KORG MONOPOLY が復活?
「MONOPOLY」 といえば、日本の老舗電子楽器ブランドであるKORGが1981年にリリースしたポリフォニック・シンセサイザーの名機として世界中のキーボーディストに有名ですが、あくまでビンテージ機材であり、2010年以降はソフトウェアベースで復活されたり、当時の音色プログラムが最新のシンセに移植されたり、といったニュースにとどまっていたと思います。
▼オリジナル「MONOPOLY」(ハードウェア)
▼VSTi版「MONOPOLY」(KORG製エミュレーションソフト)
▼iOS版「MONOPOLY」(KORG製エミュレーションソフト)
しかし、昨日、フェイスブックのタイムラインを見ていたら、どこぞの工場で組み立てられたばかりと思しきハードウェアとしてのMONOPOLYの写真がアップされているではあーりませんか!
ええ? 21世紀の現代に約40年前のアナログシンセをリバイバル生産するってか?
そりゃ、あまりに無謀だと思いますぞ、コルグさん。
・・・と思ってよく見たら、ぬわにぃ~、操作パネルの左側には「KORG」ではなく「Behringer」のブランドロゴが!
実は数年前からベリンガーではパテント切れ(特許出願から20年経過)となった他社製ビンテージ機器の数々を自社ブランドから復活リリースさせているので、今回のMONOPOLY復活劇もその一環だと思われます。
(参考記事)
特許切れ電子楽器の「リメイク批判」すると訴えられる? ベリンガー社を取り巻く激論の顛末
別に違法なことをやっているワケではありませんが、「他人のフンドシで相撲を取る」ような販売戦略を、世界でも有数の電子楽器メーカーが堂々とやっていいものか? という批判は永遠に続くことでしょう。
オイラ的には、途方もないプレミア価格がついてしまっているオリジナルのビンテージ機材よりも、最新技術で復活したクローン機材に魅力を感じる性分なので、特に問題だとは思いませんが、「自分が若かりし頃、大枚はたいて購入し、ワケのわからないツマミ類を試行錯誤しながら操作方法を習得した、思い入れたっぷりの機材が、いとも簡単にクローンとして復活させられて、なんだか無性に腹が立つ」という方々の気持ちもわからないではありません。
ま、ベリンガーとしては当然、勝算(営業利益が見込める)があるから製品化したんだろうし、オリジナルブランドが復活生産しないのは、勝算が見込めないことが主な理由と思われます。
そこはもう、世界的な販売網を確立したベリンガーだからこそできることなのでしょう。
果たしてこのベリンガーブランドによる「復活 MONOPOLY」は、どれほどのヒット商品となるのでしょうか。
今後の推移を見守ろうではあーりませんか。
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▼IMFORMATION
● 月イチ定例やまぼうしライブ
※2020年4月から当分の間、中止とします
会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし
住所 静岡市葵区辰起町8-17 電話054ー271ー1602
料金 500円 (ワンドリンク付き)
▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル
旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ