この世界はアルゴリズムで記述し尽くせるのか?

■TOPICS
1)アルゴリズムとはなにか?
2)この世界は何から構成されているのか?
3)機械をつくる、使うということはどういうことか?
 (これまでは人が言語化し理解できる範囲で機械を作ってきた。
  人智を越える人工知能の意味するところはなんだろうか?)
4)人の数だけ現実世界は存在する。そしてその物語のなかで生きている。
 (人の認識の原点は各人にある。同じ対象であっても切り取り方が異なる)
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■Discussions
★1 他人がその人が物事を理解しているかどうかをテストするということ事態が限界があるのではないか? テストの成績が悪くても専門家が話をしてみると、きちんと理解している人はたくさんいる。
★2 芸術や文化のように言語化せずに伝えて行く必要があるものもある。
★3 物理現象の数値シミュレーションのようにコンピュータ上では全ての場を再現できているのに、それを学術論文などをまとめるうえで要点を体系化しなくてはならない必要性はどこにあるのだろうか?
★4 生命科学分野における現象記述にモデルとしては、複数の局所的な生態系に対する物質やエネルギー循環(近年においては束縛閉回路)による記述に加えて、ナラティブ(物語的)な記述方法が必要であることがわかっている。
 参考:スチュアート・A・カウフマン著、World Beyond Physics
★5 アニメや音楽創作におけるAI等のアルゴリズム化によりコンピュータの力を借りて、定型作業の自動化による効率化は進んでいる。
★6 新曲を構想する時に過去のヒット曲のなかから集めたキーワードを辞書化し、そのキーワードを組み合わせて新曲をつくると、良さげな曲ができるという試行は進んでいる。他にも、俳句をAIに作らせて人がAIが作ったものと人が作ったものを判別できるのかを評価する研究も進んでいる。対象によっては、アルゴリズム化によりコンピュータの力を活用することで創作の幅が広がることもあるかもしれない。
★7 歌詞がついたことで純粋にメロディーを感じ楽しむという機会が少なくなっている可能性がある。ファミコンの時代に飽きがこない音楽を選定するうえでクラシックが選ばれたことは興味深い。
★8 医学分野におけるエビデンスとはなんだろうか? いくつかの統計量を複数人の症例から算出することで見えてくるものと、各人の固有のナラティブな状況を把握し考察しないと見えてこないものもあるはず。

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