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昭和時代の「ショーマン派」プロレスラーの代表的存在である スーパースター・ビリー・グラハム 氏が亡くなられました。
享年79。
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オイラ世代の昭和プロレスファンにとってはヒジョーに馴染み深い選手の一人です。
と言っても、来日回数は少なく、日本で記憶に残るような名勝負を繰り広げたワケでもありません。
しかし、本場アメリカマット界での活躍を伝えるプロレス専門誌「ゴング」や「プロレス」に掲載された写真から与えられたインパクトは強烈で、恐らくオイラをはじめとするプロレスヲタクの連中は、それらの写真から醸し出される「胡散臭さ」、「外連味」、「イカサマ」感に魅せられてしまったクチと言えます。
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見事にパンプアップされたボディは超一級品で、顔だってハンサムなのに、少し禿げ上がった頭頂部と頬まで伸ばしたモミアゲが否が応でもインチキ感を増幅させています。
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また、忘れられないのが「染め上げ」仕様のサイケなコスチューム。
時にはハンチング帽や半透明のサングラスを着用して登場するワケですが、その外見のカッコいいこと!!
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オイラの記憶が正しければ、当時、世界で「二の腕」の太さの世界トップスリーは、
●スーパースター・ビリー・グラハム
●ルー・フェリグノ(テレビドラマ「超人ハルク」の俳優)
●アーノルド・シュワルツネッガー(当時は無名のボディビルダー)
・・・だった、と何かの本で読んだような気がしますが、確認する手段はありませぬ。
残念ながらレスリング技術は稚拙で、外見の割に強くない、つーか、悪くてカッコいいのに大したことがない、というキャラクターづくりで成功した、ということなのでしょう。
つまり、観客から見て「負けてしまえ!」と思う反面、次のタイトルマッチも見たいから、内心「負けないでくれ!」と思わせる、なかなか稀有な演出だったのではないか? と今にして思う次第です。
劣勢になるとすぐに「オレが悪かった、許してくれ」と懇願するポーズを取り、相手がふっと気を抜いた瞬間に不意打ちの反則攻撃を仕掛ける、といったムーヴが十八番でありました。
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日本では「記憶に残るような名勝負」は皆無でしたが、WWWFでは悪党王者として長期間君臨し、見事に一時代を築いた超・売れっ子レスラーでした。
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恐らく現在50歳以上の昭和プロレスファンに「オールタイム・マッチョ系プロレスラー人気投票」を行えば、間違いなくベストスリーにランクインされるレジェンドです。
ビリー・グラハムがいなければ、ハルク・ホーガンは誕生していないと断言できます。
不世出の「鉄腕」に合掌。
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▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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