作曲の方法論65

ああ、かなり終わりに近づいてきたような気がします。

脱線しない限りにおいては、ですが(笑)。

「頭の中にあるものを具現化する作曲」についてこれまで書いてきましたが、ほぼ終わったと思われるので、次は「頭の中にないものを創作する」作曲方法について書きたいと思います。

こちらも「頭の中にあるものを具現化する」という時に説明したのと同じ順番でいきたいと思います。

なのでまず最初は「メロ先」ですね。

これはあまりイメージが湧きにくい、と思えます。自分自身としても「手癖」位しか思いつかないです。

何しろ「頭の中」にない訳ですから、手でも動かさないと他に手段が思いつきません(笑)。勝手に手が動いて譜面が書けた、何てなるともはやオカルトの世界ですから、やはり楽器なりを使わないと難しいでしょうし、少なくとも一般的には、手と足位でしか楽器を弾ける方はいなでしょう。

まあ強いて言うなら、鳥の声とか風の音に「メロ」を感じて、という可能性もあるにはありますが、そうそう多いとは思えません。というのも、そういうものが「メロ」として成立するのは「偶然の産物」だと思うからです。

当たり前ですが「自然界の音」は人間の感性とは無関係なところで発生しているのに対し、「手癖」は明らかに音楽を演奏しようとして人間が行う行為だからです。

意識している方が数としては圧倒的に多くなるでしょう。

あまり細かい例まで上げていると、いつまでたっても話が終わらないので、数が多いと思われる、「メロ先」=「手癖」という前提で書きます。

まず長所ですが、

・スムーズな流れの曲が出来やすい(手が慣れた動きだから)      ※隣接音が多くなる、という意味ではありません

・手が良く動く人にとっては一番量産可能な方法

・もっと言ってしまうと勝手に曲が出来る

といった点でしょうか。

短所は

・あまり突拍子な曲は出来ない

・手癖が制約となり、曲がワンパターンになる可能性あり

・手癖で出来る曲しか書けない

といったところかと。

個人的にはやはりこれもお勧めできないですね。やはり「手癖」で作るのが自分自身の場合一番「楽」な方法ですが、やはり動きやすい方に手は動くものなんですよね。たまに使うのにはいいのかもしれませんが、常時やる方法ではないかと。

どんな上手い方でもやはり「手癖」というのはあるものですから。

そうやって作った曲はやはり「オリジナリティ」といった側面からすると、やはり物足りない作品になりやすいように思えます。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。