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ジャガイモ掘り

夏になると,毎年秋田の祖父母の家に行っていた。祖父母と伯父は基本稲作農家で,田んぼにはほとんど連れて行ってくれなかったけど,畑もいくつかもっていて,そこにはよく連れて行ってくれた。

自家消費だけでなく,農協に出すくらいの農作物は作っていた。夏に取れるのはジャガイモ,カボチャ,など。

中型トラックででこぼこな農道を通って畑に向かう。鍬や鎌を除けて荷台に乗るのが楽しかった。めちゃ揺れるけど風が気持ちいい。

畑は広大。伯父さんがさくさくジャガイモを掘りおこしていく。こちらは,ウネの端から,やっと抱えられるくらいの大きさのプラスチックコンテナにジャガイモを入れていく。

中腰でジャガイモを土から(すでにかなり掘ってくれているので)拾い上げて,一部は土の中から掘りおこして,コンテナに入れて,掘りおこしたばかりで柔らかく足がはまる畑のなかを,一歩一歩進むのはかなり疲れる。日差しを遮る木がなくて暑い。小学生はすぐ疲れてしまい,ウネ1本分すらジャガイモを収穫できない。ウネ1本100mとかかなあ。

幼稚園のジャガイモ掘りは一人一株で,それでも十分面白かったけど,桁違い。全然面白くない。

すぐそばにオニヤンマが飛んできて,近くの樹にはクワガタがいて,わらを積んだところには秋の虫が昼間なのに鳴いている。

小さい川が近くを流れている畑に行ったときは,ほぼ川で遊んでいた。

収穫はジャガイモじゃなくてオニヤンマとクワガタ。



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