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簡易PA機材を使いこなす

ここ10年くらいでしょうか、各社から安価な簡易PAシステムがリリースされ、日本全国、そこかしこで自前PA機材を使ったアマチュアのライブが開催されているように見受けられます。
それはそれで結構なことだとは思いますが、実際にそれを使用しているライブ等を拝見すると、とても「使いこなしている」とはいえない場面を目撃することが多々あります。
というワケで、老婆心ながら「これはやっておいた方がいい」ことをサジェストさせていただきます。

1 リバーブのオン・オフ
演奏中はエフェクトをオン、MC時はオフにする、というのはPAオペレーターの基本の「キ」でございます。 
最初から最後までリバーブを効かせたまま、というのはいかがなものか。

2 リバーブの深さの調整
アップテンポな曲のときはリバーブを浅く、バラード系のときはリバーブを深くするのがPAの定番演出。
もしリバーブタイム(ディケイタイム)の調整が可能であれば、アップテンポのときは短く、バラード系のときは長く設定するのがよろしいかと。

3 アコギ奏法の違いに対応した音量調整
アコギ演奏の場合、当然ながらアルペジオとストロークでは生音の音量が違ってくるので、アルペジオのときは音量を上げる等の操作が必須となります。

4 ゲイン(トリム)の調整
安価すぎる簡易PA機材には搭載されていませんが、もし、ミキサー部に「ゲイン(トリム)ツマミ」が装備されているのであれば、小まめに「PFL」ボタンを使って「入力段の信号の大きさ」を確認すべし。
つーか、PAに心得がある人なら、ゲインツマミのないミキサーなど最初から導入しません。

5 ケーブルの養生
足元にケーブルがグチャグチャしている様子は、客席から見た「画面(エヅラ)」がヒジョーに悪いです。
極力、使っていないケーブルはステージ上から撤去し、使用中のケーブルは整然と並べるようにすべき。

6 マイクスタンド
ステージ上に置いてあるモノはすべて「オブジェ」だと思った方がヨイです。
マイクスタンドも設置の仕方によっては、とてもカッコいいオブジェとなり得るので、いろいろと工夫、試行錯誤のしどころです。

まあ、アマチュアの場合、楽器の練習はしてもPAの練習までする人は少ないでしょうからねえ。
アマチュアライブの成功要因の何パーセントかは、間違いなくPA担当者のスキルにかかっているので、お互い精進しようではあーりませんか。

なんてな。


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▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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