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マウンテンキング ルール/サマリー [In the Hall of the Mountain King]

【基本情報】

プレイ人数:2-5人
プレイ時間:75-90分
対象年齢:12歳
発売時期:2019年
テーマ:トロール×トンネル採掘
メカニクス:タイル配置/ネットワーク形成/グリッド移動/場札の獲得/パターンビルディング/接続マスへの移動
ゲームデザイナー:ジャイ・コーミア(Jay Cormier)/グレイム・ヤーンズ(Graeme Jahns)

 【ゲームの準備】

ゲームボード
・プレイ人数に応じた面を上にして、テーブル中央に広げます。
 4〜5人プレイ時:冬の面
 3人プレイ時:秋の面
 2人プレイ時:秋/冬の面
サプライ
・種類別に分け、ゲームボードの横に置いてサプライとします。
 石、鉄、ハートストーン、コイン、台車、ハンマー、ルーン
トンネル/大広間タイル
・トンネルタイルを形状別に分け、ゲームボードの横に積んでおきます。
・大広間タイルは、その近くに並べておきます。
トロールカード
・3つのレベルごとに分けてシャッフルし、下からレベル1,2,3となるように3つの列を作ります。
・3つの列は下から、5,4,3枚のカードを公開し、それらをピラミッド上に並べます。
 □ レベル1の山を下側に置き、その横に山からカードを3枚引いて表向きにして並べます。
 □ レベル2の山をレベル1の上側に置き、その横に山からカードを4枚引いて表向きにして並べます。
 □ レベル3の山をレベル2の上側に置き、その横に山からカードを5枚引いて表向きにして並べます。
台座コマ
・台座袋に入れてよく混ぜます。
・ランダムに4つのコマを引き、レベル2の表向きのトロールカードの台座アイコンの上に1つずつ置きます。
・台座袋はトロールカードの近くに置いておきます。
台座リマインダートークン
・レベル3の表向きのトロールカードの台座アイコンの上に1つずつ置きます。
戴冠式トークン
・上に”5”のトークンが来るように2枚を重ねて、トロールカードの近くに置いておきます。
・2人用ゲームの場合、”3”のトークンだけを使用します。
工房タイル
・裏向きでよく混ぜ、プレイ人数の2倍の枚数と、さらに追加1枚をランダムに選びます。
・選んだタイルは表向きにして、ゲームボードの右下の角のスペースに置いておきます。
※選択ルール:同じ種類の工房タイルは使わないようにする。
呪文カード
・裏向きにしてよく混ぜ、ゲームボードの横に置いておきます。
・そこから3枚を引いて、表向きにして山の横に並べます。
彫像
・次の方法で、ボード上の彫像スポット全てに彫像を配置します。
 ① 3種類の彫像を1つずつ取ります。
 ② 任意の彫像を、任意の彫像スポット1つに配置します。
 ③ 時計回りで隣のスポットに2種類のうちの1つを配置します。
 ④ 時計回りで隣のスポットに残りの1つを配置します。
 ⑤ 全ての彫像スポットに配置されるまで、①〜④を繰り返します。
台座得点トークン
・裏向きにしてよく混ぜ、台座トラックのスペースに1つずつランダムに表向きで置きます。

【プレイヤーの準備】

スタートプレイヤー
・任意の方法で選び、”王冠”を受け取ります。
プレイヤーカラー
・各プレイヤーは色を1つ選び、その色の次のものを受け取ります。
 □ プレイヤーマット
 □ 初期トロールカード6枚
 □ 門タイル
 □ 得点マーカー
・得点マーカーは、ボード外周の得点トラックの”0”の位置に配置します。
門タイルの配置
・スタートプレイヤーから時計回りで順番に、プレイ人数と同じ数字が書かれているスタート地点に、門タイルを配置します。
・2人プレイの場合、同じ番号がついた任意の2つのスタート地点を選びます。(お互いの門が近いほど、より多くの衝突が置きます)
トロールズムート
・初期トロールカードをよく混ぜ、裏向きの山札を作ります。
・次の手順でカードを選び、プレイヤーマット上部の4つのスロットに並べます。
 ① 山札からカードを2枚引き、1枚をスロットに置き、残りの1枚を手札にします。
 ② 次に山札からカードを1枚引いて手札に加え、そのうちの1枚を空いているスロットに置きます。
 ③ 4つのスロットにカードが置かれ、手札と山札にカードが1枚ずつある状態になるまで、②を繰り返します。
・初期トロールカードの上段に描かれている資源は、ゲーム中に生み出される資源です。
※ 4つのスロットの内側2つのスロットは、外側のスロットよりも資源を生み出す機会が多くなっています。
開始時資源
・4つのスロットに置いたカードの下側に描かれている資源を獲得し、プレイヤーマット上の保管庫に置きます。
・資源を獲得したら、初期トロールカードの上段だけが見えるように、プレイヤーマットの下に差し込みます。
追加資源
・手番順に応じて追加の資源を獲得します。
 □ スタートプレイヤー:なにも獲得しません。
 □ 2,3番手プレイヤー:手札の1枚の下段の資源を獲得します。
 □ 4,5番手プレイヤー:手札と山札の2枚の下段の資源を獲得します。
・その後、全てのプレイヤーのスロット以外の初期トロールカード(手札と山札)を箱に戻します。

【重要】

《資源》
・資源の獲得:トロールカード上と保管庫は、それぞれ分けて管理します。
・資源の消費:自由に消費できますが、トロールカード上の資源を優先的に使用するべきです。
《坑道》
・ゲームでは、門タイルからトンネルタイルや広間タイルを繋げます。
・これらのタイルのつながりを坑道と呼びます。
《隣接》
・お互いに辺同士が接している場合を”隣接している”とします。

【ゲームの流れ】

・ゲームはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行います。
・ゲーム終了時、最終得点が追加され勝者を決定します。

【プレイヤーの手番】

・プレイヤーの手番では、次の順番で行動します。
 1. 呪文と工房(任意)
 2. 招集か掘削(必須)
 3. 大広間の改築(任意)
 4. 彫像の移動(任意)
・「招集か掘削」以外は任意です。
・手番中であれば、任意のタイミングで「資源の交換」を行うことができます。
資源の交換
・任意の組み合わせの資源4つを消費し、任意の資源1つを保管庫に獲得します。
・手番中に何度でも行うことができます。

1. 呪文と工房(任意)

・呪文1つまで、工房1つまでを使用できます。
・好きな順番で実行でき、どちらも使うこともできます。
A:呪文を唱える
・表向きになっている呪文カードから1枚を選び、ルーン1つをそのカードに置きます。
・その後、カードの指示通りに呪文の効果を適用します。

《呪文の入れ替え》
・ルーンが3つ置かれたカードは、効果を適用した後に朽ち果てます。
・ルーン3つをサプライに戻し、呪文カードを山札の一番下に入れ、新たな呪文カード1枚を引いて公開します。
B:工房を使う
・自分の坑道が隣接している工房を使用することができます。
・1回の手番でその工房を使うことができる回数は、「その工房タイルが他のタイルに隣接している辺の数まで」です。
・行動を使用して獲得した資源は、保管庫に入ります。
・複数回使用する場合、使用ごとに効果を選択します。

2. 招集か掘削(必須)

・2つの選択肢から1つを選んで、必ず実行します。
・トロールズムートに10体のトロールがいる場合、掘削を実行します。
・掘削するのに十分な鉱物がない場合、招集を実行します。
・どちらも実行できない場合のみ、このステップをスキップします。

2-A:トロールの招集

・公開されているトロールカードのうち1枚を選び、次の手順で獲得します。
① トロールを選ぶ
・レベル1のトロールは、無償で獲得できます。
・レベル2,3のトロールは、その下にいるトロールに賄賂を渡さないと獲得できません。
・レベル2の場合は下の2枚に、レベル3の場合は下の2枚とさらにその下の3枚に、コインを1枚ずつ置きます。
《トロールの引退》
・トロールの招集が終わった時点で、賄賂が4つ乗っているトロールは引退します。
・資源をストックに戻し、カードは山札の底に戻し、通常通りに補充します。
② トロールを取る
・選んだトロールを取り、空いたスペースに同じレベルの山から引いて補充します。
・補充したトロールがレベル2の場合、台座袋からランダムに1つを取り出し、カードの上に置きます。
《トロールの不足》
・山札が尽きた場合、1つ上のレベルの山札から補充します。
・それも尽きている場合、1つ下のレベルの山札から補充します。
《台座コマの不足》
・台座コマが足りなくなった場合、補充はしません。
③ 資源の獲得
・カード上に乗っていたコインや資源は、保管庫に獲得します。
・レベル2の場合は、台座コマも保管庫に獲得します。
・レベル3の場合は、台座袋の中を確認して任意の台座コマ1つを獲得します。リマインダートークンは補充したレベル3トロール上に置きます。
④ トロールズムートへの追加と連鎖
・新たに獲得したトロールをトロールズムートに、ピラミッド状になるように配置します。
・新たに配置するトロールは、既に置かれているトロール2体の間の上に配置します。
・配置したら、そのトロールに描かれている資源をカード上に獲得します。
・さらに、配置したトロールの下になったトロールに連鎖が発生して、それぞれが資源を獲得します。3段目に配置した場合は、2段目2枚と1段目3枚が連鎖します。
・獲得した資源は、そのカード上のシンボル上に置きます。既にシンボル上に資源がある場合、その資源は獲得できません。
《台車》
・台車シンボルに、炎、氷、月のマークがある場合、その台車は”氏族の台車”となります。
・氏族の台車は、その氏族と同じ彫像のみを移動させることができます。
・渦巻きマークのある台車と保管庫にある台車は、”万能台車”となり、全ての種類の彫像を移動せることができます。

2-B:トンネルの掘削と名誉点の獲得

・必要な資源を消費して、トンネルの山からトンネルタイルを選び、ボード上に配置します。
① トンネルタイルを選ぶ
・ボードの横に並んでいるトンネルタイルを1つ選びます。
・採掘するには、タイルのマス目と"同じ数"で"同じ種類"の鉱物が必要になります。
② トンネルタイルを配置する
・配置ルールに従い、タイルを配置します。
・マスの中央に丸い岩が描かれた"がれきスペース"にタイルを配置する場合、がれきスペース1つごとにハンマー1つが必要になります。
《配置ルール》
・回転、裏返しをして構いません。
・枠からはみ出したり、他のタイル/工房用地/山の中心部に重なるようには置けません。
・自分の坑道に隣接するように配置します。(門タイル、トンネルタイル、大広間タイル)工房タイルは自分の坑道にはなりません。
・他プレイヤーの坑道と隣接することはできません。
③ 名誉点の獲得
・トンネルの大きさと支払った鉱物に応じて、名誉点を獲得します。
・得点を示す表はプレイヤーマットにあります。
・名誉点を獲得した倍は、即座に獲得した分だけ得点マーカーを動かします。
④ 埋もれた彫像と資源の獲得
□埋もれた彫像
・採掘されていない状態で置かれている彫像コマは、埋もれた彫像です。
・そのマスにトンネルタイルが置かれた場合、元の位置と同じ場所に置き直し、その彫像は発掘され移動できるようになります。
□埋もれた資源
・トンネルタイルを置いた場所に資源が描かれていれば、それの資源を保管庫に獲得します。
⑤ 台座を追加する
・トンネルタイルにある穴はアンカーです。
・アンカーがあるタイルを配置した場合、台座コマを持っていれば、アンカー上に配置することができます。
・台座コマを配置したら、即座にその層と氏族の種類に応じた台座得点トークンを獲得します。
・既に同じ層に同じ種類の台座を置いており、台座トラックにトークンがない場合、台座は配置できません。
・獲得したトークンは、裏向きにして保管庫に置いておきます。ゲーム終了時に名誉点を獲得します。
​《台座の制限》
・山は5層に分かれており、5色で色分けされています。
・各層には、各氏族の台座は1つしか置くことができません。
・ゲームボード上の台座トラックで置かれている台座を確認することができます。

・台座はトンネルタイルを配置位したタイミングでのみ、配置できます。
・後の手番で、空いているアンカー上に台座を置くことはできません。
・一度配置した台座を移動することもできません。
⑥ 工房を設立する
・配置したトンネルタイルが、空いている工房用地に隣接している場合、工房タイルから任意のタイルを選び、配置することができます。
・工房タイルが尽きている場合、工房を設立することはできません。
・1回の掘削で複数の工房用地に隣接した場合、複数の工房を設立することができます。

3. 大広間の改築(任意)

・1手番で1回のみ、大広間タイルを1つ選び、自分の坑道上に乗せることで改築ができます。
・その大広間タイルを乗せるスペースに、トンネルタイルがないスペースがあってはいけません。
・改築にはコストは不要です。
・スペースにあった彫像は、大広間の上の同じ位置に置き直します。
・スペースにあった台座は、取り除きます。獲得した台座得点トークンは失いません。
・門タイル、工房、他の大広間に乗せることはできません。
・大広間は公道の一部となり、周りと隣接します。
・全ての大広間には祭壇があり、彫像を置くことで名誉点を得ることができます。
《大広間の名誉点》
・ゲーム終了時、大広間タイルに書かれている小さい方の数値の名誉点を獲得します。
・もし祭壇に彫像が置かれていれば、大きい方の名誉点を獲得します。

4. 彫像の移動(任意)

・自分の坑道内の発掘されている彫像を、台車を使って移動させることができます。
・1回の手番で移動できる彫像の数と距離に制限はありません。
・台車を1つ消費するごとに、「現在の区画内の別のマスに移動させる」か「隣接する1区画内の好きなスペースへ移動させる」ことができます。
・色付きの台車は、対応する彫像のみを移動させることができます。万能台車は、どの彫像でも移動できます。
・1つのマスに置くことができる彫像は1つのみですが、彫像が置かれたマスを彫像が通過することはできます。
・1つの区画に複数の彫像を置くこともできますが、ゲーム終了時に名誉点となるのは、1つのトンネルタイルごとに1つのみです。
《区画》
・彫像を移動させることができる区画は、次の4つです。
●トンネルタイル1枚全体で1区画
●大広間タイル1枚全体で1区画
●大広間タイルで一部が途切れているトンネルタイルの部分で1区画
●門タイル1枚で1区画
・工房は坑道には含まれないため、移動できません。

ゲームの終了(戴冠式)

・いずれかのプレイヤーが10体のトロールを招集してピラミッド状のトロールズムートが完成すると、「戴冠式トークン」を獲得します。
・最初に完成させたプレイヤーは”5”のトークンを、2番目に完成させたプレイヤーは”3”のトークンを獲得します。
・2つ目のトークンが獲得されると、ゲームは終了に向かいます。
・2人プレイの場合、どちらかのプレイヤーがトークンを獲得すると、ゲームは終了に向かいます。
・2つ目のトークンが獲得されたラウンドはそのまま実行します。
・その後、各プレイヤーはこれまで通りに2ラウンド(2手番)をプレイし、ゲームは終了します。

最終得点計算

・次の5つの名誉点を獲得し、得点マーカーを進めます。
1. 戴冠式トークン
・トークンに描かれている点数分の名誉点を得ます。
2. 台座得点トークン
・台座を配置して獲得したトークンを表向きにし、その点数分の名誉点を得ます。
3. 残り資源のセット
・トロールカード上の資源を全て保管庫に移動します。(氏族の台車は万能台車になります)
・同じ資源3つごとに、1名誉点を得ます。
・このタイミングでも、4:1の資源交換を実行できます。
4. 大広間
・行動に配置した大広間それぞれについて、祭壇に彫像があるかを確認します。
・彫像がない場合は名誉点表示の小さい点数分、彫像がある場合は大きい点数分だけ名誉点を得ます。
5. 彫像
・発掘された彫像それぞれについて、置いてある階層と台座の有無を確認します。
・彫像と台座の種類が一致している場合、名誉点は2倍になります。
・同じトンネルタイルに複数の彫像があっても、獲得できる名誉点は1つ分です。

階層1(濃灰):2点
階層2(灰):4点
階層3(赤):6点
階層4(橙):8点
階層5(黄):10点

【ゲームの勝者】

・全ての名誉点が加算された後、最高得点のプレイヤーが「山の王(マウンテンキング)」として戴冠し、勝者となります。
・同点の場合、それらのプレイヤーが招集したトロールのレベルを合計し、より低いレベルのプレイヤーが勝者となります。


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