すべてがプラスに働いたゆえの勝利。
BMC代表の千葉です。BMCレギュラートーナメント第4戦で優勝することができたので、レポートしたいと思います。
勝手知ったる仲と入念な打ち合わせ。
今回のパートナーは今井新プロ。
同じO.S.Pチームで、同じマリーナということもあり、互いに関係も深くやりやすいな、と。
組み合わせが発表されてからは、前週のBMCオープン、ワイルドカード、前日のタイフーンマリーナトーナメントの結果と、ここ数日の不安定な集中豪雨と乱高下した水温、これらを加味しながら打ち合わせをしました。
BMCオープンは花室川、ワイルドカードは桜川、タイフーントーナメントは、桜川と一ノ瀬川。ここ最近、優勝はすべて流入河川。
これを受けて今井プロと考えたのは以下。
・流入河川は人気エリアになる
・前夜の豪雨の影響から西浦の流入は切り捨て
・人的プレッシャーが低く雨の影響の少ない本湖勝負
・サイズを問わず、リミットメイクを優先
そこで決めたプランは、本湖下流域→北利根川→西浦木ジャカ→小野川河口域。
下流域でリミットメイクを目指し、入れ替え狙いで本湖をラン&ガン、というものでした。
朝イチから上々の滑り出し。
スタート後、まずは本湖の下流域へ。
開始早々に今井プロがスピンナッツで450gをキャッチ。
負けじと私もドライブシャッドで430gを追加。
さらに今井プロが、ブリッツで100gを加えて最優先の目標だったリミットメイクを7時36分に達成。
エリアを北利根に移動してすぐ、今井プロがドライブショットで待望の840gをキャッチしてまずは100gの入れ替えに成功。
8時半で1,720gまでスコアを上げることができました。
そこで予定どおり、BIG狙いにシフト。
しかし、真珠棚に行くがノーバイト。西浦の木ジャカへ大きく移動しました。
ここで今井プロのスピンナッツにバイトがあったもののフックアップせず、魚が動いたであろう方向の先にあったブッシュにドライブシャッドをキャストしてフォローしました。
これが奏功し、キッカーとなる1,450gをゲット!
船中、めちゃくちゃ盛り上がったのは言うまでもありません。
その後、同じような木ジャカに移動したのですが釣れず、12時半の時点で最小サイズの450gを入れ替えることに専念しました。
船上でのディスカッション。
木ジャカをやめて最終プランの小野川河口エリアに移動を決断したのですが、今までのピーカン凪から冷たい風が強く雨がパラつくという予期せぬ状況に見舞われました。
湖面も波立ってしまい、ねらいのカバーが機能しないというコンディションに…
さて、どうしよう。
ここではじめて私と今井プロの意見が割れたのです。
千葉:この天気はすぐに変わって晴れるはずだから、残ってやり切るべき。
今井:ビッグはいないが700〜800gなら取れる可能性がある、流入河川のカバーに移動。
船上で散々話し合い、入賞を狙うなら最低3kgは超えないと厳しいよ、と。
結論として今井プロの意見を採用し、移動をしたのが13時半。帰着のことも考えるとラストエリアです。
その後は無言で集中し、キャストしていると、キター!
今井プロがカバーで掛け抜いた魚は何と1,200g。まさかのキロオーバー。
ハイタッチで超盛り上がって入れ替え成功。
その余韻に浸る間もなく、帰着遅れにならないことだけに集中し、ゆっくり大山に向かいました。
今回、今井プロの凄さを感じたのがこの切り替えです。
私だったら移動の決断が出来なかったと思います。
この切り替えが出来るかどうかで、勝てる・勝てないが決まるのがトーナメント。
非常に勉強になりました。
いくつもの奇跡がもたらした優勝。
今回の一戦を振り返ると、いくつもの奇跡があったと思います。
450gをキャッチしたものの後が続かずその場を離れようとした今井プロに、「反対側の場所に行こう」と提案して430gを追加。
その後、朝イチに入った場所で今井プロが、何か違和感をおぼえていた微妙な場所に、「後で悩まないように」と、もう一度確認しに戻ろうと提案して、100gでリミットメイク。
北利根エリアに移動したところ、オカッパリのアングラーがいたため回避しようとしたので、邪魔にならないギリギリの位置にあるアシに対して下流側から入ろうと提案して、そこで今井プロが840g。
この一匹を私が一発でネットに入れたのですが、ネットに入ったらポロッとフックオフ。今井プロいわく、「アタリが小さくて魚が前に走ってきたのでアワセきれなかった」、と。
これもギリギリ。
勢いそのままに、私の大好きな真珠棚へ移動したのですが、お互いに釣れる感じじゃないね、とすぐに切り上げました。このあたりの感覚が一緒なのはうれしかったですね。
そして、入れ替えを狙って西浦の木ジャカへ移動し、思惑どおりのBIGをキャッチ。
時間管理とエリア移動は完璧でした。
不思議ですが、勝つときはすべてプラスに働くものですね。
とにかく、その場の見切りや粘りの駆け引き、時間管理も兼ねての攻め方やコマの進め方など、勉強になることがたくさんなりました。
今回、改めてペアで協力しながら回答を探すバストーナメントの楽しさ、素晴らしさを再認識させてくれた一戦でした。
最後に、私のトーナメント活動を支えてくださっているO.S.P、ハヤブサ、カンジインターナショナル、アルマダ、ストラーダ、バレーヒル、インパルスリチウム、パワーポール、ラインシステム、バスプロサポートと、BMCの仲間たちに感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。