好きなことやっているやつはいつだってこっこいい

大学の時の軽音部の後輩が音楽をやっている。

上京すると連絡が来てから、もうはや7年くらい。

「優勝したらパリに行けるコンテストに出ます!良かったら見に来てください!」と、久々に彼からのLINEがなったのが1月。

バイオリンツッパリロックバンドなんだけど、コミック要素強め。

それも彼のキャラクターゆえ

共演バンドは、それこそクセ強め。控えめに言ってもかなり強め。

そんな中、バッターボックスに立つのはかなり凄いなと。記念受験なんかな?と思いながら正直「仕事のタイミングがあったら行くね!」と返信した。

しかし、久しく観てないなぁと思ったのと、彼らがコンテスト系のライブをやるのは久々だったのでちょっと行ってみるかと軽い気持ちで見に行くことを決めた。

実際に見に行ってみると、空気感が違う。いつもの対バン企画ものとは違う。みんなパリへの切符を手に入れるために本気なんだとすぐ分かった。

結局、次のライブも見に行こうとすぐ決めた。

スポーツの試合になんかにもよくある事だけれど、勝ち上がるたびにひとまわりふた回りと成長して行く姿が私の期待を大きくしていった。

え、意外に決勝まで行けんじゃね?

案の定彼らは、決勝まで進みあと一歩でパリ行きのチケットを手に入れられるところまでやって来た。

彼らのファンがどれだけいるかは正直わからないけれど、ワンマンライブで100人近く収容するくらいには大きくなっている。

そんなファンも誰しも想像していなかった決勝戦。矛盾して漂う行けるんじゃね?感。次第に行って欲しいに変わるのは必然。

演奏は本当に彼らの出せるものを全て出し切った、自他共にそう言える演奏だった。

コンテストであるからには、必ず勝ち負けが生じる。そんな中でも曲を削ってまで入れ込んだつなぎやコント(コントというと彼は少し違うと怒る)をやる精神。

全身全霊込めて音楽楽しんどるなとひしひし伝わってくる。

だから、他の推バンドを観に来たファンも一体になったんじゃないかなあ。

全ての曲が終わり、小コントもおわって舞台の袖にはけて行く彼らを観ながら、初めて観たけどかっこよかったねー!という声がちらほら聞こえるのをホクホクになりながら聞いた。

実に誇らしいしカッコいい。

俺たちはロックをやっているのか、何をやってるのか。という話を聞いたこともあるが、彼らは間違いなくロックだ。

だからこそ、審査員の元ジギーの松尾宗仁も、プレイヤー賞を彼らに渡したのだ。

結果は、くしくも優勝ならずだったけれど、いいもん見せてもらったぜ。

上京した時から変わらず真っ直ぐ。いい意味で変わらない奴。
田舎から出くれば何かしらスレてたり、腹黒くなったりするんだと思っていたが、その目は相変わらず曇りがない。

そんな彼らはにいつの日か、光が当たればいいと思いながら、連勤前最後の休みをライブの余韻に浸りながら書き記す。

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