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キャラメルと夫

夫の車には、いつもあめちゃんの袋が常備されている。

袋というのは、よく店で一枚3円とかでうっているあのシャカシャカした袋である。その袋の中に、いろんな味の飴がたくさん入っている。

運転していたときの眠気覚ましに置くようになったのが、そのうちサーフィンの後の甘いもの補給用になり今に至った、という経緯だったと思う。コーヒー味だったり、のど飴だったり、果物味だったりするのだが、必ず入っているのがキャラメルだ。

先日、某プライベートブランドのキャラメルを買ったが、お気に召さなかったらしい。一つ食べてみたが、普通のキャラメルだったと思う。夫に言わせると、硬いのが気に入らない、とのことだった。確かに冷えていたら普通の飴くらいに硬いが、口の中に入れれば柔らかくなる。しかし、それが嫌らしい。キャラメルなら硬いのはおかしいじゃないか、と。

そういえば、昔からよくキャラメルのことは話していた。私が気にとめなかっただけかもしれないが、いや、私にはそこまでキャラメルにこだわりがないからかもしれないが、塩キャラメルで甘さの中にも塩気があって、ソフトに伸びて溶けるのが、どうやらお好みらしい。キャラメルの本をかって、自作していたこともあったなぁ。生キャラメルが発売されたときはよく買っていたかもしれない。言われないと思い出せない位に記憶から消えていたが。

プライベートブランドのキャラメルだけでは食べた気がしない、と、某有名お菓子メーカーの塩キャラメルが、追加になった。そして立ち寄った100均でもまたキャラメルを買っていた。プライベートブランドのキャラメルは、私がいただくことにして持ち帰ってきた。

そんなにまずくはないし、一個食べると尾を引いてまた食べたくなる味。少し硬いけど。つい食べ過ぎて、吹き出物だらけになった位だ。たまに食べると止まらなくなる。

夫に話したら、「だから、まずい訳じゃないんだよ。ミルクキャンディだっていって売るなら納得できるんだ」だそうだ。キャラメルだと認識して食べると、イラッとするそうだ。じゃあミルクキャンディだと思って食べたらいいじゃないかという私の案は、却下された。そういう問題ではないらしい。

キャラメルにこだわる50代の男の話。

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