週間レポート#6「なぜアーティストになりたいのか」

今回のテーマはなぜ私がアーティスト(表現者)を目指し始めたのか。

というのも2024年の4月から制作活動を始めてきて、「なんで急にそんなこと始めてんの?」みたいなのを言われることが多々あるからである。
自分がブレないようにするのも兼ねて今回整理したい。

きっかけ

今から7年前の中学3年のとき日本語ラップに出会った。
生まれや育ちに関係なく、家庭・学校・社会・職場などの外的環境とそれらに立ち向かう内的感情の表現に魅了された。
中学3年~高校2年までの間は日本語ラップに熱中し、日中の学校や部活動の後に夜は駅裏でサイファーに明け暮れていた。高校1年生のときには高校生ラップ選手権のオーディションを受け(当時のMCリトル君にボコボコにされる)、地元のクラブのMCバトルイベントにもたくさん出場した。またいつもサイファーしてくれていた先輩(Gun-G君。大学進学を境に疎遠になった、、、LIVE見に行きたい)と曲を作ったり、彼とB.I.G.JOEさんの元でレコーディングも経験させていただいた。時間があればずっとリリックを書いていて、片道チャリで40分の高校・テニスコートへの移動中はずっと韻を踏んでいた。

夢中になりすぎて学校の成績は校内順位270/280とかを連発し、道内の国公立大学に現役で受からなければならなかったので高校3年の4月からHIPHOPのことを考えること全て禁止して勉強することになった。

1度諦める

受験期はラップがしたくてたまらなかったが、猛勉強の末なんとか大学に合格した。しかし大学入学後に全て諦めてしまいHIPHOPを含めた全ての創作・表現活動を拒絶してしまう。

理由はいくつかあるが、大きかったのは
【HIPHOPのカルチャーが自分に向いていないと感じたから】
である。

例えば、HIPHOP・日本語ラップに携わる中でMCバトルは割と避けては通れない(曲だけで成立するMCもいる)のだが、私はバトルがあまり好きじゃなかった。
自分を貫いてI Rep Meする姿勢がかっこよくてそれがHIPHOPの魅力であるし、実際私もそこに惹かれている反面、他者否定や誰かのスタイルを敵対視して自分を保つということは否が応でも生じてしまい、それをするのもされるのも嫌だった。

バトルでよく言われたのが(私は地元の進学校に通っていたので)「○○高校は勉強だけしとけよ。ブームじゃねえ俺らはカルチャーでやってんだよ。」
だった。私もカルチャーをよく知っているからこそこの言葉は重く受け止めていたし、ラップをしながら大学進学等も目指すことに後ろめたさも感じていた。また私はHIPHOP以外の音楽分野も好きだったので、諸々を踏まえて地元のMCの何割かからは反感を買っていた。クラブイベントにて地元で幅を利かすMCに勝ったときは、その後非物理的にボコボコにされた。

受験末期にこれらのことを反芻し、大学進学後は勉強して就職して普通に生きていこうと考えた。

変化

大学在学中に本気で死と、なぜ人は生きるのかについて向き合った。そして色々気づいた。
・そもそもラップをしていたのは自己表現が好きだから。
・音楽~絵~映画~本~漫画の全部が好きで、誰かの表現に触れるのが好き。そして自分でそれらを創りたい。
・上手い下手だとか「それやって何になるの?」に縛られて自分の好きを犠牲にしていた。
・これまでの全ての経験が今の自分自身を造っていて、自己表現もまたつまりそういうこと。
・やりたいことやりきるまで死にきれない。

なぜアーティスト(表現者)を目指すのか

自己表現もとい創作活動は生きる目的になった。生きるために目指すのであり、生きていくために目指さざるを得ない。
そのため、「売れたい!結果出したい!」ではなく「長く続けたい」のスタンスである。
純粋にやりたいことだけやりたい訳で、やりたくないことやって楽しくなくなったら本末転倒である。
また勝負や競争に囚われると楽しくないのはもちろん、才能ある人なんて世界に沢山いるし、どの分野でも長く続けてきた人に勝てないのは明確である。
自分のペースで誰とも比べずに昨対比成長を楽しみながら目指していきたい。

最終的な目標

最終的な目標は全部自作のミュージックビデオを創って、自分で納得することである。
Dua Lipaの「Break My Heart」のMVに出会ってから、自分もいつか創りたいと思うようになった。
またその途中で出会いたい人もたくさんいる。

目標に到達するためにスキル・プロップス・オリジナリティをコツコツ高めていきたい。


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