ボード左上のスペースに置きます。
 3枚を置く→「恐怖レベル3」仕切り→3枚を置く→「恐怖レベル2」仕切り→3枚を置く
・3枚ずつの3つのグループからなる9枚の山札になります。
●侵略者カード
・各レベルごとに分けてそれぞれシャッフルし、各1枚ずつ裏向きのまま取り除きます。
・次の順番で重ね、「侵略者デック」を作り、ボード右下の「遠征」アクションスペースに置きます。
 ステージ3のカード5枚→その上に、ステージ2のカード4枚→その上に、ステージ1のカード3枚
・12枚の裏向きの山札になります。
●荒廃コマ
・荒廃カードを使用する場合、2枚からランダムに1枚取り、裏面を見ずに「健常な島」面を上にして、ボード左中央の「荒廃」スペースに置きます。
・使用しない場合、ボードに記されている荒廃スペースを使用します。
・荒廃スペースに記されている数の荒廃コマをスペースに置きます。

サプライ

●能力カード
・能力進行カードを使用する場合は、この準備をスキップします。
・大能力カードと小能力カードをそれぞれシャッフルし、裏向きの山札を作り、侵略者ボードの近くに置きます。
・各山の隣には、それぞれの捨て札置き場を用意します。
●その他
・精霊力マーカー、都市コマ、町コマ、遠征隊コマ、ダハンコマを種類別に分けて置いておきます。

島ボード

・プレイ人数×1枚の島ボードをランダムに選び、島を作ります。
・各ボードの各地形に描かれているアイコンを確認し、都市コマ、町コマ、ダハンコマ、荒廃コマを配置します。(荒廃コマはサプライから取ります)

プレイヤー

・各プレイヤーは色を1つ選び、その色の存在マーカーと効果マーカーを全て受け取ります。
・各プレイヤーは精霊を1体選び、精霊パネル1枚と固有能力カード4枚を受け取ります。
※初めてのプレイの場合、複雑度が低い4体の精霊から選び、能力進行カードを使うことをおすすめします。
・精霊パネルの準備の指示に従い、自分の初期島ボード上に、自分の存在マーカー1枚以上を配置します。(ゲームが始まると、別の島ボード上にマーカーの配置ができるようになります)
・その他の追加の準備があれば、その指示に従います。
・準備ができたら、精霊パネルを裏返して、存在トラックの点線スペースに存在マーカーを置いていきます。それぞれの一番右の2つの実戦のスペースは空いたままにしておきます。

侵略者の初期アクション

・全ての準備が終わったら、侵略者が最初のアクションを1回実行し、ゲームが始まります。
・侵略者デックの一番上のカードを公開し、その種類の土地へと「遠征」アクションを実行します。
・アクションが終わったら、侵略者カードは表向きのまま、「建設」スペースに置きます。

【ゲームの流れ】

・ゲームでは次の5つのフェイズを繰り返し行います。
 1.精霊フェイズ
 2.即効能力フェイズ
 3.侵略者フェイズ
 4.遅発能力フェイズ
 5.時間の経過フェイズ
・全てのフェイズは同時進行でプレイし、クリアするために協力し話し合うことができます。
・いずれかの勝利/敗北条件が満たされた時点でゲームが終了します。

1.精霊フェイズ

・各プレイヤーは次の3つのステップを順番に解決します。

① 成長
・精霊パネルの右上にある、「成長」の欄に示されている選択肢1つを選びます。
・区切り線の間のもの全てが1つの選択肢です。選んだ選択肢は全てを解決します。
② 精霊力の獲得
・「各ターンの精霊力」トラック上で、見えている最も多きな数値分だけ、精霊力トークンをサプライから取ります。
③ 能力カードの使用とコストの支払い
・「カードプレイ」トラック上で、見えている最も大きな数値分だけ、使う能力カードを選択します。
・選んだら、それら全てのカードのために、精霊力を支払います。(遅発能力も含む)
・同時に、それら全てのカードからエレメントを得ます。(遅発能力も含む)​
《能力カードの獲得》
・「能力カードを1枚得る」と指示された場合、次のどちらかを実行します。
・どちらの場合も、デックが足りない場合、捨て札をシャッフルして新たなデックを作ります。
・能力進行カードを使用している場合は、カードを引かず、一覧の次の能力を得ます。

▶︎小能力カードを得る
・小能力カードデックから4枚引き、そのうちの1枚を手札に加え、残りを捨て札置き場に置きます。

▶︎大能力カードを得る
・大能力カードデックから4枚引き、そのうちの1枚を手札に加え、残りを捨て札置き場に置きます。
・その後、既に得ている能力カードのうち1枚を選んで失います。
・失ったカードはその種類の捨て札置き場に置きます。固有能力カードの場合、自分の精霊パネルの下に置きます。

2.即効能力フェイズ

・各プレイヤーは、即効能力のある能力カードと精霊パネルの先天能力を解決します。
・能力の解決順が重要になる場合、プレイヤーは望む順番で能力を解決できます。能力の途中で他の能力の効果を適用することはできません。
・各能力はその能力全体を省略することはできます。
・即効能力を遅発能力フェイズまで遅らせることはできません。

3.侵略者フェイズ

・次の4ステップを順番に解決します。
① 荒廃(島の荒廃後)
② 不安
③ 侵略者アクション
 a.略奪
 b.建設
 c.遠征
④ 侵略カードの移動

3-① 荒廃(島の荒廃後)

・荒廃カードが裏返され「荒廃した島」になっている場合、記された指示に従います。

3-② 不安

・獲得した不安カードがある場合、その裏向きの山全体を取って表向きにし、獲得した順番に1枚ずつ解決します。
・この時、現在の恐怖レベルの横に記されている効果だけを適用します。(獲得時の恐怖レベルではない)
・不安効果は現在のラウンド中のみ持続します。
・解決した不安カードは、不安カードの捨て札置き場に置きます。

3-③ 侵略者アクション

・侵略者ボード下部にある「略奪」「建設」「遠征」の3つのアクションスペースを順番に解決します。
・それぞれのスペースにある侵略者カードが示す土地に対して、そのアクションが実行されます。
a.略奪
・「略奪」スペースの侵略者カードを確認し、その土地にいる侵略者はその土地とダハンコマにダメージを与えます。
・各侵略者が与えるダメージは次の通りです。
 □都市コマ:3ダメージ
 □町コマ:2ダメージ
 □遠征隊コマ:1ダメージ
・ダメージの合計から、防御能力分の数値を引いたものが、土地とダハンへのダメージになります。
●土地へのダメージ
・2点以上のダメージが与えられた場合、その土地に荒廃コマ1つを配置します。
・ダメージが何点であっても1つです。
・1点のダメージは無視します。

●ダハンへのダメージ
・2ダメージごとにダハンコマ1体を破壊します。
・破壊を避けるために複数のダハンコマにダメージを分散させることはせず、できるだけ効率的に破壊します。
・1ダメージを受けたダハンコマはひっくり返し、ダメージを受けていることを表します。
・ダハンのダメージは、「5.時間の経過フェイズ」に回復します。
・ダメージの後、生き残ったダハンは1体につき2ダメージで侵略者に反撃します。
・防御能力などでダハンにダメージを与えなかった場合でも反撃しますが、「略奪」アクションが阻止された場合は反撃しません。
《荒廃コマの配置》

●存在マーカーの破壊
・存在マーカーがある土地に荒廃コマを追加する場合、その土地にある各精霊の存在マーカーを1枚ずつ破壊します。
・破壊されたマーカーは手元に戻らず、ゲームから取り除かれます。

●荒廃の連鎖
・既に荒廃コマがある土地に荒廃コマを追加する場合、隣接する別の土地にも追加で1つの荒廃コマを配置します。
・そこに既に荒廃コマがあればさらに隣にも1つ追加・・・とさらに連鎖します。
b.建設
・「建設」スペースの侵略者カードを確認し、その土地にいる侵略者は建設を行います。
・都市コマ、町コマ、遠征隊コマのいずれかが1つでもいれば、建設は発生します。
・建設を行う場合、都市コマと町コマの数で、建設されるものが異なります。
 ▶︎都市コマよりも多くの町コマがある場合、都市コマを1つ置きます。
 ▶︎それ以外の場合、町コマを1つ置きます。(都市コマと町コマが同数、都市コマの方が多い、遠征隊しかいない等)
c.遠征
・侵略者デックの一番上のカードを公開し、その土地に遠征隊コマを1体ずつ置きます。
・遠征隊コマを置く条件は、次の2つのいずれかを満たしている時です。
 □遠征する土地に町コマか都市コマがある
 □遠征する土地が、町コマか都市コマがある土地、もしくは海に隣接している
・複数の条件を満たしていても、配置する遠征隊コマは1体だけです。
・ステージⅢのカードには2つの地形が描かれたカードがあり、その両方の地形に影響を与えます。
・もし公開する侵略者カードがない場合、プレイヤーは敗北します。
《敵対国を使用している場合》
・公開したカードに旗アイコンがある場合、遠征よりも先にその拡大効果を適用します。
・拡大効果は敵対国によって異なります。敵対国パネルを確認します。

3-④ 侵略カードの移動

・遠征アクションの後、全ての侵略者カードを左に1つずつ移動させます。
・次回、遠征が行われた土地で建設が、建設が行われた土地で略奪が起きることになります。
・略奪が行われたカードは捨て札になります。

4.遅発能力フェイズ

・各プレイヤーは、遅発能力のある能力カードと精霊パネルの先天能力を解決します。
・「即効能力フェイズ」と同様に処理します。

5.時間の経過フェイズ

・ラウンドが終了し、次のラウンドの準備を行います。

□捨て札
・各プレイヤーは、このターンにプレイした全ての能力カードを、自分の捨て札置き場に置きます。
□ダメージの回復
・都市コマや町コマ、ダハンコマが受けていたダメージが回復します。
・コマを横倒しにしている場合、全てを元に戻します。
□エレメントの消失
・全てのエレメントがなくなります。
□効果マーカーの回収
・1ターン効果マーカーを全て回収して手元に置きます。

【ゲームの勝利条件】

・侵略者の恐怖レベルに応じて、勝利条件が異なります。
・侵略者に不安を与えて恐怖レベルを上げることで、恐怖レベルが上がり、勝利条件が達成しやすいものに変化します。
 ●恐怖レベル1:島に、都市コマ、町コマ、遠征隊コマがない
 ●恐怖レベル2:島に、都市コマ、町コマがない
 ●恐怖レベル3:島に、都市コマがない
 ●恐怖レベル"勝利":即座に勝利します

【ゲームの敗北条件】

・次の3つの敗北条件があり、いずれかを満たすと敗北します。
 ●広がりすぎた荒廃:荒廃カードから最後の荒廃コマが取られ、カードの指示が敗北の場合
 ●精霊の消失:いずれかの精霊の存在マーカーが島に1枚も無くなった場合
 ●侵略者カードを公開する際に、デックが尽きている場合
・万が一、勝利条件と敗北条件を同時に満たした場合でも、勝利となります。

【不安と恐怖】

・不安は不安シンボルがある精霊能力や、都市コマと町コマの破壊によって生み出されます。
・都市の破壊は不安2、町の破壊は不安1を生み出します。
・生み出された不安1ごとに、侵略者ボード上部の「不安プール」から「生み出された不安」エリアへマーカーを1枚動かします。
《不安プールが空になった場合》
・全ての不安マーカーが移動した場合、不安デックの一番上のカードを裏向きのまま「獲得した不安カード」エリアへ移動させます。
・これにより恐怖レベル仕切りが公開されたら、それをボード右上に移動させ、現在の恐怖レベルを上昇させます。
・その後、全ての不安マーカーを不安プールへと戻します。
・もし生み出された不安が残っている場合、そこからまたマーカーを移動させます。
・こうして獲得された不安カードは、次の侵略者フェイズ中に解決されます。
・恐怖レベルが上昇したことにより勝利条件を満たした場合、即座に勝利します。

【その他】

《初めてのプレイヤーがいる場合》
・最初の1,2回のプレイでは次のようにプレイするのがおすすめです。
● 複雑度が低い次の4体の精霊から選ぶ
 ・稲妻の迅き一撃
 ・生命に満ちた大地の力
 ・陽光を浴びた大河のうねり
 ・炎のごとく揺らめく影
● 能力進行カードを使う
・新たな能力カードを獲得する際、通常の方法(山札から引く)ではなく、能力進行カードに示されている順番に能力を得るようにします。
《全員が初めてプレイする場合》
● 荒廃カードは使用しない
・ボードに記されている荒廃スペースを使います。
《ゲームの難易度を変える》
● 難易度を上げる
・次の順番で難易度を上げることができます。
 ①ブランデンブルク=プロイセン王国
 ②イングランド王国
 ③スウェーデン王国
●難易度を少し下げる
・ゲームの準備時、全ての精霊は追加の「成長」を1回実行する。
●難易度を下げる
・ゲームの準備時、最初の「遠征」を省略する。
●難易度を大きく下げる
・上の両方を実行します。



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