欲望のコントロール
こんにちは。大分涼しくなってきてものすごく歓喜している冬好きのすずらんスタッフ橋本です。
先日すずらん利用者さんのとある問題について話し合いを行いました。
その問題とはお金と食事に関してです。その利用者さんは毎週お小遣いを決まった額渡されていて内訳は自由に使っていいということになっています。ですが最近は1ヶ月のお小遣いの2倍超の額を毎月お小遣いとは別に電子マネーのようなもので使ってしまっていました。
このようなことが始まってからすぐに注意をしていて今月でなくなるように1ヶ月前から約束をしていましたがどうしてもやめることができず支援者を集めての話し合いとなりました。
本人曰く、
○タバコはやめられない。(おこづかい)
○甘いジュースを買うのもやめられない。(おこづかい)
○会社での昼食(バク食いが判明)は唯一の楽しみだからやめられない。(給料天引き)
→【本来は()内で買うものですが電子マネーで買ってしまっています】
となっていて結果はもちろん会社での健康診断では要注意判定や再検査判定が出て、毎月の体重測定では着実に増加し今月は5kgも増えて半年で10kgも体重が増えてしまいました。
本人にはこのまま行けば糖尿病などになりここにはいられなくなるよ。ということを伝え自分でどうするか決めるよう促すと「また制限されるんですか!」と投げやりな態度になってしまいますが
「制限されると言うけど大抵の人たちは自分に自分で制限をつけて我慢したり安く抑えられるようにしてるんだよ。病気にもなりたくないし自由に使えるお金はみんな限られてるからね。」と諭されます。
すずらんにいる人達はどうしても「今の自分から未来の自分を危惧することが難しく」「金銭の把握も難しい」ことが多いです。
なので
○今まで通り好きに飲み食いして将来糖尿病などの病気になっても自業自得だからしょうがないとするか
○病気になるのは嫌だとするか
自分の気持ちはどっちなのかと選択肢を絞って与えてどちらに行きたいかを自分で考えてもらいました。そうすると「病気になるのは嫌ですね。」と答えが返ってきました。
それなら一度に全部なしとするのが難しいなら少しずつ減らしていきましょうと提案しこれは週に何回にしましょうなど本人と決めていきました。
この利用者さんに限らないことですがすずらんでは特に食欲をコントロールすることが難しい人が多く日々の声掛けの中で食のコントロールを図っていますが食欲だけではなくいろいろな欲へのコントロールにも頭を悩ませている昨今でございます。
そういった難しいことで「ああっ!もう!」と考えることを投げ出したくなる欲もたまにありますが利用者さんに欲の話を説くなら支援者である自分の欲も律しなければ説得力ないよなと自分も頑張らないとと思う昨今でもあります。
ここにいるみんなが末永く健康に楽しく生活できるように考えていきたいと思います。
今回は利用者さんへの支援の1つをご紹介させていただきました。