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【投資初心者向け】海外投資での失敗経験がこちらです(同じ失敗しないで)

私は資産形成のために株式と債券を中心に10数年行っていますが、海外投資も色々と行ってきました。今ではFP資格も取り基礎を学んだので大きな失敗をしなくなりましたが、当初は色々な失敗をしました。
そのため、投資初心者向けに失敗談をご紹介します。
あくまで海外投資を否定するものではなく、初心者としてこういう「失敗があった」という経験談ですので、参考にしてください。

1.金利の罠

海外投資の一番の魅力は何といっても金利の高さです。見た目は年率10%と宣伝する商品も少なくないですがそこに罠があります。

①短期の金利で騙される
外貨預金で「1ヵ月もの年利10%」とか見た目はとても凄い金利が良さそうに見えるものがあります。日本は定期預金でも0.01%とかですから1000倍です。
ただ残念ながら「1ヵ月」というのがミソ。実際は12分の1の0.8%しか金利が付かず、後は普通の金利になります。米国債はほどんと1%以上の金利があるのですから、金融機関としては預かったお金を信用のある米国債に投資しておけば金利での損はほぼありません。
さらに、なぜ金融機関は外貨預金を推奨するかというと、為替の手数料が発生して利益を得られるからです。その詳細は「次章2.為替の理解不足」で話します。

10年債利回り

         10年債利回りの推移(過去10年)

②新興国リスク
新興国通貨だとちゃんと年率10%を超える債券などもあります。しかしそれはその分リスクがあるという事です。株式、債券、預金では一般的に株式の方がリスクが高く債券、預金は安全と言われます。しかし、新興国の債券はデフォルト(元本や金利が払えない)ケースもあり実際アルゼンチンなどは何回か発生しています。私はそれで元本が半分程度になり数十万損したこともあります。
写真は2020年の読売新聞の記事ですが、実際に利払いせずデフォルトしています。昔の話ではないことが分かって頂けると思います。

アルゼンチンデフォルト(2020)


2.為替の理解不足

①為替の変動
海外投資をするには基本的にその国の通貨で行います。そのためには円をその国の通貨として交換するためのレートが存在します。分かりやすいのはドルと円の動きです。下の写真はこの10年の動きですが、75円~125円まで動いていることが分かります。貴方が例えば75円で1ドルにしてそのドルと125円の時に戻せば手数料を考えなければ50円得しますよね。逆になるとその分損することになるのです。私はこのグラフに出るより前に120円程度でドルに交換した分もあるので為替で今戻すと為替だけで考えると損になります。

ドル円のチャート

②為替の手数料
外国投資をするためにはその国の通貨に両替する必要があります。私は金利
そのためには手数料がかかります。しかも将来海外で暮らすつもりがなければ、2回(往復)かかることになります。写真はSBI証券の交換時にかかる手数料です。(厳密にはスプレッドと手数料は違う言葉ですが簡素化するために同じ意味だとします)

例えばドルなら仮に1万ドルをにしようとすると2500円の費用が掛かる。しかもドルを円に戻すときも同じ費用が必要ですから、それだけで5000円(仮に1ドル100円なら0.5%)分の費用が掛かることになります。
私は手数料より金利に目がくらんで投資した結果、特に新興国通貨で手数料が高いことが理解できず損をしました。

為替手数料

3.まとめ

結局金融機関が海外投資が「お得」だという宣伝をするのは、当然自分たちの利益になるからです。特に為替手数料は私たちが買った商品が上がっても下がっても関係なく確実にとれる収入ですから、外貨預金などを進めてくるのです。従って、「何も考えず」その商品を買ってはいけません。
ただし、海外投資は利益が出ることも事実であり、米国株のインデックス投資などは上手く投資すれば資産形成に役立つので為替の影響を少なくしたり手数料を抑える勉強をしていきましょう。

外国投資のリスクを今回の失敗談から学んでいただけたら、フォローやいいねを頂けると嬉しいです。

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