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1986年リリース、少女隊の8枚目のシングル曲「君の瞳に恋してる」のB面収録曲。

A面収録の 「君の瞳に恋してる」 は、あのフランキー・ヴァリ名曲 「Can’t Take My Eyes Off You」 の日本語カバーで、オイラはそちらを目当てでEP盤 (中古) を購入したものの、実際に聴いてみたらB面の方がツボだったという、中古レコード好きにはよくあるパターン的エピソードだったりします。

作詞: 小林まさみ、 作曲: 中埼英也、 編曲: 佐藤準

たしか、オイラが 「中崎英也」 という方の名前を初めて認識したのがこの曲だったと記憶してます。

2022年の今日的な視点で語らせてもらうなら、ここ数年、世界的な盛り上がりを見せている「80年代ジャパニーズ・シティ・ポップ」、「和モノ」 と呼ばれるジャンルに通ずる芸風ですな。
本曲のように 「まったく歌謡曲的でない」 楽曲がアイドルのシングルB面に収録されていた、という事実が当時の音楽業界がいかに 「音楽的に上昇気流であったか」 が計り知れるというもの。

正直なところ、本曲に関しては、録音コンディションはイマイチ、ミックスバランスもドラムとベースは小さく、ボーカルとギターが大きすぎる、等々
トータルな仕上がり度は、音楽が本職の方々の作品より一枚落ちると感じます。
つーか、こーゆー風にシングル曲のB面に実験的な作品を収録してリスナーの反応を見る、という手法は、音楽制作企業として、至極アタリマエのユーザーリサーチだと思います。

少なくとも、小室哲哉 らが実際に行ったといわれる、ユーザーの音楽嗜好、
つまりカラオケで歌いやすい作品に人気がある、というリサーチに基づき、
意図的に素人レベルのシンガーを採用し、「私にも歌えそう」 と思わせて購買意欲煽る、というような、確信犯的に音楽クオリティを下げる企業戦略より100倍、1000倍、1万倍、いや、1万光年倍 「正常」 である、とオイラは確信します。
ハッキリ言って、小室哲哉は一般消費者をナメすぎた。

海外の音楽ヲタクから、2022年現在進行形の日本のヒット曲より、80年代のシティ・ポップにスポットライトが当たっていることは、実は奇跡や偶然ではなく、「必然」 ではないのか? と思ってしまう今日この頃。

この曲 (エンドレス・ドリーミン) に対する、前述の海外のヲタクの方々の感想も聴いてみたいモンですな。


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▼IMFORMATION

● 月イチ定例やまぼうしライブ
  ※2020年4月から当分の間、中止とします


▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル
旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ

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