1.ファーストコンタクト。
「今日、暑いっすね。」
今年初めての真夏日になると天気予報が伝えていた通り、日向に出るのを躊躇してしまうような猛暑日に、僕は君に初めて声をかけた。ファーストコンタクトを不意打ちで、且つできる限りフランクにすることで君の気を引こうと思案した結果のひとことだった。君はちらっと横目で僕を見たと思った次の瞬間、0,1秒前まで無表情だったことが信じられないくらいのキラキラした笑顔でこう言った。
「ね!でもやっと夏が来てくれたって感じで嬉しい。私、待ってた。」
僕の渾身の不意打ちコ