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わんぱく大昔クムクム / 堀江美都子

昨日に引き続き、70年代アニメ主題歌の名曲をご紹介しませう。
1975年に放送されたアニメ「わんぱく大昔クムクム」の主題歌「クムクムのうた」です。

作詞: 木島始、作曲:すぎやまこういち、編曲: あかのたちお
歌:堀江美都子・コロムビアゆりかご会

作詞担当の木島氏という方は存じ上げませんが、作曲は日本音楽界の巨匠であるすぎやま氏、そして編曲は同氏の弟子にあたるあかの氏。
そして歌は日本アニメ音楽界の伝説のディーヴァ・堀江氏という豪華ラインナップ。

昨日ご紹介の「はいからさんが通る」同様、60~70年代ソウルの匂いがプンプンと漂うグルーヴですが、「はいからさんが通る」がモータウン系を感じさせるのに対し、本曲はもう少し都会っぽいファンクといいますか、シカゴ・ニューヨーク辺りのテイストを感じます。

イントロからいきなりワウワウギターのカッティングが炸裂し、イントロ~Aメロをワンコードで押し通すなんざ、まんまファンクの定石ではあーりませんか。

サビの「クムクムよおー」を2回繰り返したあと登場するエンディングのキメ(ブレイク)のメロディ、符割りなど、思わず「なるほど!」、「そうきたか!」と唸ってしまう見事な様式美であると感じます。

また、曲全体を通して聞こえるピッコロもまたいい味を出しています。
これがピッコロでなくクラリネットになると、ヴァン・マッコイ「ハッスル」に似すぎてしまうので、あえてピッコロを選択した・・・という見立てはオイラの考えすぎでしょーか?

ところでオイラ、幼心にこの主題歌はとても記憶に残っているんですが、肝心のアニメ本編に関する記憶がまったくありません。
今にしてユーチューブでこの映像を見返すと、登場人物のキャラクターデザインはまんま安彦良和で、主人公であるクムクムとその友だちは、「機動戦士ガンダム」に登場する カツ、レツ、キッカ の原型であると感じます。

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話がズレてしまいましたが、70年代のアニメ、特撮の主題歌には「非歌謡曲路線」といいますか、歌謡曲の本流からいかに遠い曲調を狙うか、がひとつのステイタスっだったのではないか?と思わせるほどバラエティに富んでいると実感します。

日本のロックの源流は「はっぴいえんど」から始まった、というのがひとつの定説になりつつありますが、日本のソウル・ファンク路線の源流はもしかするとアニメ主題歌なのかもしれません。

みなさんのご意見やいかに?

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▼IMFORMATION

● 月イチ定例やまぼうしライブ
  ※4月10日、5月8日のライブは中止とします
  ※6月定例ライブの開催も見合わせます
  ※7月以降は社会の情勢を見て判断する予定です

会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし   
住所 静岡市葵区辰起町8-17 電話054ー271ー1602
料金 500円 (ワンドリンク付き)

▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル
旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ






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