見下ろし型視点の2DドットRPGを作る

オーソドックスな見下ろし型視点の2DドットRPG、ノンフィールドRPG、横スクロールRPGの三部作を作る計画の第一弾として2DドットRPGを制作中~~
ドラクエとかFFとか、昔のドット絵RPGはとても好きで、実際RPGツクールでそういう2Dマップを作っているのも楽しい。
けど、考えてみるとゲームシステムとして2Dマップが好きだったのだろうか、と考えるとよく分からない部分もある。

このことを考えてるといちばん最初に思い浮かぶのが、ドラクエ5のフィールドマップはすごく好きだったなあということ。
RPGのフィールドマップって冒険の舞台になる広い世界をデフォルメして表現したものだけど、特にドラクエ5はそのデフォルメされたマップの中でも広さが本当にリアルに感じられた。世界を旅するということがフィールドマップを歩くことを通して実感できた。

その一方で、ダンジョンとかを地道に歩いて探索するのが好きだったかどうかはよく分からない。楽しくなかったというわけではなくて、楽しかったのだけど、2Dマップを歩かなければ味わうことができない楽しさがどのくらいあったのかなあということは考える。
見下ろし型視点の良い部分のひとつは、場所と場所とのつながりが分かりやすいという部分だと思う。フィールドマップで言えば、北へ行くとこの国があるよ、みたいなことが表現しやすいということ。その上でドラクエ5では、この大陸を歩き続けると故郷の国に繋がってるんだ!みたいな物語上の発見の感動があったりした。ダンジョンとかも同じで、建物の構造、立地、位置関係を発見する面白さを表現しやすい。例として分かりやすいのはドラクエ3のナジミの塔への行き方が分かった時の発見の面白さみたいな、、、
そういう、マップを歩かせることで全体の構造をプレイヤーに実感させる、という面白さが2Dマップにはある。
逆に、構造を発見させる面白さは抜きにして、単に旅をしている雰囲気を出すために風景を見せたい、という場合は2Dマップの構造は不要なのではないかとも思う。

なんでそういうことを考えるかというと、昔のRPGのような旅の体験を作りたいと思ったときに、2Dマップを作らないとその雰囲気は出せないのだろうか……という疑問があったから。
ドット絵の2Dマップを作ろうと思うと、まずマップチップグラフィックを用意するところから始めなくてはいけないし、さらにマップチップを組むのもなかなか手間がかかる。時間をかけてひとつの作品を作りたいのであればともかく、多くの作品を作りたいと思うと、あまりに手間がかかる工程は避けたい気がする。
それでもドット絵の2Dマップが無ければできない体験があるのならなんとかして作るのも悪くない、、!のだけど、他の表現方法で形にできることも実は多いんじゃないかと思ったんだよね。
別の表現方法を使っても、ドラクエみたいな旅をしている雰囲気を味わえるゲームは作っていきたいと思う。

それはそれとして、今は普通にオーソドックスな見下ろし型視点の2DドットRPGを作ってるので、、、
せっかく作るからにはこの形式ならではの楽しさをしっかり入れていきたい。なんなら今後こういうのは作らないかもしれないわけで、ここでできることはやっておかないと!
でもシナリオとの兼ね合いもあるので、ドラクエの良さを全部取り入れるということはできないんだけど。ドラクエと同じものを作るのではなく、今回の作品に取り入れることができる良さは取り入れるという感じかなあ。
自分なりに思い当たること、思いつくことはどんどん形にしてゆきたい。

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