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ヌースフィヨルド ルール / サマリー [Nusfjord]

【基本情報】

プレイ人数:1-5人
プレイ時間:20-100分
対象年齢:12歳〜
発売時期:2017年
テーマ:漁業×経営
メカニクス:ワーカープレイスメント/場札の獲得
ゲームデザイナー:ウヴェ・ローゼンベルク(Uwe Rosenberg)

【ゲームの準備】

アクションボードと模倣タイル
・プレイ人数に応じた面を上にして置きます。2人用と3〜5人用の面があります。
・4〜5人でプレイする場合、「模倣タイル」を合わせて用意します。4人用と5人用の面があります。
晩餐会ボード
・アクションボードの「魚の給仕」の左側に置きます。
・魚コマをプレイ人数に応じた数だけ、右側から順番に置きます。
 2人:1個(1皿)
 3人:2個(2皿)
 4人:3個(3皿)
 5人:4個(4皿)
船/長老ボード
・アクションボードの「長老の獲得」の左側に置きます。
・「船タイル」を種類別に分け、プレイ人数に応じた枚数を、ボード上部の対応する場所に置きます。
 2人:各3枚
 3人:各4枚
 4人:各5枚
 5人:各6枚
・「長老カード」をプレイ人数に対応するシンボルがあるものを抜き出し、対応する場所に置きます。まず1〜6番のカードを置き、それらの上に重ねて7〜12番のカードを置きます。数字の大きいカードが上になります。
・5人プレイ時:13〜18番のカードを裏向きにしてシャッフルし、6つのスペースそれぞれの一番下に裏のまま置きます。
建物ボード
・2枚を船/長老ボードの右側に置きます。
・3種類の建物デッキから使用するデッキを決めます。初めてのゲームでは、ニシンデッキ(101〜154番)を使用しましょう。
・選んだデッキをA/B/Cそれぞれの建物に分けてシャッフルし、裏のままボードの近くに置きます。
・Aの建物9枚とBの建物6枚をボードの対応する場所に表にして置きます。
・2人プレイ時:残りのA/Bの建物は使用しません。Cの建物だけを脇に置きます。
共通ストック
・木材、魚、金貨、森林タイルを種類別に分け、ストックとします。
・これらの数に上限はなく、足りない場合は他のもので代用します。それ以外のものは足りない場合に代用することはしません。
プレイヤーの準備
・各プレイヤーは色を選び、その色の「港ボード」「個人ストックボード」「労働者コマ3個」「株券タイル5枚」を受け取ります。
・「長老会ボード」を1枚受け取り、港ボードの上側に置きます。
・株券タイル2枚を表面の[株券]に、3枚を裏面の[未発行株] にします。
・港ボードの右半分に建築スペースに4枚の森林タイルを置きます。一番上のスペースには2枚重ねて置きます。
《ストックについて》
・ゲーム中に獲得した品物はストックボード上に置きます。
・この品物はアクションの実行の際などに使用します。
・魚と金貨に上限はありませんが、木材は12本までしか置くことができません。超えた分はストックに戻します。
・株券タイルは表裏問わずストックボードの近くに置き、ストックにあるものとします。
スタートプレイヤー
・プレイ人数に応じた「スタートプレイヤータイル」を用意します。
・スタートプレイヤーを任意の方法で決めます。
・スタートプレイヤーは[1]のタイルを受け取り、「船コマ」を[1]のスペースに置きます。
・スタートプレイヤーのタイルの各辺にある数字は、他のタイルに描かれたラウンド数です。対応したタイルを他の各プレイヤーが受け取ります。
(右辺に26と描かれている場合、右隣のプレイヤーは2/6のタイルを受け取ります)

【ゲームの目的】

・漁業会社のオーナーとなり、港と周囲の地形を開発します。
・最も多くの勝利点を獲得することを目指します。

【ゲームの流れ】

・ゲームは7ラウンドを行います。
・各ラウンドは3つのフェイズを順番に行います。
 Ⅰ. 港フェイズ
 Ⅱ. 労働フェイズ
 Ⅲ. 帰宅フェイズ
・7ラウンド終了後、得点計算を行います。

Ⅰ. 港フェイズ

・このフェイズは全員同時に行います。
・「漁獲量」に応じて魚が手に入り、それを次の「分配ルール」で分配します。
・全員が分配を終えたら、次のフェイズに進みます。
・フェイズ終了時、アクションボードの株券上にある魚はストックに戻します。個人ストックにある株券上にある魚は個人ストックに移します。
《漁獲量》
・港ボード下部にあるのが漁獲量トラックです。
・船を造ることで漁獲量が増えていきます。
・ゲーム開始時の漁獲量は魚3匹です。
《分配ルール》
・漁獲量に応じて獲得した魚を次の順番で分配します。
・分配する魚が足りない場合、そのステップ中のどの分配先に置くかは、任意で選ぶことができます。(どの長老へ置くかなど)
・足りない場合、個人ストックの魚を使うことはしません。新たに獲った魚だけを分配します。

① 長老へ
・自分の長老会ボードにいる全ての長老の上に1匹ずつ置きます。
・長老がいない場合、スキップします。
・もし1人の長老に3匹目が置かれた場合、次の処理を行います。
 ◻︎魚1匹を個人ストックに移す
 ◻︎残りの魚2匹をストックに戻す
(長老カードはそのまま残ります)
② アクションボード上の自社株へ
・アクションボードの「新たに発行された株券」にある自社株全てに1匹ずつ置きます。
・自社株全てが自分のストックにある場合、スキップします。
③ 他プレイヤーが持つ自社株へ
・他プレイヤーが持つ自社株全てに1匹ずつ置きます。
・自社株全てが自分のストックにある場合、スキップします。
④ 自分が保有する自社株へ
・自分のもつ表向きの自分の株券全てに1匹ずつ置きます。
・未発行株には置きません。
⑤ 貯蓄へ
・残りを港ボードの貯蓄スペースに置きます。
・上限は8匹です。超えた分はストックに戻します。

Ⅱ. 労働フェイズ

・労働者コマを使ってアクションを行い、様々な効果を得ることができます。
・このフェイズはスタートプレイヤーから時計回りで1回ずつ手番を行い、それを3周行います。
・手番では労働者コマをアクションボードか自分の長老に配置することで、即座にそのアクションを実行します。
・アクションを実行できないスペースは使うことができません。
・1つのアクションスペースに置くことができる労働者コマの数は、スペースの左上に描かれています。その分だけコマが置かれたスペースには、これ以上配置することはできません。
・1つのスペースに同じプレイヤーが複数の労働者コマを置けないという制限はありません。
・アクションを実行できないかしたくない場合、パスすることもできます。その場合でも、次の周の手番ではアクションを実行することができます。(パスした分だけコマは残ります)
・各プレイヤーが3回ずつ手番を行なったら、次のフェイズに進みます。

アクションボードのアクション

1. +1金
・労働者コマ1体のみ
・1金をストックから取り、個人ストックに置きます。
2. 貯蓄取り崩し
・労働者コマ1体のみ
・漁フェイズなどで貯蓄スペースに置かれた魚などの品物全てを、個人ストックに置きます。
・品物の一部を取ることはできず、全てを取り出します。12本の上限を超えた木材は、ストックに戻します。
・貯蓄スペースに品物がない場合、アクションできません。
3. 魚の給仕
・労働者コマ1体のみ
・晩餐会ボードにある空いている皿に魚を出します。これは長老アクションで使用します。
・複数の魚が必要な皿もあり、小さい皿から大きい皿に順番に出す必要があります。
・十分な魚を持っている場合は、複数の皿に魚を出すことができます。
・魚を出したら、魚1匹だけを皿に置き、残りをストックに戻します。置いた皿1つにつき1金を個人ストックに置きます。
・全ての皿に魚が置かれているか、必要な魚がない場合、アクションできません。
4. 建物の建設
・2人プレイ時:労働者コマ2体、3〜5人プレイ時:労働者コマ3体
・建物ボードにある建物や手札にある建物を建設することができます。
・必要なコストは、カードの左側に描かれています。数字分だけその品物を支払います。
・コストを支払ったら、港ボードの空いている建物スペースに置きます。
・建物は勝利点になったり、様々な効果を受けることができます。
・コストが足りない場合や建設スペースがない場合、アクションできません。
・一度建設した建物を移動させたり、取り除くことはできません。
5. 株券の発行
・2人プレイ時:労働者コマ1体、3〜5人プレイ時:労働者コマ2体
・個人ストックにある[未発行株]1枚を[株券]の面にし、「新たに発行された株券」に置きます。
・ストックから2金を取り、個人ストックに置きます。(漁フェイズでこの株券にも魚を分配することに注意)
・未発行株がない場合、アクションできません。(1プレイヤーにつき3回まで可能)
・一度発行した株券は、ゲーム終了まで発行されたままになります。
・アクションボード上にある株券の数に上限はありません。
6. 全株券の購入
・労働者コマ1体のみ
・「新たに発行された株券」にある全ての株券を購入します。一部だけを購入することはできません。
・株券1枚につき1金をストックに支払い、全ての株券を個人ストックの近くに置きます。(色は関係ありません)
・ラウンド4と5には総額が1金安くなり、ラウンド6と7には総額が2金安くなります。(0以下にはなりません)
・全ての株券を購入する金がない場合、アクションできません。
7. 伐採
・2人プレイ時:労働者コマ1体、3〜5人プレイ時:労働者コマ2体
・森林タイル1枚を港ボードから取り除き、ストックから木材5本を取り、個人ストックに置きます。
・複数重なったタイルは、一番上の1枚だけを取り除きます。
・個人ストックの木材の上限は12本です。それを超える分は獲得できません。
・港ボードに森林タイルがない場合、アクションできません。木材を受け取ることができない場合でも森林タイルがあればアクションできます。
8. 間伐
・労働者コマ1体のみ
・港ボードにある森林タイル1枚につき木材1本をストックから取り、個人ストックに置きます。
・複数重なったタイルは、下になったタイルも数えます。
・個人ストックの木材の上限は12本です。それを超える分は獲得できません。
・港ボードに森林タイルがない場合、アクションできません。既に木材が12本ある場合、アクションできません。
9. 植林
・労働者コマ1体のみ
・森林タイル2枚を港ボードの空いているスペースに置きます。
・空いているスペースがない場合、アクションできません。(横につながった2つのスペースが必要です)
10. 造船
・2人プレイ時:労働者コマ1体、3〜5人プレイ時:労働者コマ2体
・船/長老ボードからいずれかの船を建造し、漁獲量を上げることができます。
・船は3種類あり、必要なコストは各船タイルに描かれています。(スクーナー船は[木材8本+魚8匹]もしくは[4金]で建造できます)
・コストを支払ったら、港ボードの漁獲量トラックの空いているスペースに左詰めで置きます。漁獲量トラックからはみ出すように置くことはできません。
・コストが足りない場合や漁獲量トラックに空きがない場合、アクションできません。
11. 長老の獲得、使用
・2人プレイ時:労働者コマ1体、3〜5人プレイ時:労働者コマ2体
・船/長老ボードから長老を1人だけ取り、長老会ボードの空いたスペースに置きます。
・長老カードが重なっている場合、上の長老のみ取ることができます。
・5人プレイ時、裏向きの長老カードが一番上になった場合、すぐに表向きにします。
・長老カードを獲得したら、そのカードの効果をアクションを消費せず、すぐに使用できます。使用しないこともできます。
・長老を使用する場合、労働者コマを長老カードには置かずに、「長老の使用」の処理を行います。
・全ての長老が獲得されている場合や長老会ボードに5人の長老がいる場合、アクションできません。
・一度獲得した長老を取り除くことはできません。
12. 長老の使用
・アクションボードのアクションを選ぶ代わりに、自分の長老会ボードにいる長老に労働者コマを置いて、その効果を使用することができます。
・各長老は1フェイズ毎に1体のみ労働者コマを配置できます。
・このラウンドで獲得した長老を使用することもできます。(労働者コマを置いていないため)
・「長老の獲得、使用」の場合も、「長老の使用」の場合も同様に、次の処理を行います。
・晩餐会ボードに魚がない場合、アクションできません。個人ストックから魚を使用することはできません。
《長老を使用する》
・晩餐会ボードの魚が置いてある最も大きい数字の皿から魚を取り、その長老カードの上に置きます。
・もし1人の長老に3匹目が置かれた場合、次の処理を行います。
 ◻︎魚1匹を個人ストックに移す
 ◻︎残りの魚2匹をストックに戻す
(長老カードはそのまま残ります)
13. 模倣
・4〜5人でプレイする場合のみ使用する模倣ボードで使用します。
・まだ労働者コマを配置できるアクションを模倣することはできません。
・長老の効果は模倣できません。
4人プレイ時:
・1フェイズに1体のみ配置できます。
・既に労働者コマが上限まで置かれたアクションを実行できます。
5人プレイ時:
・模倣ボードに3つのスペースがあり、各スペース毎に1フェイズに1体のみ配置できます。
・アクションボードの左、中央、右に対応する列の中で、既に労働者コマが上限まで置かれたアクションを実行できます。

Ⅲ. 帰宅フェイズ

・このフェイズは全員同時に行います。
・各プレイヤーは、アクションボードと長老上にある労働者コマを手元に戻します。
・スタートプレイヤータイルの船コマを次のラウンドの数字に移動させます。船コマがあるタイルのプレイヤーが新たなスタートプレイヤーとなります。
・次のラウンドのスタートプレイヤーは、常に前のラウンドで最後に手番を行なったプレイヤーになります。つまり2回連続で手番を行うことができます。
・スタートプレイヤータイルに指示があれば、新しい建物が登場します。
・タイルの確認が終わるとラウンドが終了し、漁フェイズに進みます。
・7ラウンド目が終了した場合、ゲームは終了となり、得点計算を行います。
《新しい建物》
・指示があった建物を建物ボードに並べます。
・空きスペースがない場合、それ以上は並べません。
ラウンドスペース3:(3〜5人プレイ時のみ)新しいAの建物を追加する
ラウンドスペース4:Cの建物を手札にする
ラウンドスペース5:(3〜5人プレイ時のみ)新しいBの建物を追加する
ラウンドスペース6:手札に残っているCの建物を公開して並べる

【ゲームの終了】

・7ラウンド目が終了すると、ゲームは終了します。
・各プレイヤーは合計得点を計算します。
得点計算
・各プレイヤーは、次の勝利点を合計します。
① 建物の勝利点
・各建物に描かれた勝利点
・勝利点にアスタリスクがある場合、条件によって獲得する勝利点が変動します。
② 船の勝利点
・各船に描かれた勝利点
③ 株券の勝利点
・自分が持っている株券1枚につき1点(どの色でも構いません)
④ 金の勝利点
・個人ストックにある1金につき1点
⑤ 港ボードのマイナス点
・港ボードの空いている建設スペース1つにつきマイナス1点(建物も森林タイルもないスペース)
⑥ 未発行株のマイナス点
・自分の持つ未発行株1枚につきマイナス1点

【ゲームの勝者】

・最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝者となります。
・同点の場合は引き分けです。

【ソロゲーム】

ゲームの準備
・2人プレイ時と同様に準備します。
・スタートプレイヤータイルは、ソロプレイ用を使用します。ソロゲームと書かれた面を上にし、船コマを[1]のスペースに置きます。
・プレイヤーカラーは赤を使用し、合わせて青の労働者コマ3つだけを用意します。
・模倣タイルの4人プレイ用の面を使用します。
ゲームの流れ
・7ラウンド行い、手番は続けて行います。
・青の労働者コマを使用している場合でも、プレイヤーカラーは赤です。魚を株券に分配する場合なども赤のみを使用します。
●労働フェイズ
・奇数ラウンドでは赤い労働者コマ、偶数ラウンドでは青い労働者コマを使用します。(スタートプレイヤータイルの背景色で分かります)
・前のラウンドで使用したコマはそのまま置かれ、そのアクションをブロックします。
●帰宅フェイズ
・次のラウンドで使う労働者コマだけを手元に戻します。
●模倣
・通常と同様に、ブロックされて使用できなくなっているアクションを実行することができます。
ゲームの終了と得点計算
・7ラウンド目が終了すると得点計算に進みます。
・30〜40点を目指しましょう。
上級者用ソロゲーム
・スタートプレイヤータイルを裏面にすると、難易度が上がります。
・赤と青の他に、黄の労働者コマを合わせて使用します。
・帰宅フェイズでは2色のコマが残ることになります。
・模倣ボードは5人プレイの面を使用します。


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