英会話学校へ就職する

帰国した翌日の朝、駅で購入しておいた求人情報をパラパラっとめくっていたら、小倉にある英会話学校の、正社員講師の求人広告があった。
英会話学校を始める前に、現場で数年間勉強したいと思っていた私は、それをみた1秒後には、電話の受話器を握っていた。

その次の日には、岩田屋時代にもっていた自分の中で一番いい服を着て、面接に行った。
人事の人は即決で、私を雇ってくれた。人手不足で焦っていたようだ。
次の週の月曜日からの出勤が、その場で決まった。
家に帰って報告すると、両親は喜んでくれた。でもその喜びの中に、何も言わないけれど、一抹の不安があるようだった。

また岩田屋の時のように、入社した途端辞めたいと言いだすのではないか、と心配していたようであった。
私には不安は1%もなかった。

これが私の目指す英会話学校開設への道なのだと、疑いもしなかった。
初めて、自分の受け持ちの子どもクラスを見るまでは…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?