だらりとつづく
いわゆる二度目のコロナ感染で一度目よりも熱も出なくて喉の痛みもなんとかしのげるくらいで家から出ない生活を今日で4日続けていたけれど微塵も苦痛でなくからだ的に苦痛でないほどであることがありがたくて思い出など掘りおこして掲載の可否はとある編集部に一任というエッセイ原稿を2本書き上げたりというか一本は既提出のムーンライダーズと架空楽団のことなど書いた2800字ほどこものを半分くらいになりませんかというミッションをコンプリートしようとしてばさばさと削いで削いだらここまでがんばって細らせたのだからこのこだわりはちょっとたすくらいよかろうとミッションオーダー者は眉をひそめるであろうけど足して結果1600字ほどとなりもう一本は800字というしばりのものをほぼジャストで書き上げ好きに書いているときの自分はやけに機嫌がいいよな現実生活では基本自分を宥め手懐けるのに四苦八苦してるのになと思ったりしながらベランダでウッドデッキの端材を塗りぬりしたりごはん作る係なので台所に立ったり寝っ転がって本を読んだりでしずかににんげんとして活きているなあという時間がすぎてゆきこのまま外に出なくてもよくはないかみたいになったりして先々週に合鍵もなくてひとつきりしかなかった車のスマートキーをなくして1週間ほど車が駐車場で鉄のど塊となっていたのも15万キロほども走ってくれたのになの中古車のために11万円の紙切れをお支払いして鍵を作って動く塊道具に変えてとりあえず15万円を銀行でおろしたのに新券はなかったなとなって負の徳を積む時間はさてどこまでとそんなことを思いながら鈴木慶一さんが選曲して今年発売になった高橋幸宏さんのベストアルバムを聴いてると幸宏さんの声は押し付けがましさというものが微塵もなくていやそれは声だけじゃなくて押し付けがましさの対極にいるのが慶一さんや幸宏なんだからとしみじみとし慶一さんの選曲は寂寥、そして幸宏さんへの愛に満ち満ちているなと思っていたら夏の空が白んできた。
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