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誕生日メールはもういいかな

春の私の誕生日に
毎年やってくるおめでとうメールが
ことしは来なかった
かつての上司からで
すでにかなり年配のためちょっと心配もしたけど
今月になっての彼の誕生日、
わたしもおめでとうメールを送るのをやめた

別に気分を害してたとか
何か策略があってとか
そんなわけではない。
だけどきっともう会うことはないのに
「また飲みに行きましょう」とか
「ことしこそはぜひお会いしましょう」
などといい、涼しくなったら連絡しますと
毎回結ぶのはむなしいというか
もうこの形骸的なメール交換は
やめ時ではないかとふと思ったからだ

他に彼とは年賀状のやりとりしかしないので
同じ文面を年に2回かく
そしてもしかしたら春にメールが来なかったのも
彼こそそう思ったわけかもしれなくて。

もちろん高齢なので
具合が悪かったかもしれないし
痴呆症になってたかもしれないという
考えがよぎらないわけでもなかったが
それならなおさら送らなくてもいいのかな
と思うのである。

いつも、1日か2日遅れてメールを出す私に対して
毎年彼からは当日ぴったりにおめでとうメールは
来ていた。
部下だったころは無造作に机の上に花束がいつも置いてあった。
だけど定年の彼を送り出してから
20年近く時は流れた。

本当はこちらから常に連絡をとり続けるのが正解かもしれないし、喜ばれるのかもしれない。
でもプライドが高く時に冷淡な判断をする彼が
好きだった。
なんとなく彼の性格を考えずにいられない

いずれにしても
どうかまだまだお元気でいてほしい