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FM802 RADIO CRAZY 2023 ②

キュウソネコカミ→ヨルシカ→
My Hair is Bad→羊文学→
キタニタツヤ→SUPER BEAVER

・羊文学
羊文学は2022年から世界観とメロディにハマって、かなり聴き込んでいた。今回見たバンドの中で一番歌詞を完璧に覚えていたような気がする。新しいアルバムである''12 hugs (like butterflies)''がリリースされて1ヶ月経っていない状態でのフェスだった。アルバムの完成度も素晴らしかったので、とても楽しみにしていた。
初めてLIVEで見る羊文学。体の疲れも忘れて、彼らがステージに現れるのを待っていた。そして、サウンドチェックのために演奏を始めた。曲は「パーティーはすぐそこ」。ワンコーラスだったが、一瞬で空気が変わるのを感じた。そして、ボーカルの塩塚さんが、「また後でね」と観客に声をかけた。この一言に始まり、MC全てがあざとかった。ずるい。
しかし、羊文学はメンバーのキャラクターだけじゃなく、ミュージシャンとしての実力も本物だった。人気曲の「光るとき」から始まり、最新アルバムから「永遠のブルー」、「GO!!!」が演奏された。この3曲は個人的にとても好きな曲だったので、LIVEで聞けて良かった。特に「永遠のブルー」は羊文学の中でも、少し雰囲気の違う曲だと感じていた。本当にかっこ良い曲だと思う。
続いて、LIVEの定番曲である「マヨイガ」、「OOPARTS」が演奏された。「マヨイガ」は別バージョンも含めて、聴き込んでいたので、気持ちよく聞くことが出来た。「OOPARTS」はアルバムで通して聞く中で、何度も聞いていたはずなのだが、あまり印象に残っていなかった。しかし、LIVEの演奏を聞いたことで、神秘的な世界観を持っているこの楽曲の良さを改めて感じることが出来た。
そして、みんなが待っていたであろう「more than words」が演奏された。羊文学は大衆に受け入れられにくい音楽性だと勝手に感じていた。しかし、羊文学の世界観を守りながら、呪術廻戦とのタイアップを成功させた。その実力の底のなさ。素晴らしすぎる。
最後は「1999」。世紀末のクリスマスイブを歌ったこの楽曲は、12/27というクリスマスの余韻を残すこの日にピッタリだった。LIVE音響で聞くこの曲はその世界観を拡張しているようだった。包まれるような感覚とシューゲイザー的な音の迫力。羊文学はライブで見ると別の世界に迷い込んだような気持ちになる。ワンマンも行ってみたいな。

・キタニタツヤ
紅白、武道館おめでとう、キタニ…
ヨルシカでベース弾いてることから、ヨルシカのファンの中では有名だった。毎回足が長くなってる疑惑が出る男。気づいたら、めちゃくちゃBIGな男になっちゃってた。キタニの曲はオカルト的な雰囲気があって、中毒性がある。
リハーサルでは「ハイドアンドシーク」を演奏した。''DEMAGOG''の中だと1番好きな曲。ワンコーラスだったけど、かっこよかった。
そして本番。登場SEがかっこよすぎる。キタニ本人が銀色のストラトキャスターをかき鳴らす。「スカー」のイントロはやっぱり、鋭さがある。キタニの曲だと1番好き。
次は人気曲の「悪魔の踊り方」。歌詞、メロディ、キタニの動き、全部が好き。「思考を休めるな 脳ミソを回わせ」の部分で、頭を指で2回叩く演出が悪魔そのもので。立ち振る舞いが悪魔すぎる。
「人間みたいね」はMVの雰囲気が曲とあっていて好きだった。LIVEでも一気に雰囲気を変えて、飲み込まれる感覚だった。
今回のLIVEで1番印象に残った曲である「Moonthief」。キタニの歌詞は賢さがあらわれていて、かなり難しいイメージだが、耳に残る。「夜去、香り立つぺトリコール」のところが気持ちよすぎる。
Eveとのコラボ曲である「ラブソング」、新アルバムから「化け猫」 。事前にもうちょっと聴き込んでおけばよかったと後悔した。でも、LIVEの次の日には歌詞とメロディをほぼ完璧に覚えていたので、印象的な曲を作るのが上手すぎると思った。ずっとキタニの掌の上で踊らされている気がする、怖い。
次は「聖者の行進」、「Rapport」。''BIPOLAR''は名曲揃いだと思う。「聖者の行進」は「悪魔の踊り方」と同様にキタニ色が強く、オカルト的で大好きな曲。MVのキタニの格好も好き。「Rapport」は最近のキタニの曲と似た雰囲気を感じる。オカルト的な曲から「Rapport」のような切ない文学的な歌詞まで幅広く書けるのは才能だと思う。
最後はもちろん「青のすみか」。呪術廻戦の中でも人気なパートの主題歌を完璧にこなしたキタニすごい。銀色のストラトキャスターを持ち直した瞬間、「青のすみか」だと分かったので、ドキドキが止まらなかった。好きなアーティストがタイアップで有名になると、この曲で有名になっちゃったかって余計なことを考える時があるけれど、「青のすみか」は文句なしの名曲だと思うので、みんなに聞かれて嬉しかった。盤星教クラップとかいう趣味の悪い(褒め言葉)演出もみんなで出来たので楽しかった。

でも、やっぱりLIVEの度に足の長さ伸びてるよね?

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