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【治療日記3】血圧がどうしても下がらない

昨晩、寝る前に看護師さんが最後の巡回に来られた。普通は血圧は測らないのだが、夕方150を超えていたので、念のためもう一度測ってもらった。
すると、薬を飲んでいるのにまだ150を超えている。
「え~、薬もう1つ飲んだほうがいいですか?」
「そうですねぇ・・・ちょっと先生に確認します」
ということだったが、なかなか来ない。消灯時間になったので寝ていたら、22時20分頃、看護師さんに起こされた。
「やっぱりお薬飲んでおきましょう」と言うので、起きて降圧薬をもう1錠飲んで寝た。

夜はいつものようにお腹が痛くて(副作用ではなく)、睡眠薬を飲んでいても熟睡はできなかった。点滴のためかトイレも近く、3回もトイレに行った。痛み止めを飲みたかったが、寝る前にも飲んでいたので朝まで我慢しようと思い、明け方5時になったのを見計らって飲んだ。それで少しだけマシになった。

朝イチで血圧を測ると、まだ140あった。薬があまり効いていないようだ。
看護師さんも「うーん……」と顔をしかめている。
その後、しばらくしてもう一度測ると、128だった。下も80台。ようやく正常に戻ったが、結局レンビマが切れたから下がっただけで、降圧薬はあまり効いていないようだ。
看護師さんから話を聞いた先生が病室に来て、家に帰ってからも、朝レンビマを飲んだら、降圧薬もすぐ飲むこと。そして、1日のうちに何度か血圧を測って、140を超えていた時も飲むように言われた。
「薬で下がらないようなら、レンビマは継続できなくなるかもしれないなぁ」と言われ、ちょっとショック。
せっかく治療すると決めたのに、そんなことで治療中止になったらどうしよう。
「まあ、始めたばかりなので、もう少し様子を見ましょう」とも言ってくれたので、気を落とさないようにした。レンビマの量を減らすという手もあるし、降圧薬が効くかもしれないし。

10時に夫が迎えに来てくれた。
家に帰って血圧を測ったら、やっぱり高いので、すぐに薬を飲んだ。
頭痛やふらつきはない。
というか、血圧が高いということ以外に何の副作用も出ていない。
もっとしんどくなることを覚悟していたので、ちょっと拍子抜けしたくらいだ。もちろんいいことなんだが。

ただ、副作用とは関係なく、いつもの痛みはある。
がんばって原稿書こうかなと思ったが、もう今日くらいは休もうと決め、ソファでゆっくり過ごした。
入院中に読んでいた本を読み切った。
原田ひ香さんの「古本食堂」だ。
古典文学、古本屋(本屋)、美味しいものが好きな人間にはたまらない本だと思う。
私にはドンピシャで、めちゃくちゃ楽しめた。
私は大学で国文学(専門は平安〜鎌倉時代の仏教説話)をやっていたのだが、長い間古典文学から離れている。
今、大河ドラマが「光る君へ」という紫式部の話なのもあって、最近は「久しぶりに古典文学を読みたいなぁ」とよく思う。
その前に、納戸から「あさきゆめみし」を探し出して読むのが先かな。
「あさきゆめみし」は大和和紀先生の名作、源氏物語の漫画版だ。源氏物語のストーリーを知りたいなら、現代語訳なんて読むより断然これがおすすめ。イメージしやすいと思うし、漫画としても面白い。絵も美しいし。

話がかなり逸れたが、古典に触れたいと思っていたので「古本食堂」は今の気分にぴったりだった、という話。
ほっこりとする読後感もよかった。

夕方、この記事を書くためにパソコンのキーボードを叩いていたら、指先に違和感。チクチクする。手や足の裏が荒れたり、痛くなったりするという副作用があるのだが、それが始まったのかも。嫌だなぁ。

まだ治療は始まったばかりだから、これからどうなるかわからないが、とりあえず今のところはそれくらい。ひどくならないことを祈る。

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