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2024年3月4日

2024年3月4日
八王子RIPSで一番好きなバンドのライブを見る。みんなにスーツを褒められて嬉しくなり、終電は逃してしまったけどホクホクの気持ちで京王八王子駅に向かう。6センチのパンプスで疲れを感じながらも幸せな気持ちだった、それなのにもうすぐ駅に着く頃に前を歩いている女性?のバッグをひったくろうと走っていく男の子を目にする。女性が間一髪で気付いて、かろうじてひったくられることはなかったけれど、すごく怖い気持ちになってしまった。もし女性がひったくられたとしても慣れないパンプスで走れないわたしは力になることができないし、もし走れていても取り返せていたのか自信はない。男の子はそのまま駅に向かい、券売機にいた。普通すぎる、どうしてなのか。これは八王子の日常なのか?最初友達なのかと思っていたけれど駅に着いたときには男の子しかおらず、交友関係はなさそうだった。ホクホクと幸せな気持ちになっていたので反動が大きかった。わたしは生きるのが下手、自他境界線があまりにも曖昧で何でもかんでも自分のことのように悲しんでしまう。友人に嬉しかったことがあったら自分とは分別して考えられるのに。上手く生きる、自分に正直に生きるってあまりにも難しい。みんなどうやって生きているんだろう、隠して生きているんだろう。

お昼は神保町に用があってスーツ、終わったら以前出かけてる際に失くしてしまった安井一輝さんの「思い出になる前に」を買いに行こうと下北沢へ向かう。代々木上原で乗り換えようとすると20分前に起きた人身事故の影響で電車が動いていない。携帯で検索すると代々木上原駅から日記屋月日まで徒歩で30分。初めて履いたパンプスでも案外足が痛くなってなかったので歩いて向かった。6センチがちょっとだけ疲れたけど無事に靴擦れすることもなく到着、無事に購入完了。今回の日記屋月日は2回目の来訪で、1度目に伺った際前述の安井一輝さんの「思い出になる前に」と、柴沼千晴さんの「頬は無花果、たましいは桃」を買っていた。「頬は無花果、たましいは桃」を読んでいると何度も「犬まみれは春の季語」が出てきて読みたくなっていたので探す。あった、買った。嬉しい。わたしは「いぬ」とパソコンで打つのが苦手、MとNを瞬時に区別できず、あれ?どっちだったっけな、と悩んでとりあえず打ち、「いむ」になる。柴沼千晴さんは健全で読んでいて幸せになる。わたしもこのように生きてみたい。音楽が大好きなわたしにとって、好みの系統は違うけれど通ってきた道のバンド名が出てくることが嬉しい。同じ世界を生きていて、同じように感じられる、幸せになれる可能性があるんだと気づかせてくれるから。


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