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#22 尿管結石vs出産
2024年3月中旬、うららかな春の日。
29時間45分の陣痛と格闘の末、無事に出産しました。
尿管結石と出産の痛み対決、いよいよ決着の時。
体力消耗、精神消耗、痛さの3つの観点から比較します。
①体力消耗レベル
結石★★☆
痛み止めが効くと一定時間は寝られるが、痛み止めが切れるとのたうち回って痛がるしか術がない。
出産★★★
陣痛の合間の数分しか寝られず、ひたすら体力を奪われる。
②精神消耗レベル
結石★★★
退院の目処がなかなか立たず、痛み止めが効かない時にメンタルにきた。
出産★★☆
早く産みたい、いつまで続くんだろうと思った。自称陣痛から数えると、54時間かかった。
③痛さレベル
結石★★★
泣き喚き、いっそのこと気絶してしまいたい、殺してくれとさえ思った。
出産★★☆
序盤の陣痛はまだ深呼吸で凌げた。終盤になるにつれて、自分の意思とは関係なくテニスボールくらいの球体が自在に胎内を駆け巡って痛みを指揮しているようだった。
<結果>
結石★★★★★★★★☆
出産★★★★★★★☆☆
私の体感ですが、僅差で尿管結石のほうが痛かったです。いや、尿管結石のほうが痛いと思いたかったのかもしれない。
尿管結石は痛さの先に石の排出、出産は痛さの先に子の誕生が待っている。何が待っているかによって、痛さの感覚も違ってくるのかもしれない。
以下、出産レポダイジェスト版。
・入院後すぐにはじめての浣腸。3分待ってからトイレ行ってと言われたけど3分も待てない。実質1分か。
・陣痛の合間に昼食。痛い時は口の中にモノ入っているのも無理やから急いで口に入れて咀嚼して飲み込む。結局、副菜を2口しか食べられず。メインのカレーは手付かず。
・日勤の助産師さんは夜まで腰をさすってくれた。「数ヶ月前に尿管結石になったので、どっちが痛いか比べるんですよー」とこの時はまだ余裕ぶって自慢げに語る。
・夜勤のベテラン助産師さんに交代。子宮口が開いてる順に対応していたようで、明け方までほったらかしにされていた。一人で痛みと戦う。
・夜から明け方にかけての終盤の子宮?肛門?が痛くなる陣痛は我慢できずに何度もいきんでしまった。いきみを逃さないといけないものだと知らずに「赤ちゃん苦しそうやで」と怒られる。いきんでしまった後は、腰と肛門がめっちゃ痛い。
・いきみを逃せなかった時に「あかん、ごめんー」と赤ちゃんに謝る。
・いざ、いきみ本番。「いきみが上手」と言われて、5いきみで産まれた。(どこで培った能力やねん)
・ベテラン助産師さんに「弱音吐かずに、痛いと叫ばずにえらいね」と言われた。弱音を吐いても痛さは変わらないし、そもそも弱音を吐くという概念がなかった。
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