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あの人達から伝わった心の言葉。

2022年7月8日(金)アメリカはマサチューセッツ州に住んでいます。

昨晩の私は、夜11時すぎに iPhoneに入ってきたニュース速報で、安倍晋三さんが銃で撃たれて心肺停止の状態であることを知りました。アメリカからは、日本のテレビ番組が直接見られないので、私はYoutubeのニュースに釘付けになりました。

中国人の夫も、私と同じく心を痛めており、彼はシャワーから出てきて開口一番、とても悲しそうな顔で、

「このようなことがあってはいけない。彼のような人はこんなことで命を落としてはいけない」

と、私に言いました。彼は人生の半分を日本で過ごしました。少し引いて日本の政治を見ている彼からも、日本の元首相に対してその言葉が出てきたことに、半ば驚き・胸が熱くなりました。人の命を考えるのに国籍は関係ありません。

その後も、私は頭が呆然としていましたが、心はいつまでもザワザワと音を立てていました。

気持ちを落ち着けるために、実家の親に LINEメッセージを送りました。四捨五入して80になる親たちからの返信はなかったものの、何か伝えたいことがあったら返信がくるだろうというスタンスに、自分の気持ちを切り替えました。

私は日付変更線を過ぎても眠れずにいましたが、翌朝の息子のサマーキャンプへの準備があるために眠らなくてはと、AirPodsを耳にはめながらベッドに横になり、岸田首相の会見を見ていました。いつのまにか寝落ちをしていたようで、気づいたら朝の6時半。夫の「安倍さんが、亡くなったそうだよ」との声で、目を覚ましました。

未だに信じられませんが、起きたことは事実だと、今朝の父からのLINEメッセージと、Youtubeで見る動画がそう語っていました。

その後は、いつもの朝のWorkメンバーとLINEメッセージをやりとりしたり、日本に住む友人と電話で話したり。そんな風に過ごしました。

夕方になり、息子をサマーキャンプ終わりに迎えに行った際、イスラエル人の友達が私に声をかけてくれました。

「元気? 何か新しいことはあった?」

と、私の様子を伺うような、いつもの彼女とは違う、心配そうな表情で聞いてくれました。私が安倍さんの話をしたら、彼女はそれについて「私もとてもショックを受けているし、私の家族も憤っている。こんなことがあってはいけない。二度と。でも、とにかく今は、日本の皆さんに哀悼の意を表します」と言ってくれました。

日本から見て、地球のほぼ反対側に生きている、世界の友達から、そのように温かい声をもらい、心が落ち着きました。

そして、夫のアメリカ人の上司からもメッセージをもらいました。

「あなたの奥さんは日本人でしたね。私からのメッセージを伝えてください。日本の偉大なリーダー、安倍晋三さんのご逝去の報に接して、心からお悔やみを申し上げます。私もとてもショックで悲しく思っています。ご冥福をお祈りします。」と。

日本人以外の、世界の人々も心を痛めています。そのことも、日本にいる皆さんに伝えたかったのです。それは大人だけでなく、7歳の息子の友達も、日本について知っていたり・知っていなかったり、そんなことは関係なく、この報に触れ、傷ついている人達がたくさんいるのです。私の想像した以上に。

今日の私の時間はこのように過ぎていますが、あなたは如何ですか?

今日は、私自身の気持ちを聞いて頂きたかったのと、そして、私が大事に思う仲間達がどんな気持ちだったのかを聞くことが大事なのではないかと、Clubhouseの部屋を開きました。

これを読んで下さっている皆さん、悲しい気持ち・寂しい気持ち・どんな気持ちでも構いません。誰か伝えられる人はいますか?あなたも、話を聞いてくれた人の話を聞いてみるのは如何でしょうか?

辛い時は辛い、悲しい時は悲しい、と声に出してみませんか。
それを今日は伝えたかったのです。あなたが信頼している人、気持ちを打ち明けたい人がいたら、ぜひ試してみて下さい。誰かに話すことはとても大事です。

末筆乍。

安倍晋三さんのご逝去の方に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
日本のために、世界のために、尽力して下さり、ありがとうございました。
どうぞ安らかに、お眠りください。

今日は、政治云々の話は別として、私個人の備忘録として書きました。
最後までお読み下さって、ありがとうございました。


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