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ギャラリーあいうゑむ@須磨

7/1〜15まで、ひねもす連句の会グループ展の中で、とし総子さんと川柳、詩の展示をさせていただいています。

2階和室でとし総子さんとお部屋を半分こしての展示

本を1冊手にとっていただくのはなかなかにハードルが高いのですが、会場でさまざまな川柳一句に出合っていただけるのはありがたいです。

ことのはこびん

今年の2月に初開催されたおかやまZINEフェスティバルのときにはじめてこしらえたことのはこびん。ひと瓶に川柳一句。この度の瓶にはことばの種としてふうせんかずらの種が2つぶ入っています。ころんころんとまんまるなふうせんかずらの種には白い♡の模様があります。実家の母が毎年植えては種をとってためていたものを、老いて背中も腰が曲がり、足許もおぼつかなくなってきて「わたしはもう植えられんから」と50ccほどの容量の小びんいっぱいのころんころんの種をくれました。小びんに2つ入れて振ると、ちいさくころんころんの音がします。

デザイン文字にした川柳と詩を綴じたバインダー

あいうゑむさんにはさまざまな表現手段を持つ方がお見えになります。きょうは、お若いときからビートルズのコピーバンドをやっておられ、クイーン、ディープ・パープルの名前がするすると出てくる方で、9年前から絵筆をとられていて、先月まであいうゑむで展示をされていた方がお見えでした。川柳のロック性に感じいってくださりうれしかったです。バインダーに綴じた詩には「これに音楽を付けたら」と言っていただけ、どなたかが数秒で持っていかれるようなギターのリフとかがある曲とか、機微を汲み取ったアコースティックギターの旋律が付くことを妄想してしまいました。

 風葬を待って無音を聴く荒野

という句をギャラリーオーナーの福永祥子さんが好きでいてくださり、一階のカフェスペースに揮毫色紙を飾ってくださっているのですが、ロックの方のロックの先輩がやはりこの句に立ち止まってくださったそうです。前日にお越しくださった前衛書家の方にもこの一句を好んでいただきました。

きょうは、前回の展示でわたしが在廊していないときに『pico luna』を手にしてくださった方がお訪ねくださいました。脚本もお書きになる女優さんで「好きな句がたくさんあります」と『pico luna』を携えてお越しくださっていました。とし総子さんとわたし二人のことばをご覧くださり、passionに感じ入ると言ってくださいました。この方は総ちゃんのことばのこびんをお2つ、大切そうに連れてお帰りになりました。総ちゃんの展示の写真を入れようとしたのですが、入れられずごめんなさい。なにせ写真を入れる記事をアップするのははじめてで、この記事はあらかじめ総ちゃんにアップしてもらった写真のあいだに書いています。自分でいま写真を追加しようとしたけれどできず仕舞いで。さらなる学びが必要です。

いずれにしても作品が「しずかに届く」というそのさまを目の当たりにさせていただけたありがたい2日間でした。

捌きの梅村光明さんと巻かせていただいた六条院形式の連句「ミモザ」

与えていただいているあいうゑむさんという場と祥子さんが作品を好んで支えてくださるお気持ち。感謝しかありません。

この場とオーナー祥子さんとの出合いには不思議な必然があり、祥子さんのお人柄とそのことがあいまってあいうゑむを特別な場にしているというお話もあるのですが、それはまたの機会に。

#川柳 #Senryu #月音花声 #ギャラリーあいうゑむ









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