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治療日記(2024.2.28~)

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再発がんの治療をスタートすることになりました。 このマガジンは自分の記録用の治療日記をまとめています。 キイトルーダとレンビマの併用療法は2022年に保険適用になったので、経験者…
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2024年3月の記事一覧

【治療日記12】2回目のキイトルーダを受けられず

今日は2回目のキイトルーダ点滴のため、一泊入院する日だった。 朝9時半に病院へ行き、まずは採血と検尿。この結果が出るのが1時間から1時間半くらいかかるので、ひたすら待つ。 呼ばれて診察室に入ると、主治医が「調子どう?」と聞いてくる。その感じでなんとなーく嫌な予感。 血圧は薬で安定していること、発熱と頭痛があったことなどを伝えると、「うん、うん、まあそうやろな」と何でもないことのように頷いているので、これらの副作用は特に問題ではないのだなと思う。 「下痢は?」「ないです」 「吐

【治療日記11】頭痛と倦怠感の中、原稿を書く

19日に初めて熱が出て、翌日も37.9度までは出た。その翌日は37.2度くらいで、それからはもう平熱。 とりあえず発熱期間は終わったらしい。それはよかったのだが、熱が下がったくらいから今度は頭痛がひどくなった。 実は私は熱だけでなく「頭痛」というものもあまり経験がない。偏頭痛に悩まされている人が「辛い」という気持ちがようやく理解できた。 頭痛、辛いね! こうやって考えてみると、自分はガンになるまでほとんど「痛み」を経験してこなかったんだなと思う。若い頃から生理痛もほぼなか

【治療日記10】初めての発熱と強烈な震え

昨日はきっと特に何の変化もないだろうから、治療日記はお休みするだろうなと思っていた。 朝の体温や血圧も問題なく、痛みも強くなかったので、午前中は痛み止め薬も飲まなかった。 ただ、やたら眠い。 8時間近く寝たはずなのになぁと不思議に思う。これが副作用の「倦怠感」と呼ばれるものなのかなとも考える。 朝食後もソファでぼんやりと本を読んでいたが、いつまでもそんなことをしているわけにはいかない。今週末までになんとしても原稿を書き上げなくてはならないのだ。 全部は無理でもいい。少しずつ

【治療日記9】特に変わりないけど、この三日間の記録

土曜はとてもいい天気で、窓から外を眺めているだけでも気持ちがよかった。 外へ行きたい、散歩でもしたいと思うのだが、体が動かない。 ようやく動けるようになったのは夕方4時頃で、そこから仕事。原稿の最終推敲、写真選び、キャプション付けを終え、編集デスクへ提出した。 やっと一本目終了。 先週は結局3日も病院に行ったので、予定より仕事が遅れた。 25日に入院するまでにあと一本書き終えたい。 1週間もあるんだから大丈夫だろうと思いたいが、自分の体がどうにも思うようには動かなくて。

【治療日記8】私はすでに「奇跡の人」になりつつある!

「キイトルーダが、効いとるだー!!」あ、興奮のあまり、らしくないダジャレを大声で叫んでしまった。 友達とも「小林製薬風のネーミングやね」と言っていたキイトルーダ。 でも、読者の皆にそんな発見を(それも今さら)大声で伝えたかったわけではない。 昨日、キイトルーダ+レンビマの治療を開始してから初の血液検査があった。1週間やそこらで普通は変化は出ないので、血液検査といっても「治療を続けるのに異常はないか」を調べるものだ。よって、腫瘍マーカーは検査項目に入っていなかったのだが、月曜

【治療日記7】専門の先生登場!血圧コントロール開始

今日は血圧のことで、同じ病院内にある総合診療科を受診した。 同じ病院内といっても、病棟も違うし初めてなので、ちょっと緊張した。 身長、体重、血圧を測り、問診票みたいなのを書いて待つ。担当はM先生。診察室の前で呼ばれるのを待っていたら、中から時折笑い声も聞こえてきて、元気な先生をイメージする。明るくていい先生だといいな、と思う。 名前を呼ばれて入ると、先生の後ろに白衣を着た若者が2人。大学附属病院なので、勉強のために実際の診察を見学することがあるのだ。もちろん患者には受診前に

【治療日記6】安らぎの1日から地獄へ

土曜は昼間は元気に過ごせていたが、夕方になると急激に調子が悪くなった。またごはんをあまり食べられなかった。 日曜は朝から元気。どうしても読みかけの本「水車小屋のネネ」を読み切ってしまいたくて、午前中は読書にあてた。 私は「結末を早く知りたい派」なので、読みかけの本を途中でしばらく置いておくということができない。あと少しだったので一気に読み切った。 「水車小屋のネネ」はとてもいい本だった。 母親に短大の入学金を振り込んでもらえなかったり、「新しいお父さん」に妹が軽い虐待を受

【治療日記5】また痛みとの闘いだ

血圧を下げる薬を朝2錠飲むことになったが、それでも夜に測ると160を超えてしまう。朝起きた時も160超え。 電話するように言われていたので、また病院に電話したが、毎回担当者が変わるので要領を得ない。一から話しても、向こうの資料が異なっていて食い違ったり。電話するだけで疲れてしまった。 結局、月曜日に受診することになり、それまで一旦レンビマも10mgに減らすことになった。(今は20mg) 先生と直接話したほうが早いし、受診できるのはよかったが、まだ始まったばかりなのに減薬するの

【治療日記4】血圧190はさすがに怖かった

昨晩、21時頃に血圧を測ったら、上が190という数字が出て、びっくりした。さすがに「わぁっ!」と声が出た。夫も飛んできて見て同じようにびっくり。というか、心配のあまり顔つきが変わっている。 「明日の朝、病院に電話してみるわ~」と言うと、「今すぐしたほうがいい!」と言うが、今電話したところで「薬飲んで様子見てください」と言われるだけなのはわかっているので、電話をかけさせないようにしつこくそう言うと、「わかった!わかったって!」と珍しく声を荒げた。 むぅ~と膨れて、そのあと泣き

【治療日記3】血圧がどうしても下がらない

昨晩、寝る前に看護師さんが最後の巡回に来られた。普通は血圧は測らないのだが、夕方150を超えていたので、念のためもう一度測ってもらった。 すると、薬を飲んでいるのにまだ150を超えている。 「え~、薬もう1つ飲んだほうがいいですか?」 「そうですねぇ・・・ちょっと先生に確認します」 ということだったが、なかなか来ない。消灯時間になったので寝ていたら、22時20分頃、看護師さんに起こされた。 「やっぱりお薬飲んでおきましょう」と言うので、起きて降圧薬をもう1錠飲んで寝た。 夜

【治療日記2】治療スタート、入院1日目

今日から治療がスタートした。 キイトルーダは一泊入院して点滴するのだが、レンビマは朝ご飯の後に家で飲んでおくように言われていた。 初めての薬はドキドキする。 カプセルタイプの飲み薬なのだが、シルバーのごっついパッケージに入っている。こんな大きいの飲めるのかなと不安になりながら開けてみたら、ものすごく小さなカプセルが現れた。 「ちっさっ!」と思わず声が出たほどだ。(今度写真撮ります) 「この薬はとても効きます。副作用も起きません。私の味方です」 と自分と薬に言い聞かせながら