「 MEGALOMANIA 」


高架橋の夕暮れ
今日の終わりは世界の終わり
腕時計を線路に捨てれば
もう羽を隠さなくていい
僕の方を見もしない
君の碧のその髪を
撫でる風にも嫉妬する

涙のルーペで君を覗けば
鍵穴が見えるのだろうか
君の遺伝子の罪を
僕ならば許せるよ

その壊れた心の間隙に
壊れた僕の心はいかが
君の染色体の孤独を
僕ならば愛せるよ


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