クソ母校の修学旅行大事件

これは私が通っていた中学校の修学旅行の時のお話です。

当時中学2年生。私は明日待ちに待った修学旅行に心を弾ませながら自宅で過ごしていました。

その日は雪の降る寒い日でした。明日は気をつけて歩かないとな…と思った瞬間。

和室と居間の僅かな段差で踏み外し、私は足の靭帯を損傷しました。

曲がってはいけない方向に足が曲がった感触にビビり激痛に悶え、慌てて雪の中近所の整骨院へと父親の肩を借りながら歩きました。

家の中で転んだとはいえ、かなり腫れていたので修学旅行に行かない方が良いのではないかとも整骨院の先生に言われましたが、初めての京都。意地でも修学旅行に行きたかったのです。

「松葉杖…貸してください」

先生はマジかみたいな顔して、荷物になるよ〜とか言ってたけど大丈夫ですの一点張りで借りました。松葉杖を手にしたのはこの時が最初で最後です。


そして翌日、いきなりの松葉杖姿に友人たちは皆驚いていました。皆「あー雪でね…」と勝手に納得していましたが、私は「いや…家で…」と訂正するとそんなことある?と驚き笑っていました。


まあそれは置いといて、京都に無事到着し、2泊3日の旅も半ば、2日目の夜の話です。

その日は1学年全員で座禅体験をしていました…が、誰がオナラをしただとか、パシンと叩かれた男子(軽く)がオーバーリアクションをし終始クスクスと笑いが途切れませんでした。

何度も実行委員や教員が静かにするように言いますが一旦は静まるものの、数分とたたずにまたクスクスと笑い声が漏れます。

1時間ほどでしょうか、座禅体験が終わりお坊さんが帰った後、体育教師が急に怒鳴り声をあげました。

その場で急遽反省会となり、各々教師や実行委員からお気持ち表明感情豊かにして頂きました。

「私は幼稚園の時にも座禅の体験をしましたが」

「それ以下でした。」

実行委員のお言葉はよく覚えています。

彼女は小学校の頃から割と喋っていたのでどういう子かはよく知っていました。真面目で優しい、が流されやすく、例えば友達1人が誰かの悪口を言えばその子とは距離を置く少し淡白な性格でした。

きっとその時も教員らの雰囲気に流されたのか、真面目な性格が現れたのか、怒りを顕にしていました。

それから1時間か2時間か、暫く経ち重い雰囲気の中就寝の為解散となりました。

私の同室は少し気の強い子とバスケ部が中心で正直半分怯えて居ましたが、仲いい子もいたし気の強い子も仲良くしてくれて楽しい夜を過ごせました。

「これあげる!」

渡されたのはご当地のハイチュウでした。

どうやら日中の自由時間に買っていたみたいです。何味だったかはもう覚えていませんが、素直に受け取り深夜のお菓子に少しの罪悪感と高揚を覚えながら口に放りこみました。

恋バナだとか、怖い話だとか、寝たフリだとか正に修学旅行って感じの話をしながら、気づけば1人また1人といつの間にか寝ていて、私もいつの間にか眠りに落ちていました。


翌日の昼


荷物の片付けを終えて部屋を出た私たちはまた広間に集められていました。

何やらまだ教員共は怒りの表情

はあ何にそこまで怒っているのか、そう呑気に考えていました。

そのまま待っていると、担任がつかつかと歩き、生徒の集まる正面丁度中央に立ち、声をはりあげました。

「今部屋を見回りに行ったらこんな物が落ちていました」

「お菓子の包み紙です」

あ、あれハイチュウの

ひと目でうちの班の物であるとわかりました。

実はこの修学旅行において、買い食いは禁止だったのです。

更に男子生徒がスマホを持ち込んでいることが発覚。勿論スマホは持ち込み禁止でした。

教員は怒り、実行委員は皆の前に立ち涙を流し怒り、緊張感が広間を支配する中、それは流れたのです。


ピタッゴラッスイッチ♪


担任の携帯の着信音です。

真剣な場面でのピタゴラスイッチにこれは皆大爆笑

当然火に油を注ぐ結果となり、更に怒鳴り声が飛び交うカオスな空間となりました。

まーた1時間か2時間くらいだったあと、当初の予定を決行する為教員達の怒りは冷めやらぬまま修学旅行を再開することとなりました。


とまあ道中先生方は不機嫌なまま、色々ありながら学校へと帰宅しました。

翌週からも先生の態度は威圧的。

違反した生徒は放課後2週間の清掃やら部活動停止の処罰。

女テニはコートに入らせないと

女バスは髪を切ってこいと

私も担任が顧問だった為、同じ班だった子2人と面談をしました。

しかしここで元々悪い印象を持っていた教師という職業に、更に根深い悪印象を植え付けた瞬間が生まれたのです。

「お菓子を持っていたのは気の強い子だった」

「2人はわかるよ、Aは気の強い子と仲良いし、断れないよね。BはAと仲良いもんね」

「あなたはなんでお菓子食べたの?」


いやお菓子食ったに仲良いも悪いも関係ないやろがーーーい!

驚きのあまり頭が追いつかず、絶句。

人間あまりにもびっくりすると言葉が出てこない物なんですね。

まあその後、1ヶ月くらいネチネチ色々あったけどここで事実として起きた修学旅行ルールの違反を振り返ってみましょう。

・買い食い

・スマホの持ち込み

・座禅体験中の私語


あの…


大袈裟すぎじゃないですかね…



以上クソ中学のお話でした



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