「 ドレミディア・ドラマディウム 」
「 Amoris vulnus idem sanat, qui facit. 」
どうしてあの日、あの時、あなたは、
劣情の片鱗を見せつけて隠したの。
身をよじってあなたを見上げた瞬間、
不安に震える私の肩を強く掴んだあなたの、
そっと重ねられた唇に、タバコの香り。
ライラックの花びらが瞼の奥で舞い散って、
幸せは近くにあると錯覚させたあなたの、罪。
どこに向ければいいのかもう分からない心。
零落した枯葉のように打ち震えても、
身を寄せる温もりのないことの寂しさに、
ファ