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山菜採り

20年以上前,まだ秋田の祖母が元気だった頃,毎年GWに秋田に滞在していた。ちょうど山菜のシーズンで,毎日食卓に山菜が出た。

祖父も祖母も山菜を採るのだが,祖父は農作業のついでにソロ行動をしていた。祖母に一緒に取りに行きたいとお願いして何度か連れて行ってもらったことがある。山菜の採れる場所は「ばあちゃんの秘密の場所がある」とかで詳細は家族もよく知らないようだった。山間部の正確な位置情報なんて教えづらいだろうし。

祖母は若い(?)頃,祖父の耕運機にひかれて以来腰が曲がっている。なので平地を歩くときは50代から腰を曲げてゆっくり。それが,山の斜面だとものすごいスピードになる。全くついていけない。傾斜があり,柔らかかったり,根が張っていたりするデコボコの斜面をすいすいっと登っていく。息切れもしない。

山菜は,採ろうと思ってもそれが山菜なのか,ただの雑草なのか,はたまた食べたら毒なのか見分けがつかない。難しい。何度か祖母に教えてもらいつつ,少しずつ採ってみた。

タラの芽は知っていたけど,あいこ,ぼんな,こしあぶら,こごみ,みず,しどけ などは祖母から教えてもらった。

秋田弁なので,「みず」が「みんず」としか聞こえず,伯母に標準語を後ほど教えてもらった。

写真のこごみは,祖母宅ではゴマドレッシング和えになって,でかいボウルに作られていた。

昨日,スーパーにこごみが10本くらいパックになって売られていた。ちょこっとだったけど懐かしい味。秋田行きたい。

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