最近の記事
『全元号を体で感じる書展』 ~ 重層的・身体表現としての書~2024年9月21.22.23日(土日月)&28.29日(土日)
ギャラリーの重い扉を開くと、ちょうど眼の高さに数枚の書がのれんのように垂れ下がっていて、それをくぐるようにして展示空間が始まる。ギャラリーの四面に隙間なく埋め尽くされた書の数は全部で248。それらは全て日本の元号である。全体的にかなり明るい照明の使い方で、その中に紙の白が眩しく、墨の黒のコントラストが際立っていて、私たちが一般的に書に対して抱く伝統的なイメージとは違い、どこかSFチックな非現実の空気さえ漂っている。 正面の壁の右上方にスポットライトが一つ余計に当たっている書