[NFL]終盤に勝負を決定づける「クラッチQB」ランキング10位から2位
CBSスポーツのダグラス・クローソン氏が
クォーターバックが勝つか負けるかの状況でチームをフィールドにうまく導く頻度はどれくらいか
そのドライブでどのようにパフォーマンスするか
について、いくつかのスタッツを用いてランキング化されたそうです。
なるほど「クラッチ」と呼ぶのがぴったりの定義ですね。
ちょっと感想込みでご紹介します。
ちなみにこのサムネイル、ChatGPTに作ってもらったんですが、「試合終盤に大逆転劇を演じるQB」と言えばやっぱりナイナーズのイメージなんですね。でもなんでキャパニックの番号なんだよ。そこは16だろ!
てなわけでこのランキングの10位から2位を発表します!
え?1位は?って?
もういいでしょ、1位は。
10位 ジャスティン・ハーバート(LAC)
25歳以下のQBに限定すると、4QorOTにおいて同点または逆転のタッチダウンを最も多く決めているのがジャスティン・ハーバートだそうです。
彼が10位ということに違和感はありませんね。
どのようなランキングをつくっても、彼はNFL全体で10番目くらいにランクされるQBである気がします。
9位 ラマー・ジャクソン(BAL)
ラマー・ジャクソンは現役QBの中でトップ5に入る実力を持った選手だと思っています。つまり、9位という位置は彼にとっては不本意だと言えるかもしれません。
ラマーのこの不本意はボルティモアというチーム自体が比較的逆転負けの多いチームであることと関係がありそうです。
なんでも過去3年間で4Qに7点差のリードを失った回数が最も多いチームはボルティモアなのだそうです。
まあそもそも弱いチームは4Qまでリードを保つことが難しいはずなので、このことがボルティモアの強さを疑わせるものではないと思いますけどね。
8位 ダニエル・ジョーンズ(NYG)
まず原典を引用します
「ダニエルが8位だと!?!?!?!?」と叫びながらテーブルを拳で破壊する前にまあ落ち着いて俺の話を聞けよ。てなところでしょうか。
過去2年間、ビハインドで迎えた4QおよびOTにおいて、44%もの確率で同点、または逆転に成功しているのだとか。
クローソン氏は「セイクオン・バークリーの手柄だろ?」という声に対しても「そうかもしれないけど、ダニエルがボールを大事に扱うQBだったということに変わりない」とコメントしています。
7位 ジョー・バロウ(CIN)
印象に比べて低い位置です。
バロウの勝負強さを考えると、彼の上に6人もいるようには思えません(そしてダニエルと同じような順位であるようにも思えませんよね)。
この順位の原因は、ラムズに敗れたスーパーボウルの最後の5シリーズと、2022年のAFCチャンピオンシップの4Qにあるのだそうです。
相手がわりーよ
6位 ダック・プレスコット(DAL)
クローソン氏個人的には「MVP級の活躍をしているもののプレーオフ上位のチームを相手に勝てるとは思っていない」のだそうです・・・
ただ、ダックには確かに終盤に強いQBというイメージがあります。昨年の終盤におけるコンバージョンはレギュラーシーズンで9回中5回成功なのだそうです。
とはいえ、上位だけどトップ5には入らない、というのも確かに彼のキャラクターですよね。。。
5位 ジャレッド・ゴフ(DET)
QBに関する各種データによると、ゴフは確かに全体1位にふさわしいスタッツを残しています。この集計でもそうでした。
その割に勝者予想的なものにおけるゴフの人気はいまいちで、過小評価されているQBってことになるのでしょう。
でもこの過小評価も時間の問題のような気もしますね。
今年スーパーボウルに勝ちゃいいだけの話なんだから。
・・・・なんてこと言ったら6位のダックあたりに「"だけ"とはなんだ"だけ"とは!?」て怒られそうですね。
4位 ジョシュ・アレン(BUF)
ジョシュ・アレンは完全無欠のQBだと思ってます。彼が4位という上位にランクインしていることに異論がある人はきっとKC戦しか印象に残ってないんでしょう。
キャリア序盤ではジャスティン・ハーバートやトゥア・タゴバイロアのような"普通の一流"と同格であるかのように語られることが多かったアレンですが、今やふたりよりひとつ上の層にいると言えるでしょう。
彼に足りないのもまたスーパーボウルだけですよね。
3位 ジェイレン・ハーツ(PHI)
これは意外!!!
昨年終盤の彼の、というよりフィラデルフィアの、ぐっちゃぐちゃな戦績と、そもそもゲーム終盤で逆転が必要なシチュエーションの少なさ、つまりゲーム序盤からの安定した強さの印象から、このランキングにおけるハーツは少し不利じゃないかと思ってました。
昨シーズン、4QとOTで彼は6回のタッチダウンによるコンバージョンに成功しているそうです。
個人的にはダック・プレスコットと宿命のあるQBなんじゃないかと思っていて、両チームの「美しい」オフェンスラインのうしろにおけるクリエイティビティの比較がほんとにおもしろいと思ってます。
2位 CJストラウド(HOU)
昨シーズンに限ればナンバーワンで、8回中6回のコンバージョン成功なのだそうです。
大ブレイクを果たした1年だけの成績からの集計ですので、彼が何年かのキャリアを経ると落ち着いた数字になるのかもしれませんが、確かに最上位クラスの勝負強さと冷静さを持ったQBではあると思います。
ヒューストンとかジェッツとかって若手QBにはどうも過ごしにくい環境なんじゃないかと勘繰っちゃうんですよね。
CJには逆境に負けずにそのまま何の疑いもなく成長してほしいなーと親のような気持ちを感じてしまいます。
あ、ちなみにCJというのはあだ名で、ほんとはCBストラウド君なんだそうです。これ豆な。
若い奴らばっかり!!!!
若い選手が多いですねー!カズンズとかスタフォードとかがトップ10にも入らないのは意外です。
あと、ベイカー・メイフィールドはどうしたんでしょうか?「大量リードからの逆転」というのはキャラクターだけの話で、意外と堅実なゲーム運びをする人なのかもしれませんね。
もうひとり、T-Lawについても。
こういうランキングに入ってこないところが現時点での彼の限界というか、ぶち当たってる壁なんでしょうね。ドラフト同期QBの最後のサバイバーとして壁を粉々に粉砕する活躍が見たいです。
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