【読書メモ】「原価計算」しているのに、なぜ「儲け」が出ないのか?
○何の本だったか?
一言で言うなら、「原価計算って何?」「原価計算ってなぜ必要なの?」ということを説明した本
タイトルの答えは、「見えないコストを正しく計算できていないから」「原価計算資料として"使えない"または"不十分"だから」
→ストーリー形式になっているからとても読みやすい
原価計算資料=車のダッシュボード
⇒状態が一目瞭然であるということ
経営には経営ダッシュボードが必要
つまり、「会社が今どんな状態なのか」を正しく確認できることが必要
原価計算が正しくできていない要因としては、
会社として各部署の活動を正確に把握できていない
各部署ごとに目指している方向が違うため利益が上がらない
部署間の連携が取れていないから問題の所在が分からない
↑大きな問題としてはこの辺り
結局、原価計算というのも利益を出すためにやることであって、それが利益アップに使えないものだとしたら意味がない
原価計算を元にして"利益を上げる対策"を打てて初めて原価計算の意味を持つ
組織全体が「会社の利益を上げる」という方向に向かって同じ意識を持つことがとても重要
○感想
原価計算とか全く馴染みのない自分でも、一度読んで内容がある程度理解できるくらいには分かりやすい本だった
ストーリー形式で書かれているのでとても読みやすい
大体3時間くらいあれば読めてしまうレベル
解説の部分は飛ばして読んだが、それでも話の大筋は理解できた
ビジネスをする上で、最も基本的であり最も重要なことだと感じた
自分の過去のビジネスとかと繋がる部分があって納得感が高かった
組織で意思疎通ができていない状態や、各部署の思惑が衝突しているケースは経験がある
会社としてはそうではいけない
全員が目指すべきゴールを認識し、同じ方向に向かって頑張らないと良い結果は生まれない
組織が大きくなればなるほどこういう問題が発生しやすいと思う
一人でビジネスを回している時はこんなの簡単に分かることが多いと思う
規模が大きくなったり、関わる人が増えることで発生する問題だろう
「価値が生まれていない時間」というのはビジネスだけでなく、日常生活にも置き換えることができると思った
自分の人生にとって、今この時間は何を生み出している時間なのか
"楽しい"という価値か、"勉強になる"という価値か、"お金を生み出す"という価値か
"自分自身を経営している"と考えたときに、何も生み出していない時間は勿体ない
シンプルに損失である
だからこそ時間は無駄にしてはいけない
目に見えない資源だからこそ常に意識して無駄にしないようにしなければならない
そういう気づきもあってこの本は結構良かったなと思う
会計に関しては全く知識がないから、これを機に少しずつ勉強していきたい
最低でも損益計算書くらいは分かるようにならないと恥ずかしい
タイトルはちょっと小難しそうな印象があるけど、実際は全然難しくない
会計初心者にもおすすめできる良書だった
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