シーナ&ロケッツのYOU MAY DREAMがあんなにピコピコしているのは、実は当たり前なんだという話


またシナロケかよという感じですが、最近思ったことをツラツラと。

シナロケで恐らく一番有名であろうYOU MAY DREAM
https://youtu.be/bpCR3uWASSY?si=C13CM2jiPBLBK_cA

1979年の曲で上の動画は2013年のものですが全く色褪せないですね。

シナロケの他のライブを観れば分かりますが、細かいことを抜きにして「せーの」で始めるロックを大事にしているバンドですよね。
ボーカル、ギター、ベース、ドラムというシンプルな編成ですし。

で、YOU MAY DREAMの原曲はといえばこれ。

https://youtu.be/9OtjLAaPnig?si=xE_D_0M3p32v_ZHx

うーん、シンセ使いまくりで、ギターもあまり歪んでない、凡そライブのシナロケの感じからは想像つかないんですよね。
僕が最初にこの曲を聴いたのはライブ盤(CAPTAIN GUITAR & BABY ROCK)だったので、後で原曲を聴いて全然違うのに驚きました。
まあ、この曲が入ってるアルバム「真空パック」全体が割とこんな感じで、ライブと違うものを作りたかったのかな程度に納得はしていました。
実際、YMOの細野さんプロデュースと聞けばまあ納得なのですが、一つ疑問が。

シンプルなロックを好むであろう鮎川さんが、当時なぜこのようなシンセを多用したアレンジを受け入れたのか?

1枚目の#1というアルバムは比較的ライブでのシナロケに近いシンプルなアレンジが多いのに、2枚目で何故ここまで大胆なアレンジになったのか。

それは時代背景と鮎川さんの性格を考えれば、実は当然の帰結だったのだと最近分かりました。

そのような考えに至ったきっかけはこの曲を聴いてから。
https://youtu.be/d6lyxXJtWDE?si=TznxevHSwnn0fX09

P-MODELの美術館で会った人だろです。
お恥ずかしながら、つい数ヶ月前までP-MODELを全く聴いたことがなかったのですが、あまりの中毒性に衝撃を受けて速攻で"IN A MODEL ROOM"のLPをディスクユニオンで買いました。

同アルバムが出たのは1979年。真空パックと同じ年。
当時は電子楽器の発展も相まって、ニューウェーブやテクノといった音楽が隆盛していたようです。
YMOもそのムーブメントに一役買っていたことは想像に難くありません。
ちなみに今調べたらYMOのSolid State Survivorも1979年でした。

つまり時代的にピコピコした音楽が流行ってたというわけです。

で、鮎川さんが何故それを受け入れたのか。

鮎川さんは古き良きブルースやロックンロールを愛する人ではありますが、何も古いものに拘っているわけではないんですよね。
むしろ新しい物好き。

1990年代のインターネット黎明期に、ストーンズのライブ映像を見たいがためにパソコンを買い、自らシナロケのホームページを作ってしまうレベルですから。

つまり、新しい物好きである性格を考えれば、当時の最先端技術を自分の楽曲に取り入れたいと鮎川さんが考えるのは当然だと思うわけです。

YOU MAY DREAMだけでなく、真空パックというアルバム全体への理解が深まったみたいで嬉しい体験でした。

●今週の予想●
紫苑ステークス
◎ソレイユヴィータ
ここは上がり馬ソレイユヴィータに期待。
前走は牝馬限定戦とはいえ3連勝は伊達ではない。
メンバーもパッとしないので勢いでいけそう。

京成杯オータムハンデ
◎ソウルラッシュ
ここは素直にソウルラッシュを信頼。
ちょっと寂しいメンバーですね。

セントウルステークス
◎アグリ
こちらもG2にしては寂しいメンバー。
休み明けにはなるが、アグリを信頼したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?